【ゆにきゃん発 実践レポート⑤】STOP 雇止め! 「3年公募」廃止キャンペーン
採用選考試験に合格し働きはじめても3年たつと雇止めになり、もう一度「公募」に応募しないと働きつづけられない制度を廃止させる!
京都府「3年公募」廃止キャンペーンチーム
きっかけ―「公募」に脅かされる仲間のしんどさの根っこは、「公募」がない自治体でも同じ
京都府内で会計年度任用職員として働く5人が、ゆにきゃん (2025年7月実施) に参加しました。 5人は、自治体も職種もバラバラですが、自分たちの“もやもや”を共有し、まず何から取り組むのか話し合いました。
当事者5人が抱えていた“もやもや”は多様です。
- 「会計年度任用職員には定年がないと言いながら、一緒に働く65歳の仲間が来年で雇止め。 経験を積んできたのに年齢で切られるのはつらい(いるかさん)」
- 「給与明細をもらう時の「少なくてごめんね」に、非正規だから仕方ないという空気を感じて惨めになった。 雇用形態=身分格差の状態はイヤだな(まさやん)」
- 「臨時職員で雇止めにあった時、正規は他人事で、あなたじゃなくてもいいという雰囲気が悔しかった(はしもっちゃ ん)」
- 「仕事にやりがいを感じ、必要と思われるよう自費での研修や資格を取り、気を遣い言いたいことも言えない毎日を何とかした(ふみっち)」
- 「14年働き、12年は専門職なのに、新規採用の経験のない職員より給料が低く、悲しくなった(くみちゃん)」と語ります。
こうした話の中で、京都府の会計年度任用職員が2026年の「3年公募」を控えて、仕事中も「公募」が頭をかすめてしんどいと、年明けから始まる公募への切迫感を共有。 「どうにかしたい」という思いが高まり、この「オーガナイズセンテン ス(下記)」を決めました。
オーガナイズセンテンス
私たちは、(目的)会計年度任用職員が安心して働ける平等な社会を実現するために、(同志)京都府内の会計年度任用職員とともに、(活動)会計年度任用職員が行 政サービスに貢献しているにもかかわらず、認められていない現状を自分の言葉で 府民に伝え、オンライン署名を3万筆集めるとともに、会計年度任用職員20人が12月 22日の府職労本部交渉に参加し、当事者800人の声と府庁内の署名3000筆を提出することで(戦略的ゴール) 仲間を増やして京都府の「3年公募」廃止を達成します。
チャレンジ―「想いをつなげるキックオフ集会」、「みんな知ってね会計年度任用職員」署名行動で、思いを発信
5人はチャレンジを次のように振り返ります。
いるかさんは、「消費者運動に接する機会があり、運動で法律の改正などが実現してきた。 労働の現場では行動するリスクを大きく感じていたけど、みんなと話す中で、自分の思いをキャンペーンの形に変えることができ、積極的に対話に足を 踏み出せている」 ふみっちは、「自分から発信することを積極的にできるようになりたいと、いろんな場所で発言してきた。 新しい発信の場が生まれたり、署名の数として見えることで確実に変化を感じている」。 はしもっちゃんは、「人前が苦手で、ゆにきゃんでも考えをまとめるのが大変で、しゃべれなかった。 でも、キックオフ集会での自分の言葉がみんなに伝わって自信になった。 仲間と一緒に伝えたいことを言葉にすることで、自分も一歩踏み出せていると思えている」
まさやんは、「元々ひとりでコツコツするタイプで、人と繋がって発信してこなかったけど、ゆにきゃんの際に行き詰まったとき仲間の意見で前に進めた。 自分だけが頑張らなくてもいいと思えたら、同じ思いの人たちと取り組むことで大きな変化が起こせそうだと思ったし、自信がついた」。 くみちゃんは、「いざ京都府の3年公募廃止に焦点が当たった時は不安でいっぱい。 文章を自分たちで考えて署名の形にしたときに意識が変わった。 キックオフ集会をみんなで役割をもって成功させられた時、「できる」と思えた。 行動することで自分たちは間違っていないという思いが強く なっている」
5人はキャンペーンを通じて、つながりの力と変化を起こす可能性を深く実感しました。

これから―仲間とつながることで生まれたパワーを周りに伝えて、ともに行動へ 署名へのご協力を!
タイムラインのピーク1を目前に控えたメンバーに、これからについて聞きました。 「この経験を力にして、当局との交渉で、働く者の権利が守られてこそ質の高い住民サービスにつながると理解してもらいたい」(いるかさん)。 「自分の気持ちを抱え込まず、組合活動や職場でも発信して、変えていきたい」(ふみっち)。 「毎日同じ職場で働いているわけではないのに、それ以上の強い絆を感じている。 この力を12月22日の交渉で出していきたい」(はしもっちゃん)。 「このメンバーとの繋がりを力にしてスノーフレークを目指し、多くのリーダー的存在を発掘していきたい」(まさやん)。 「仲間の存在がエネルギーになる! 関係づくりができていない会計年度任用職員に声掛けをしていきたい」 (くみちゃん)
(月刊全労連2026年1月号(347号) 2026年1月15日発行)
「ゆにきゃん発 実践レポート」
参加者が始めた職場や地域で、変化を起こすチャレンジをレポートする『月刊全労連』の不定期連載。
ゆにきゃんとは、困難に直面する当事者が仲間と共に解決を目指すコミュニティオーガナイズの手法を学ぶ全労連主催のワークショップです。2020年の開始から500人以上が参加し、各地でキャンペーンがうまれています。参加者が始めた職場や地域で、変化を起こすチャレンジをレポートする不定期連載。
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