全国労働組合総連合(全労連)

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ハラスメント、性差別根絶へ

2025/06/15
学習・教育
ジェンダー平等

ジェンダー平等の視点を運動に

全労連は、昨年7月の32回大会でジェンダー平等推進を運動方針に掲げ取り組んできた。5月30日、都内で交流集会を開催し、学習とハラスメントをなくすためのワークショップを行い、基調報告と3つの特別報告でジェンダー平等宣言や労働相談などの取りくみを交流。「何から手を付けていけば良いのかという問いに答える企画だった」などの感想が寄せられた。

高木りつ副議長は、「男女の賃金格差、選択的夫婦別姓、女性の低年金などジェンダー問題が社会問題化している」と述べ、「今日の学習をさらなるジェンダー平等の取り組みに生かそう」と開会あいさつした。

「パートから短時間非正規へ」田中洋子さん講演

田中洋子筑波大学名誉教授が「パートから短時間雇用へ~非正規雇用に対する労働組合の役割を日独比較から考える」と題して講演。ドイツでも低処遇の主婦パートが一般的だったが、2001年新パート法で、労働者が働く時間を自由に選ぶことができるようになり、処遇格差がないパート労働が増大。有期雇用は厳格に制限されている。裁判官や検察官、外交官、官僚、頭取、所長、管理職などにもパート勤務が社会的に拡大し「パート」の意味が変わった。日本でもすでに育児のための短時間勤務は導入され、多くの女性が利用している。これを広げていくことが有効ではないかと問題提起した。

ジェンダー平等 男性とともに進めてこそ 今後の取り組みと特別報告

竹下武事務局次長が基調報告で①評議員の女性比率三分の一に向けた議論、②ハラスメント根絶に向けILO190号条約批准を政府に迫る、③第三者介入ワークショップの実施、④はたらく女性の中央集会への男性参加など、今後のとりくみを提起した。JMITU、道労連、岐阜県労連が、ジェンダー平等宣言作成やこの間の議論、労働相談など特別報告を行った。

「性的同意と第三者介入」キット活用し実践しよう

ハラスメントをなくすためのワークショップは一般社団法人「ちゃぶ台がえし女子アクション」監修の「性的同意と第三者介入」の学習キットを使い、同会の中村果南子さんが講義した。中村さんは「皆さんとともに作ってきたキットです。どんどん使ってさらに良いものに育ててください」と呼びかけた。

集会の参加者からは「労働組合自体の在り方も考えさせられた」「ジェンダー平等の視点を運動に取り入れる重要性を確認できた」「一人一人の困りごとに対応していくことが大切だ」などの感想が寄せられた。

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