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【月刊全労連連載】 いっちょかみが行く「ローカルセンターの活動で得た友情と学び」(2025年7月号)

2025/07/15
月刊全労連

第5 回目となる今回は、産別の府県組織の役員として経験してきたことをお話しします。産別の県組織では、幹事を単組の書記長が務めることとなっており、幹事会に出席していました。幹事会は月1 回開催されます。産別のとりくみについて意見交換するだけでなく、ローカルセンターのとりくみに対する対応など多くの議題がありました。

ローカルセンターへの役員派遣

産別組織としては、ローカルセンターを支える役割があります。それは、役員を派遣することであり、組合費を納めてその活動を保証することです。
悩ましかったのは役員の派遣です。産別ごとに組合員数に違いがあります。また、事務局長は専従してもらわなければなりません。ローカルセンターでは、役員検討委員会で産別ごとに派遣を求める役員を協議します。それを受けて産別で役員派遣を議論します。所属していた単産には、さまざまな単組があり、規模の違いや組織の状況などから、派遣できる役員について侃々諤々の議論が行われていました。
役員の派遣では、議長と事務局長の派遣に関わったこともあります。そのとき、次は「おまえだ」と言われたこともありましたが、ローカルセンターの役員には就任することなく、派遣する役員を送り出すことをしていました。当然ですが、送り出した役員を支えるため、ローカルセンターの運動には責任を持って対応したものです。

幹事会の後はいつも

月1 回の幹事会が終了したあとは、必ず反省会を行っていました。会議がはじめるのはいつも平日の夜です。会館の貸出時間が終わる21時近くまで会議を行い、終わってからの反省会でした。そのため、長い時間はかけないというのがお約束でもあり、会館の近くにあった酒店での立ち飲みで晩ご飯、がいつものことでした。
幹事会御用達のお店であり、いろんな無理も聞いてくれたお店でした。今はもう閉店となっていますが、幹事会のとき以外も使っていました。今ふりかえっても、幹事会の仲間は仲がよかったですね。お互いの愚痴も言い合い、夢を語るだけでなく、遊びに行ったときの面白話や怖い思いをしたことなど、あらゆることを話していました。しかし飲み会の席のことです。今はもうよき思い出で、話の中身は忘れました。

闘父連の結成


幹事であった当時、母親大会か働く女性の集会のどちらだったか記憶があいまいですが、集会のお手伝いに行ったときのことです。終わってからの懇親会である役員が言い出しました。「われわれも負けずに連絡会をつくろう」「その名もたたかう父親連絡会」「略称は闘父連」だと。
その発言を受け、懇親会の場にいた役員仲間での合意が直ちに形成され、闘父連が結成されました。結成されてから何をしたかというと、覚えていることは飲み会で愚痴ることだけでしたが、あの時の仲間はどうしているのでしょうか。
当時は、食健連の運動にも参加していたので、秋に行われた収穫祭でいろいろな役割を担いました。産別組織としてテントを借りて相談コーナーを設けたほか、全体の司会なども担当していました。遊びも運動も楽しく過ごしていました。

議員要請で県内を走る

中央組織からの指示に従い、県内のすべての国会議員事務所へ要請行動を展開することとなり、組織で分担を話し合い、二人以上で訪問することなどを決めました。
事務所への連絡を行い、アポイントを取ってから訪問です。また、訪問するにあたり、要請事項を事前に学習し、参加できない組織のことも説明することができるようにしていました。要請書に関する議員事務所からの質問に答えられることができれば良いのですが、専門的なことが多く、説明や質問への回答は難しかったことを思い出します。
議員要請も繰り返し行っていると、地元の事務所の方に顔を覚えてもらえます。最初は受け取るだけだったのが、ソファーに座ることができ、お茶も出てくるようになりました。
永田町の事務所を訪問すると、地元事務所での要請をふまえた対応をしていただくこともあり、地元事務所への要請の重要性を感じたものです。なかには、不誠実な対応をされたこともありましたが、それらも含めて必ず、組合員に機関紙で伝えていました。
そういえば、機関紙に不誠実な対応があったと書いたところ、後日、議員事務所側から本部に抗議の連絡が入ったと聞きました。本部の役員が対応してくれ、大きな騒動にはなりませんでしたが、単組の地方支部で発行している機関紙が、議員事務所になぜたどり着いたのか、考えさせられました。

貴重な学びの場に


ローカルセンターの役員としての活動経験はあまりありませんが、大会をはじめとする機関会議を始め、単産の役員としてローカルセンターのとりくみに参加をしてきました。いわばローカルセンターの手先として、いろいろな活動をしてきたといえるでしょう。しかし、たいへん面白かったし、楽しかったと思っています。それは、違う職場の人との交流ができたからです。
学ぶことが多く、それが同時に仕事面でも大いに役立ちました。知識と経験を身につける機会として、ローカルセンターでの活動経験は、貴重な学びの場であったと思います。こうした活動に一人でも多くの組合員が参加して、知識と経験を身につけてほしいと思っています。

(月刊全労連2025年7月号 通巻341号)

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