2013国民春闘共闘情報
全労連HP

第15号 2013年3月7日

全国各地で4000人が怒りの決起

生活改善に役立たない回答!

JMIUで回答引出し

 JMIU(全日本金属情報機器労働組合)は3月6日、全国で74支部分会が13春闘要求に対する回答を引き出しました。支部分会平均(単純平均)4,698円(+1.70%)、組合員平均(加重平均)4,727円(+1.73%)となっています。前年同期との比較では、支部分会平均6円増、組合員平均241円減となり昨年とほぼ同水準等となっています。
 「春闘アンケート」での対話や、「ひとことメッセージ」による生の声で経営に迫るなど、この間のたたかいにより41支部分会(回答引出し数の55.4%)で、前年同期を上回る回答を引き出しています。また、初任給や企業内最賃など賃金の底上げ要求や、パートなど非正規雇用の仲間の賃上げ回答も前進させています。
 JMIUは、6日に発表した「中央闘争委員長見解」のなかで、「この回答状況は、とても労働者の生活改善に役立つものではなく、『デフレ脱却』に逆行するものと言わざるをえない」と批判。「経営者は、企業の将来展望を労働者・労働組合とともにつくりだす立場に立って、あらためて労働者のくらしと雇用をまもる責任、および『デフレ脱却』への責任を果たすべきである」と経営側に大幅な上積みを迫っています。
写真 本日7日の第一次ストライキ行動には、こうした低額回答や回答延期に抗議し、全国で100以上の支部分会で約4000人が、リレーストライキを軸として、ストライキや決起集会、経営者への申し入れ(回答促進行動)に立ち上がりました。
 東京地本は激励団が7コースに分かれ、37ヵ所でリレーストライキ・経営申し入れを展開。長野地本では、県労連を含め100人が2コースでストライキを激励。千葉地本、埼玉地本、神奈川地本、大阪地本、京滋地本でもリレーストライキ・職場激励行動が展開されました。
 東京地本南部地協では28人が参加しストライキ激励団を編制。PBC評価やPIP(業績改善プログラム)、ロックアウト解雇などとたたかう日本IBM支部が早朝9時からストライキに突入。始業時前の門前ビラ配布、ストライキ集会を開催し、出社するIBM社員に「共にたたかおう」と呼びかけました。
 その後、三英社、ニコン、宇野沢鉄工、桂川精螺の社前でのストライキ決起集会を展開。大森精工では昨年実績を下回る回答を出した経営に対し上積みを求め要請。品川地域支部竹虎分会、浅羽製作所で働く仲間を激励し、夕方17時からは蒲田駅前(大田区)で春闘宣伝を行いました。ストライキに立ち上がった職場の仲間からは、口々に「くらしを守るために、納得が出来る回答が出るまでたたかう」決意が述べられました。
 千葉地本では、回答延期に抗議し三和機材支部が24時間全面ストライキに突入。三和機材支部の仲間は、始業時門前ビラ配布、ストライキ集会、会社要請の後、千葉労連や各支部の代表とともにマイクロバスで、組合つぶしとたたかうナノテック支部激励・決起集会に参加しました。
写真 昨年5月、「ボーナス支給を」などをかげ支部が結成されたナノテックでは、会社による不誠実な団体交渉によって「ゼロ回答」が続いています。そして、組合員が作業する部署すべてに録音機能付監視カメラを設置され、休憩時間に数人集まってしゃべるのも「禁止」などと、まさに囚人労働まがいの人権侵害がおこなわれており、6日の春闘回答も延期しています。
 昼休みの激励・決起集会には、東葛地域労連や全労連・全国一般・昭和ゴム労組、建交労・関東ダンプなど地域の仲間もかけつけ、閉ざされた正門をはさみ60人が「監視カメラを即刻撤去せよ」「不誠実団交はやめろ」と抗議の声をあげました。
 JMIUは、統一ストライキを土台に、職場と地域でたたかいを旺盛に広げ、くらしと雇用をまもりきり、組織の強化拡大をかちとり、「デフレ脱却春闘」を前進させるために、全力をあげて奮闘しようと呼びかけおり、14日には第2次統一ストライキを配置し、引き続き上積み回答を求めてたたかいを進めて行きます。

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