2007国民春闘共闘情報
全労連HP

第3号  2006年11月21日

産業別・単産別総括表   個別回答一覧へ

 

半数近くが回答。平均78.7万円に

生協、医療、化学はパート一時金を引き出す

 06年末一時金回答・第2回集計  52組合が上積み回答

2006年11月21日 国民春闘回答集計センター

 1.国民春闘共闘委員会は11月20日、年末一時金の第2回集計をおこなった。23単産・部会から登録組合の44%にあたる334組合が回答を引き出し、うち110組合が妥結している。同時に調査したパート等の一時金は、生協労連、日本医労連、化学一般労連などが回答を引き出している。

2.回答+妥結状況は「総括表」のとおりで、集計結果の概要は以下のとおりである。

 
(1) 登録組合数 761組合 登録29単産中 23単産・部会に回答
(2) 回答組合数 334組合 回答引出し率 43.9%
  第2次回答以上 52組合 回答数の 15.6%
  前年回答額以上 118組合 金額回答数の 49.6%
  妥結組合数 110組合 妥 結 率 14.5%
(3) [回答+妥結] 組合数・人数 回答月数 金  額
  単純平均 334組合 2.29カ月+α 786,972円
  前年実績 (同一組合)   780,759円
  引上げ率 (同一組合対比)   +0.80%
  加重平均 94,533人   899,365円
  前年同期(05.11.21) 94,875人   878,659円

 3.殆どの単産が11月17日までに回答指定日を迎え、各々統一行動を背景に回答を引き出し、上積みの交渉を集中してきた。今回は、全農協労連、合同繊維、全労連全国一般、全証労協、民放労連より第1次回答の初報告があり、このほか建交労、JMIU、生協労連、出版労連、地方マスコミなどの単産部会、地方からは追加の第1次回答と上積み回答が寄せられた。

 この結果、回答引き出し数は44%に達し、単純平均が2.29カ月+アルファの78万6972円、一人当たり加重平均で89万9365円になり、1週間前の第1回集計に比べて単純・加重とも平均額が上昇傾向を示した。多くの大企業が9月中間決算で一層の増収・増益を記録したことも反映して、関連する中小でも前年実績額にプラス・アルファの回答が50%に当たる118組合に達している。反面、中小企業では原油や素材の高騰、サービス業を中心とした業績の低迷から、将来不安、業績不振などを理由に、労働者の生活実態や前年実績を配慮しない回答も同居している。この結果、前年実績比では+6213円(+0.80%)と僅かながら増額基調を堅持している。

 単産別に見て、前年実績プラス・アルファをかちとっているのは、JMIU、化学一般労連、繊維産労、建交労運輸、全倉運、生協労連、全印総連、出版労連、地方登録組合など10単産部会で、きびしいなかで健闘しているのが特徴である。

 引上げ率で見ると、前年が70万円だったJMIUの組合が今季130万を獲得したのをはじめ、前年実績額に10万円以上上積みしたところが22組合みられた。これまでの最高額は出版労連傘下の323万円余で、150万円以上の回答は出版、民放、印刷と日本医労連などの計17組合が獲得している。







次週27〜30日に統一行動。実績プラスαを!

 4.この間に発表された労務行政研究所など民間調査機関の「年末一時金支給予測」はすべて前年実績プラスであった。日本経団連調べの大手企業129社の妥結状況は87万8071円、2.75%アップ、日本経済新聞社調べでも、上場企業197社の妥結状況は86万8932円、1.97%アップで、各々3年連続の引き上げとなっている。

 一方、労働者の年間収入は8年連続で低下しており、一時金への期待はかつてなく大きい。各単産は次週の27〜30日を中心に「秋年末要求の決着を迫る統一行動」を設定し、要求の前進、決着を迫ろうとしている。




生協が0.92カ月、医療は1.03カ月

パート等の一時金、回答引き出しすすむ

 5.並行して実施したパート等(時間給労働者)の一時金は、これまでのところ生協労連21組合、日本医労連30組合と化学一般労連、郵産労の計54組合が回答を引き出した。平均支給月数は0.99カ月で、金額は計算が遅れているため現状では不明。単産別では、医療が1.03カ月で前年同期(1.03カ月)並みなのに対して、生協では0.92カ月で、前年実績に及ばないものの前年同期(0.91カ月)の水準を上回っている。

 また、臨時、準職員、嘱託、非常勤など日額労働者は、日本医労連、生協労連を中心に21組合が回答を引き出し、平均は1.19カ月となり、こちらも前年実績に及ばないものの前年同期(1.15カ月)を若干上回っている。  パート・臨時・非常勤などで働くなかまの一時金回答引出しは、これから本格化しようとしている。

(注)昨年の最終実績は、パートが9単産168組合で0.90カ月・5万5755円で、臨時、準職員、嘱託、非常勤など日額労働者の実績は32組合で1.02カ月・13万2458円であった。


2006年 パートの一時金獲得状況

  2006年11月20日現在    

    1組合あたり平均(単純平均) 集計組合数
  集計 前年実績 06年末の回答・妥結状況   05年 06年
単産名 組合数 月数 金額 月数 金額 UP額 UP率 月数 金額 月数 金額
化学一般労連 1     0.940           1  
生協労連 21 0.948   0.921       21   21  
日本医労連 30 1.109   1.037       21 0 24 0
郵産労 2 1.300   1.300       1 0 1 0
 計 54 1.035   0.989       43 0 47 0






2006年 臨時・嘱託職員等の一時金獲得状況


(臨時・準職員・嘱託・非常勤など)

  2006年11月20日現在    

    1組合あたり平均(単純平均) 集計組合数
  集計 前年実績 06年末の回答・妥結状況   05年 06年
単産名 組合数 月数 金額 月数 金額 UP額 UP率 月数 金額 月数 金額
化学一般労連 1     0.300       0 0 1 0
生協労連 8 1.333   1.188       4 0 8 0
日本医労連 12 1.267   1.159       10 0 11 0
 計 21 1.286   1.194       14 0 20 0







(契約、有期など)

  2006年11月20日現在    

    1組合あたり平均(単純平均) 集計組合数
  集計 前年実績 06年末の回答・妥結状況   05年 06年
単産名 組合数 月数 金額 月数 金額 UP額 UP率 月数 金額 月数 金額
日本医労連 1   40日分   40日分     0 0 0 0
 計 1             0 0 0 0




 



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