26国民春闘賃上げ集計続報
ケア労働者賃上げ実現、昨年上回る回答引き出す
26国民春闘では、ケア労働者や非正規雇用労働者の賃上げを地域に結集し、みんなで実現しようとたたかってきた結果、昨年を上回る賃上げを勝ち取った。一方で、一昨年・昨年を超える賃上げも、米国・イスラエルのイランへの無法な攻撃の影響による原油価格の高騰、物価高により実賃金は減少している。夏季一時金、人事院勧告、最低賃金闘争のたたかいで年収の引き上げの実現が求められている。
粘り強いたたかいで上積み
医療、介護、福祉などのケア労働者の賃上げ状況は、政府の賃上げ財源の将来性への不安を理由に回答を渋る経営側との長期のたたかいとなった。
秋篠茜会労組(奈良県医労連)では、「人材確保と賃金水準は切り離せない」と労使で確認し1万円のベースアップ(ベア)、大分県医労連の山本病院労組ではワッペンを着用して組合員の団結を示した団体交渉で9,994円のベアを実現。
福祉保育労群馬県支部では25春闘である分会が2万円を超える賃上げを実現したのを契機に、26春闘では2つの分会が2万6,600円の賃上げを実現するなど、たたかいを波及させ、要求前進につながっている。医療で8,894円(2.77%)、介護や福祉で1万442円(3.80%)と昨年を上回る回答となった。医療では第1回集計から1・62倍となる3413円の上積み、障害福祉・介護・保育では2.15倍となる5,593円の上積みとなった(左上図)。
| 2026年 | 前年同期 | ||
| 加重平均 | 額(円) | 10,211 | +1,874 |
| 率(%) | 3.23 | +0.44 | |
| 単純平均 | 額(円) | 9,670 | +931 |
| 率(%) | 3.49 | +0.23 | |
1万211円、3・23%の賃上げ
全産業平均でも、1万211円、3・23%の賃上げとなっている(左上表)。昨年の第7回集計を1874円上回る回答となった。単産と地域に結集し、納得のいかない回答には、ストライキや統一行動などを背景にたたかってきた成果である。
非正規雇用労働者の賃上げ追及
時間給で働く非正規の仲間の回答状況では、50・7円、5・37%の引き上げとなっている。昨年の最終集計を4・6円、また引き上げ率で正規労働者の平均を上回るなど、正規雇用労働者と非正規雇用労働者の格差是正にもつながる回答となった。
26国民春闘のたたかいは、夏の一時金交渉、最低賃金引き上げ、公務賃金の引き上げなどの課題に中心が移りつつある。引き続き単産、地域と一緒にすべての労働者の大幅賃上げ実現に向け、奮闘が求められている。

富山民医労の30年ぶりの1時間ストライキに63人が参加(5月15日、富山市内)
(全労連新聞600号 2026年7月15日発行)
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