【レバカレその後】仲間と踏み出す変化への一歩 01


名古屋市職労 保育園部会 中出友里子さん
「わたしのストーリー」語り共感広げる
10月に行われた「日本平和大会㏌愛知」で、分科会「沖縄から考える~わたしと基地とくらしと福祉」を企画した。スピーカーは、沖縄の幼稚園教諭や母子生活支援施設、障害者福祉施設職員など、ケア労働に関わる仲間6人が務めた。
企画の内容を検討する中で、米統治下の事件事故に話が及び、沖縄出身の方が、「被害者は私だったかもしれない」と話したことがきっかけで、「わたしのストーリー」を主軸に分科会を組み立てることにした。
レバカレで感じたパッションと出会いを
行動に変えて
レバカレは1対1やグループで話す機会が多数あった。自分がどう考えたかを参加者同士でフィードバックすることで、受け身の学習では得られない対話があった。
「当事者意識」や「参加型」をより意識し、引き出すことが大切だと思った。
「当事者意識」持つ分科会を企画
平和大会の分科会では、スピーカーが「もし自分の身に起きたら」という視点で、沖縄戦や基地問題を語った後、70人以上の参加者がふせんに感想を書き込んで、全体に共有して進行した。「知らないことも罪だが、心を寄せないことが一番罪深い」などの感想から、自分ごととして考えてくれているとわかった。
私は、名古屋市職労で昨年12月に開催し、企画に全面的にかかわった沖縄平和ツアーについて話した。
辺野古新基地建設の抗議行動にも参加するほど、平和問題に関心を持ったのは、10年前。意図せず休暇で訪れた渡嘉敷島は、保育園で読んでいた絵本『おきなわ島のこえ』の集団自決(強制集団死)の現場だった。「その生き残りだ」という男性に会い、どこか遠く感じていた沖縄戦や基地問題について「私も当事者なのだ」と思った。
沖縄平和ツアーは今後も開催したいし、そこに向かうまでの学びの機会づくりをしていきたい。当事者意識と、人とのつながりを大切にしながら。

(全労連新聞593号 12月15日発行)
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