NPT再検討会議・ニューヨーク行動 前半リポート
全労連は、4月27日にニューヨークの国連で開幕したNPT(核不拡散条約)再検討会議と、被爆者とともに関連行事に参加するNPT日本原水協代表団に3名(+女性部から代表1名)を派遣しています。現地での行動の4日目を終えたところで、前半の様子をレポートします(常任幹事・稲葉美奈子)。
原水協代表団NYに無事到着・元気にNYの街をピースマーチ
NPT再検討会議開幕の前日の4月26日は、日本原水協や平和フォーラム、日本被団協など、原水協代表団97名を含む日本から参加した300人余りと現地の平和市民団体と一緒に、ニューヨーク公立図書館前でピースマーチ出発集会を開催し、国連までの道のりをパレードしました。
集会前には、それぞれが持参した横断幕やグッズがカラフルに立ち並び、通行人にも大きなアピールとなりました。集会では、被爆者の訴えを濱住治郎さん(日本被団協事務局長)がおこない、「原爆投下による自国のような体験を、子や孫、世界の人に絶対に味わわせてはならない」と述べ、「今回のNPT再検討会議は条約の在り方が問われる分岐点になる」と強調しました。また、生後9か月に広島で被爆した金本弘さんの指揮で、原爆の悲惨さと怒りを伝える「原爆許すまじ」をみんなで歌いました。各団体が発言し、原水協代表団から嶋田侑飛さん(日本原水協)が英語でスピーチし、「日本の若者は戦争や『核抑止力』や軍拡に対し、恐怖と怒りを感じています。人類の破局を迎えかねない状況にある今、ともに立ち上がろう」と呼びかけました。
パレードは、「ノーモアヒロシマ、ノーモアナガサキ、ノーモアヒバクシャ、ノーモアウォー」とニューヨークの中心地から国連に向けて行進し、ニューヨーク市民にアピールしました。車からクラクションを鳴らし、応援する人もいました。
午後からの国際会議では、「地殻変動的な地政学的変化:平和と核兵器のない世界への道は?」をテーマにシンポジウムが開催され、日本原水協の土田弥生さんが登壇しました。









NPT再検討会議開幕~核兵器のない世界実現へ
現地での行動2日目となる4月27日は、メインでもあるNPT再検討会議が国連で開幕。原水協代表団は国連から発行されたパスで、国連の総会議場傍聴席に入場しました。開会日ということもあり、傍聴席は満席となりました。
冒頭、国連事務次長の中満泉さんが登壇し、議長を選出。ベトナム大使が議長に選出され、就任にあたって以下を要点に述べました。
・核兵器抑制の枠組み(条約)は50年以上にわたり重要な役割を果たしてきたが、現在は不安定化している
・各国の軍事費が増加し、核兵器が戦争計画に組み込まれている現実を懸念
・核兵器の存在そのものを否定し、核保有国に対して廃絶のビジョンを訴えたい
・国際安全保障のためには継続的な努力と各国の結束が不可欠
・今後5年間を見据え、非武装・核廃絶に向けた具体的な議論を進めるべき
・将来に大量破壊兵器を残さない決意を強調
今回、議長国にベトナムが選ばれたことには、どこの国にも加担しないというベトナムの国としての姿勢や、今年2月にジュネーブの軍縮会議の場で軍縮と核不拡散を支持する姿勢を改めて表明したこと、さらにNPT再検討会議の過去2回が失敗(成果文書が出せなかった)に終わったことをふまえ、今回必ずや成功に導くための重要な役割を果たすことへの期待と決意が表れています。
続いて、グテーレス国連事務総長が登壇し、「核兵器廃絶という世界共通の目標は、1946年の第1回国連総会決議まで遡ります。しかし悲しいことに、人々の記憶は短いものですね。核戦争に『勝者』は存在しないし、『安全圏』も『絶対にない』ということを忘れてしまったのでしょうか。核兵器が拡散しつつある現実に直面し、この会議には大きな意味があります。この条約に調印している皆さん、『初心』に戻って、なぜ加盟したのか思い起こしてください。今回、会場のロビーにはノーベル平和賞を受賞した日本被団協による、たゆまぬ核廃絶に向けた努力がパネルに展示されています。被爆者の皆さんは、今ほど活動しなければならないタイミングはないとおっしゃっている。いまこそ核非武装に向けて話をしましょう」と呼びかけました。
会議の本題に入る前に、今回の会議の副議長にイランが選出されたことに対し、アメリカが名指しで強烈に批判し、その後もアメリカの同盟国らがアメリカの発言を擁護。イランも、さらにロシアが反論意見を述べるなど、バチバチの状況がいまの世界情勢を表していると感じました。議長は、このことについて発言を希望した国全員の意見を聞いたのち、「反対意見があるのは承知しました」と述べ、議論を本題に移しました。
4月27日から5月22日まで開催されるNPT再検討会議では、まず3つの柱(①核不拡散②核軍縮③核の平和的利用)について、各国が考えを発言しました。
満席の傍聴や非核・非同盟の国の発言などには会場から拍手が送られる一方で、核保有国が核抑止を正当化する発言や、欧米に忖度した発言もありました。そして、日本の参加者としては、15年前の東日本大震災によって事故を起こした東京電力福島原子力発電所のことを考えると、「核の平和利用」という言葉にも違和感を感じました。
国連のロビーでは、ノーベル平和賞を受賞した日本原爆被害者団体協議会がパネル展を開催しています。
現地での行動3日目も、前日に引き続き、終日NPT再検討会議の傍聴です。
後半も、番外編も!?お楽しみに。







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