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「お上」言いなりの教師づくりがねらわれている

 政府は、終身有効である教員免許に10年間の期限をつけ、10年目に30時間の講習を受けさせ、その講習で修了が認定されなければ教員免許をとりあげようとしています。また、10年たたなくても「指導が不適切な教員」と判断されれば教員免許を取り上げるシステムづくりもねらわれています。
 教師がふだんから自身の資質向上をめざすことは大切なことです。また、授業内容などについて、他の教師や父母から評価を受けることは、よりよい教育を実践していくうえで不可欠です。
 しかし、政府が評価する「いい教師」とは、文部科学省や教育委員会など「お上」の言いなりになる教師のことです。「わが子にいい授業をしてくれる教師を」という親の願いにこたえるものではありません。

「愛国心教育の押しつけにも悪用

 2006年12月に改悪された教育基本法では、教育の目標に「国を愛する態度」が盛り込まれ、政府は教育の場で「愛国心」を子どもたちに押しつけようとしています。東京都では入学式や卒業式で君が代を斉唱しない教師を懲戒処分、これに対して処分の取り消しなどを求め教師たちが提訴するなど、「日の丸・君が代」の強制が大問題になっています。教員評価によって、こうした教師が「指導不適切」とされかねません。
  逆に、政府がすすめる全国一斉学力テストを積極的に取り組む教師は高く評価されるなど、政府のねらいに従う教師づくりのために教員評価や免許更新制が悪用されることは間違いありません。