全国労働組合総連合(全労連)

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NPT再検討会議・ニューヨーク行動         4団体共同サイドイベント・女性交流会

2026/05/07

 現地での行動4日目は、4団体による合同イベント「核兵器のない平和な世界へをNY市内で開催しました。

4団体とは、日本被団協・原水禁・日本生協連、そして日本原水協です。会場には各団体の参加者で満員になりました。

 冒頭は、日本被団協の濱中紀子さんがお話しされ、長崎で被爆した当時1歳だった濱中さんは、「被爆後、苦しい生活を余儀なくされ、原爆のことは日米両政府により隠蔽され、救護もなかった。だれもあの日のことを語らなかった。就職差別にあい、自身も被爆者であることを忘れて50年間を過ごしてきた。医師で被爆者の肥田舜太郎さんに出会い、生き残った者の責任で、何かできるはずと頑張っています。」とお話しされました。「生き残った者の苦しみは続く、ともに核廃絶を訴え実現させましょう」と呼びかけました。

 シンポジウムには、以下の4名が登壇。

  アメリカ:ジョゼフ・ガーソン(平和・軍縮・共通安全保障キャンペーン議長)

  イギリス:ベリレ・リベイロ=アディ(CND 国会議員グループ副議長)

  フランス:レティシア・プランシュ(フランス平和運動)

  日本:土田弥生(日本原水協事務局次長)

立憲民主主義を守る全国的な運動を築き国際連帯を深めよう

 ガーソンさんは、「平和で核のない公正な世界を目指す行動こそが唯一の道。中国は年間100発の熱核兵器を増産している。インド・パキスタン・イスラエルいずれも核兵器保有国が戦争に突入した。トランプ大統領はアメリカの分裂と国際秩序の再編を加速させた。たとえ今後、破壊的な戦争を起こさなかったとしても、彼が憲法に基づく民主主義、真実、科学、移民、有色人種、不可欠な社会的セーフティネット、学会、メディアに対して行った攻撃は、私たちの政治システムの腐敗と衰退を加速させた。トランプが11月の中間選挙で敗北し、2028年に大統領の職を失ったとしても、かつての状況に戻ることはあり得ません。民主的で活力のあるアメリカを再構築し、共通の安全保障という国際秩序を勝ち取るたたかいには数十年の歳月を要するだろう。 世界が根本的に変化したという現実を直視するしかありません。真実、科学、言論の自由、そして選挙は守らなければなりません。核軍縮ふくめいずれものたたかいに勝利をおさめるためには、ファシストのろくでなしたちを追い出すこと。核兵器と平和運動にとって、専制政治を打ち破り、立憲民主主義を守るために全国的な運動を築き、国際的な連帯も深めること。私たちは、NPTや核兵器禁止条約をはじめ、勝利から力を得ています。NPT第6条を守り抜きましょう。そうしたことで、私たちはともに平和で公正な安全保障の秩序を築いていくができる。」と話しました。

戦争の準備をすれば、必ず戦争は起きてしまう

 ベリレさんは、昨年、被爆者の声を広げるためのイベントをCGT(フランス総同盟)本部とフランス平和運動本部とで日本被団協の田中重光さんや石川敏明全労連副議長など原水協を招いての大規模な遊説を行えたことで多くのフランス労働者に感銘を与えたと感謝を述べました。さらに、NPT核保有国による政治的圧力により、一定の限界にぶつかっているが、現状を述べる前に「戦争の準備をすることで平和を築くことはできません。戦争の準備をすれば、必ず戦争は起きてしまうのです」と警鐘を鳴らします。「今日の脅威とは何でしょうか」と尋ね、「安全保障、平和、発展に関する真の脅威は、ロシアやイラン、中国といった国々による想像上の脅威などではない」と断言したうえで、「それらは、貧困と悲惨な状況の継続、あるいは悪化、軍事への資金と資源の浪費、人口流失と移住の爆発的増加、気候変動による具体的影響、そして核兵器の存在によって私たちの上にぶら下がっている恐ろしいダモクレスの剣の存在なのです。私たちの集団的安全保障を実現するためには、平和と言う人権を確立実施することが不可欠で、何よりも、軍備や戦争に浪費されている資金を持続可能な開発目標の着実の実施に充てる必要がある」と話しました。

新たな「共同」が広がる

 日本原水協の事務局次長の土田さんは、「日本は今、戦争か平和かの岐路に立っています。高市政権は、トランプべったりの戦争する国づくりをひた走り、非核三原則の見直し、軍事費DP比2%の前倒し、殺傷武器輸出の解禁、そして憲法改悪を国会での数の力で押し通そうとしている」と指摘し、日本政府は核抑止ではなく核廃絶の先頭に立ち、戦争ではなく外交で紛争の解決を追及すべきと述べました。また、被爆80年原水爆禁止世界大会の前に、日本被団協、原水禁、原水協の3者で、ヒロシマ・ナガサキを引き継ぎ、広げる国民的運動を呼びかける共同声明を出した。このイベントは日本生協連も加わり新たな「共同」が広がっている。ペンライト集会にも集まる皆さんとの共同も広げ、非核平和の世界と日本へ転換を図る決意だと述べました。

 その後、4団体が活動を報告。日本原水協の安井事務局長は、非核日本キャンペーンとこの間、共同で取り組んできた4団体の共同行動の重要性を述べました。

 最後に、ガーソンさんは「4つの団体が一緒に活動されているということが、長く続いてきた、日本の反核運動のなかで最も盛り上がっているように思う。分裂させられてきたという痛みがあってこそ、この難しい局面で団結している姿勢は本当に素晴らしい。もっともっと多くの人が皆さんの活動に連帯することを期待します。」と話しました。

 

女性交流会inNYで世界大会参加の海外代表と再開

 午後からは、新日本婦人の会主催の女性交流会in NYへ参加しました。全労連でもおなじみのステファニールース先生(NY市立大学)のいる大学です。女性平和基金の招待で、これまで、原水爆禁止世界大会に参加されたNYピースアクションの皆さんが参加。昨年の世界大会に参加されて、交流したニーノ・ブルナジャゼさんとも再開しました。

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