2014国民春闘共闘情報
全労連HP

第7号 2013年12月20日

2013年度年末一時金・第4回集計(最終)

6割が前年実績額以上を獲得

 国民春闘共闘委員会(全労連、純中立労組懇、地方共闘などで構成)は19日、2013年の年末一時金第4回目最終集計をおこない、25単産・部会593組合から報告が寄せられました。

 年末一時金第4回最終集計の結果は以下のとおりです。

<回答状況>
2013年 2012年(同期)
登録組合数 775 703
回答組合数 593(76.5%) 539(76.7%)
 うち上積み獲得 149(25.1%) 134(24.9%)
 うち妥結組合数 397(67.0%) 384(71.2%)

<回答内容>(月数および金額)
集計方法&対象 2013年 2012年(同期) (前年比)
単純平均 月数 2.01  2.01  ±0 
額(円)  643,976 648,170  −4,194
加重平均 額(円) 682,832  698,866  −16,034
組合員数(人) 164,753  131,116 
※額または月数のみの報告があるため、双方は連動しません。

<前年実績との比較が可能な組合における回答状況(単純平均額での比較)>
2013年 2012年
前年との比較が可能な組合数 305 294
うち前年額以上の組合 184(60.3%) 156(53.1%)
 (前年超) 166(54.4%)  141(48.0%)
 (同 額) 18 15

<前年実績との比較が可能な組合における単純平均額の比較>
組合数 単純平均額(円) 前年実績 (前年比)
2013 年 305 651,485 642,572 8,913
2012 年 294 655,667 669,450 −13,783

<集計結果の概要>
回答引出し・妥結状況
 
年末一時金の最終集計には、別表の25単産・部会から報告が寄せられました。
 回答を引き出したのは登録779組合のうち593組合で、回答引出し率は76.5%となりました。前回集計(12月5日時点)からの追い上げで引き出し率は15.3ポイント増え、前年同期(2012年12月20日時点:76.7%)とほぼ同水準となっています。
 JMIU、全印総連の組合で6次回答を引き出したのをはじめ、回答引き出しのあった組合のうち数次にわたる上積み回答を引き出したのは149組合・25.1%となりました。前回調査(123組合)から26組合増え、前年同期(134組合・24.9%)をわずかながら上回っています。
 現時点で妥結した組合は397組合で、妥結率は67.0%です。前回調査の208組合・43.6%から大幅に増え、年末一時金闘争は、全体としては終結に向かっていますが、なお奮闘している仲間もいます。要求に誠実にこたえる一時金を獲得し、14春闘につなげて行きましょう。

全体での回答状況
 金額回答のあった324組合の単純平均額(一組合あたりの平均)は643,976円となりました。対前年同期比では4,194円下回っています。加重平均(組合員一人あたりの平均)は682,832円で、前年同期を16,034円下回っています。そうした中でも、30組合(前年同期では33組合)が100万円以上の高額回答を引き出し、うち7組合(前年同期9組合)は150万円以上を勝ち取っています。
 月数回答のあった574組合の単純平均月数は2.01ヵ月で、前年同期・前年実績と同月数となりました。JMIU、化学一般労連、建交労・鉄道、通信労組、全倉運、全労連・全国一般、外銀連、民放労連、出版労連、映演労連、地方マスコミで平均2.0ヵ月以上となっています。
 建設関連労連で6.0ヵ月を獲得したのを筆頭に、137組合(前年同期128組合)が2.5ヵ月以上を引き出し、うち62組合(前年同期55組合)が3.0ヵ月以上を勝ち取っています。
 25単産・部会のうち月数で前年実績からプラスとなったのは14単産・部会で、同水準が3、マイナスが8となっています。
 規模別で見ると、「1000人以上」が加重平均額で749,266円と全体を牽引し、月数では「30人未満」、「30人以上99人以下」、「1000人以上」が2.0ヵ月となっています。

前年実績比較可能組合での回答状況
 同一組合での対比が可能な305組合の単純平均額の結果を前年実績と比べると、今期は651,485円で、前年を8,913円上回っています。
 このうちの54.4%にあたる166 組合が前年実績額を上回る回答を引き出しています。前年同期(前年実績以上:141組合・48.0%)に比べ、6.4ポイント増加しています。
 建設関連労連の組合で対前年実績比約100万円増を勝ち取ったのをはじめ、26組合が10万円以上高い回答を得ています。
 単産・部会別に見ると、前年実績と単純平均額で比較可能な20単産・部会のうち、プラスが11、マイナスが9となりました。建設関連労連では27.46%、全労連・全国一般では11.33%、前年実績から引き上げています。
 規模別で前年実績額と比較すると「30〜99人」以外はすべてプラスとなり、「100人以上299人以下」では平均3.85%の引き上げ率となっています。

 2013年の年末一時金闘争は、第1回集計(11月8日)時点では、経営側が様子を窺う姿勢を取り、回答引き出し、回答額・月数、妥結のいずれも前年同期を下回るスタートとなりました。しかし、各組織の奮闘で、集計を重ねるごとに回答引出しも例年並みになり、第2回集計(11月21日)以降は、対前年実績比較可能組合での単純平均額はプラスで推移しました。
 全体としては前年並みの水準で妥結方向に向かっていますが、2極化が伺える状況となっています。
 年末一時金闘争での教訓を生かし、14春闘では「賃金の大幅引き上げで生活改善、景気回復を」の風を吹かせ、職場・地域から奮闘していきましょう。

パート等一時金…平均0.93ヵ月 7万3千円
 パートで働く仲間の一時金の獲得は、新たに全農協労連から報告が寄せられ、6単産・156組合となりました。前年同期(2012年12月25日時点:6単産169組合)を若干下回っています。
 金額報告のあった39組合の単純平均額は73,409円で、月数報告のあった128組合の単純平均月数は0.93ヵ月となっています。
 臨時・非常勤や契約社員などの年末一時金獲得は68組合となり、前年同期の59組合より増えています。臨時や非常勤ではたらく仲間の一時金は、44組合の単純平均で1.11ヵ月、金額は21組合の平均で81,515円となっています。

今後の主な取り組み

1月8日(水)  全国いっせい新春宣伝行動日
1月17日(金) 14春闘闘争宣言行動
          11:00〜 厚生労働省前要求行動
          12:00〜 丸の内仲通り昼休みデモ
          13:00〜 日本経団連包囲行動
1月17日(金) 第1回単産・地方代表者会議
          14:00開会 @大手町ファーストスクエア カンファレンス
1月28日(火) 14春闘総決起集会
          19:00開会 @なかのZEROホール

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