全国労働組合総連合(全労連)

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26国民春闘「はたらくみんなの要求アンケート」第1次報告

2025/12/18

2025年11月5日時点で国民春闘共闘委員会に報告頂いたアンケート集約は10単産から17,461人分となっています。
(2025年度同期/2024年11月7日:11単産14,045人)

労働者の生活実感は、「かなり苦しい」が昨年から0.5㌽増加し、2024年と同率の16.3%、「やや苦しい」は40.3%で、合わせた<苦しい>層が56.6%と、昨年の56.9%とほぼ同水準となっています。<まあまあ>と感じている層の割合は37.2%で、「ややゆとりがある」5.1%、「かなりゆとりがある」は0.9%にとどまっています。

前年の年収との比較では、「増えた」と答えた人は40.8%で、「変わらない」と答えた人は42.7%でした。春闘での賃上げや地域別最低賃金の引上げなどで年収が増えている割合が2020年以降増えていますが、生活実感は改善していません。また、16.6%の人が「減った」と回答しています。

家計であといくら不足しているかを上げてもらいました。もっとも多かったのは月「5万円」で32.0%、ついで「3万円」19.3%、「10万円以上」15.4%となっています。
不足額の加重平均は51,916円で前年最終集計の51,115円を801円上回っており、年々増加しています。

月額での賃上げ要求で最も多かったのは「1万円」の23.1%で、つづいて「3万円」21.1%、「2万円」19.9%、「5万円」15.8%となっています。賃上げ要求の加重平均額は32,194円となっています。

時間額の賃上げ要求で最も多かったのは「100円」の27.4%で、「400円以上」の24.4%、「200円」20.3%と続いています。時間額での賃上げ要求の加重平均は208.9円で、前年最終集計182.8円を26.1円上回っています。

仕事や職場について、とくに不満や不安に思うことを3つ以内で選んでもらっています。
一般アンケートでみると第1位が「賃金が安い」20.4%で、以下「人手が足りない」19.2%、「労働時間が長い」8.8%、「休暇がとれない」、「仕事がきつい」8.0%と長時間過密労働への不満が続いています。
非正規アンケートをみると、「賃金が安い」が17.2%と最も多く、「人手が足りない」12.6%、「退職金がない・少ない」11.3%、「正規・非正規の賃金・労働条件などの格差」9.7%に続いて、「職場や仕事がなくなるのではないか」6.8%、「雇用契約を更新されないのではないか」6.3%と雇用への不安が示されています。

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