2014国民春闘共闘情報
全労連HP

第16号 2014年3月17日

全国統一行動22万人以上が決起

全国統一行動 全国250ヵ所以上でストライキ突入

 国民春闘共闘は、3月12日を第1次集中回答日に設定し、翌13日を全国統一行動日と位置づけ、ストライキなどの実力行使態勢を確立してたたかいを進めてきました。全国的に雨模様となった13日、提出した要求や組合員の生活実態をかえりみず、4月に控えた消費税増税を考慮しないなど、不誠実な「回答」に対して全国250ヵ所以上でストライキ決行するなど、22万人を超す仲間が、職場や地域で立ち上がりました。また、消費税率引き上げ中止、社会保障改悪反対などの要求を中心課題に呼びかけた「くらし守れの大行動」には、14万人が参加した消費税増税中止・重税反対行動ともあわせ、全国で36万人以上が様々な行動を起こし、低額回答を打ち破るたたかいと安倍政権の暴走ストップの国民共同の前進に力を寄せ合う決意を固めました。

建交労・京王新労働組合 他社バスからも応援の声!
写真 回答指定日翌日の13日、建交労では西日本鉄道本部と京王新労組がストライキに突入しました。
 建交労東京都本部の京王新労働組合は、大幅賃上げと組合差別の是正、安全な公共交通を求めて始発から終バスまでの終日ストライキに突入しました。大粒の雨が降る中、京王バス小金井営業所前で行われたストライキ突入集会では、集会の前を通過する他社バスの運転手から「京王新労組のみなさん頑張ってください」との激励が寄せられ、参加者から歓喜の声があがりました。
 京王新労働組合支部の佐々木議長は、前日の団交で、賃上げ要求に対し、経営が「回答出来ない」と、返答していることを報告。「不誠実な回答にやむなくストライキに突入した。4月からは消費税まで上がる。14春闘をたたかわないわけにはいかない」と決意を述べました。
 国民春闘共闘の伊藤圭一事務局次長(全労連調査局長)が激励あいさつに立ち、大手企業で「ベア」獲得の報道がされていることにふれ「ベースアップ春闘の風は、これまで大幅賃上げの必要性を訴え続けてきた我々の運動が起こした風だ」とのべ、「国民春闘共闘に結集する仲間からも『ベースアップ』獲得の報告も寄せられている。不誠実な回答を跳ね返し、大幅賃上げを勝ち取るために最後までともにたたかおう」と連帯の意を示しました。多くの地域や他産業の仲間が支援にかけつけ、東京春闘共闘、全教、自治労連、医労連などの仲間からも激励・連帯の言葉が寄せられました。
 京王新労組の仲間は、集会後に京王電鉄本社への要請行動を実施。その後、三多摩の統一ストライキ集会に参加し、終日ストライキを貫徹しました。

通信労組 全国28都道府県24支部113事業所でストライキ
 通信労組では、「一律月額3万円以上の賃上げ、非正規雇用労働者の時間賃金一律240円以上の引き上げ、60歳超え労働者の時間賃金1,500円以上への引き上げなど」職場の切実な要求に対し、NTTが実質「ゼロ回答」を行ったことに抗議し、全国28都道府県24支部113事業所で220人が始業時から10時までのストライキに立ちあがりました。
写真 早朝、東京・大手町にあるNTT持株会社前で行われたストライキ決起中央集会には、約100人が参加。主催者あいさつに立った通信労組の宇佐美委員長は、冒頭に、「NTTでベースアップに相当する基準内賃金を平均月額1,600円引上げ」と報道されているが、その内容は、扶養手当と「エキスパート職」などごく一部の成績評価による昇給上限額が上がるだけで、一般社員の賃金が上がるというものではないと回答内容を説明し、「賃金格差を拡大させるものであり断じて許せない。トヨタに次ぐ、9兆7636億円もの内部留保の一部を取り崩せば賃上げ要求への満額回答は可能だ」と怒りを込めました。
 宮城支部では、早朝8時からのチラシ配布後、8時半からは宮城支店正面玄関前でストライキ集会を決行。ストライキ集会には、当該を含め県春闘共闘に結集する約40人の仲間が結集。通信労組宮城支部の熊谷美代子委員長は「昨日提示された1600円回答は、一部の社員のみを対象にした実質ゼロ回答だ。NTTは全員が引き上がる再回答を提示せよ」と怒りをこめて呼びかけました。集会後には、代表団でNTT宮城支店に対し、賃金再回答、緊急・災害時の通信確保などの「申し入れ」を行ないました。
 全国各地で行われた通信労組のストライキには、公務、民間、地域の仲間が支援にかけつけ、激励・連帯のメッセージを送りました。

日本医労連 ベア回答も「納得できない」とストライキ突入
 4万円要求」を掲げたたかう日本医労連では、全国で65組合以上がストライキに立ちあがりました。東京民医労南部医療支部では、13年ぶりに全職種でベースアップ500円の回答を引き出しましたが、生活防衛のためには500円では納得できないと13日に始業時から1時間のストライキを決行。ストライキ集会には100人が結集しました。参加者からは「長時間労働でみな疲弊している。人材確保のためにも賃上げが必要だ」など切実な声があがりました。
 山形の小白川労組でも、団体交渉の中で50円上積みの2次回答を引き出しましたが、ストライキ回避基準には達しないと半日ストライキに突入し、更なる上積みを求め奮闘しています。
 日本医労連では、18日に全国書記長会議を開催し、回答内容の分析と意思統一を行い、3月下旬、4月第2週にゾーンを設定し、回答引出し、上積み回答獲得にむけ、追い上げをはかって行きます。
 

JMIU 3月6日に続きストライキ決起
写真 JMIUでは、3月6日に続き、埼玉、兵庫などでリレーストライキを実施するなど、全国で約50組合が決起しました。
 東京地方本部・東部地協では、東部金属労働者総決起集会を開催し、雨の中、東京・足立区の千住中居町公園に200人が結集。日本医労連、国公労連、自治労連、全教や地域の仲間も行動支援にかけつけました。東部地協・鈴木議長は主催者あいさつで、「4月1日からの消費税増税、物価上昇の中で取り組まれる今年の春闘は特別だ」と指摘し、「生活できるか、子どもを育て上げられるかなど切実な声、生活実態の中から練り上げてきた大幅賃金アップの要求を勝ちとるとともに、国民春闘として平和、安全、労働、憲法など暴走を続ける安倍政権にストップをかけよう」と呼びかけました。
 集会の最後に、東部地協・山下事務局長が、3月20日の産別統一行動への参加など行動提起を行い、続いて、大東工業の青年部組合員が「2014年春闘勝利、雇用とくらしまもる決議」を読み上げ、採択。団結ガンバロウで集会を締めくくりました。
 集会終了後、「全ての仲間の賃上げで暮しを守ろう」などのシュプレヒコールで沿道にアピールしながら、北千住駅までデモ行進をおこないました。

 その他、民放労連、出版労連、生協労連、全労連・全国一般などの組合からもストライキ決起の報告が寄せられています。

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