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第113回ILO総会 全労連から3人が参加

2025/07/15
国際連帯
全労連新聞

生物学的危険からの保護で新条約・勧告成立

第113回国際労働総会(ILO総会)が6月2日から13日までスイスのジュネーブで行われた。全労連からは秋山正臣議長、髙木りつ副議長、布施恵輔事務局次長が参加した。
今回の総会では生物学的危険からの保護を目的とした条約と勧告が成立した。第192号となるこの条約は、新型コロナウイルスのパンデミックを経て、細菌やウイルスなどを含めた生物学的な危険から労働者を守るための措置を取ることを加盟国政府に求めている。また急速な感染拡大などの緊急事態に備える対策に加え、使用者には労働者と共同しながら職場での防護措置を策定し、危険物質やそのリスクについて労働者に知らせ訓練することも求めている。
批准の必要のない勧告では、接触、空気感染、昆虫などを媒介にする危険物質のリストや感染防止の手順などの指針が含まれ、今後の政策づくりや労使交渉で参照できる内容だ。

プラットフォーム労働の国際基準づくりも

総会ではウーバーイーツなどのプラットフォーム労働におけるディーセントワークに関する基準設定討議も行われ、新基準を条約及び勧告とすることで合意。ギグワーカーなどをどのように保護するのか、定義、公正な支払い、団結権と団交権の保護、プラットフォーマーが所有する労働者の個人情報へのアクセス権の保障など多くの議題が来年の総会で議論される。

(全労連新聞588号 2025年7月15日発行)

(左から)秋山正臣全労連議長、ミレクシ・ギザド・ファエズ国際部欧州国際機関担当(キューバCTC)
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