2010国民春闘共闘情報
全労連HP

第 23 号  2010年03月18日

個別回答状況一覧  産業別・単産別総括表 

 

10春闘・ 賃上げ第1回集計 

110組合・単純平均 4995円

一人あたり加重平均 5311円

―前年よりも厳しいスタートに―


 全労連・国民春闘共闘委員会は18日、前日の集中回答日を受けて、第1回の賃上げ集計を行いました。これまでに、別表の11単産・部会に属する110組合から回答が寄せられました。単純平均(組合ごとの平均)で前年同期よりも厳しいスタートとなっています。


 1.回答状況について
   第1次回答集計には、別表の11単産・部会から回答が寄せられました。
   表中のおもな数値は以下のとおりです。

 
単純平均 110組合 4,995円 1.53%
前年同期  88組合 5,602円 1.56%
前年同期比   − 607円 − 0.03P
加重平均 2.3万人 5,311円 1.39%
前年同期 1.8万人 5,099円 1.56%
前年同期比   +  212円 +0.17P


低額回答のもとでも奮闘がつづく

 2.回答状況の特徴について
 第1次回答の特徴は、第一に、政府が実施した「エコポイント」「エコ減税」などを背景に大企業の業績が回復するもとで、本格的な内需拡大のために積極的な賃金改善が求められているにもかかわらず、回答金額は昨年を下回る超低額となっていることです。

 第二に、こうしたもとでも、全労連・国民春闘共闘に結集する組合は、「たたかってこそ将来展望を開くことができる」というJMIUのスローガンに象徴されるように、出足早く今春闘のたたかいにふみ出し、今年は昨年同期を上回る110組合が第1次回答を引き出していることです。

 第三に、緒戦のこの時期において、前年妥結額以上の回答を引き出した組合が46組合(同額含む)に上り、昨年の22組合(同)を大きく上回っていることです。これは回答集約数に比例して増えたばかりでなく、積極的にベアを掲げて要求を提出し、ねばり強くたたかっていることの反映です。

 規模別では、1000人以上の組合が前年同期を1400円上回る回答(単純平均・6037円)を得ているのに対し、1000人未満はいずれもマイナスとなっています。なお今回、加重平均が前年同期を上回っているのは、回答集約数が全体としてまだ十分とはいえない状況で一定の影響を受けたものであり、全体の組合員平均が上向きとはいえません。



「1万円以上」は7組合


 こうしたなかで、出版労連をはじめ、地方マスコミ、JMIU、民放労連など7組合が定昇込みで1万円以上の回答を引き出しました(前年同期は11組合)。現在のところ、最高額は地方マスコミの組合で、1万2870円となっています。

 パート賃上げについては、生協労連のみ回答が寄せられました。集計結果の発表は、複数の単産・団体から回答を得たのち、来週に発表する予定です。引き続くご協力をよろしくお願いします。



 
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