2008国民春闘共闘情報
全労連HP

第 23 号  2008年04月04日

 

時給平均25.2円アップ。96組合が回答

企業内最賃は130組合が回答・協定

 パート等の賃上げ、企業内最賃の回答状況 A

 国民春闘共闘委員会は4月3日、全労連、純中立労組懇参加の各単産よりパート賃上げ、企業内最賃の回答・協定状況について、第2回目の報告を受けた。11単産から報告があり、パート賃上げは96組合平均で25.2円となり、企業内最賃は130組合が回答を引き出し、月額では86組合平均で16万9588円の水準となった。

[パート・非常勤等の賃上げ] これまでに生協労連、日本医労連をはじめ、JMIU、建交労、全労連全国一般などの105組合が時間額や日額・月額アップの回答を引き出した。
 パートの時間額アップは96組合がかちとり、全体平均は25.2円で前年同期(99組合平均22.9円)に比べて2.3円の引き上げになっている。個別には10円、15円、20円の報告が多く、医療の専門職で100円、200円が見られる。産別平均は、日本医労連が64.1円、JMIUが26.8円の水準に達しているのに対して、建交労12.8円、全労連全国一般11.3円、生協労連6.8円など商業・サービス分野、地域経済のきびしさを反映した水準になっている。「ギョーザ事件」渦中の生協労連のなかには「ベアゼロ」「定昇のみ」というのも見られる。
 平均引き上げ額が前年を上回った背景には、パートの労働力不足とともに、地域別最賃・全国平均14円の引き上げ、パート時給1000円要求が連合を含めすべての労働団体の共通要求になってきたことなどが反映している。
 アルバイト・嘱託などの日額アップは2組合がかちとり、平均170円の引き上げ、契約社員・準社員などの月額アップは7組合がかちとり、平均2291円の引き上げとなっている。

[企業内最賃の回答・協定状況] 日本医労連、建交労運輸をはじめ、JMIU、化学一般労連、生協労連、全印総連、出版労連などの130組合が月額・時間額を中心に引き出した。
 うち、月額の引き上げを実現させたのは86組合中の21組合で、前年同額が67組合、減額が1組合見られる。なかでも、化学一般労連の2組合では月額3500円、3000円を各々引上げさせ15万1000円の産別最賃に到達した。JMIUの6組合でも月額750〜2000円の引き上げ、全印総連の2組合でも2500円、1100円引き上げている。日本医労連の看護師では5240円、5000円、2500円の引き上げが見られ、看護師最賃の平均月額は20万円を超えてきた。
 時間額の引き上げを実現させたのは97組合中の27組合で、前年同額が64組合、減額が3組合見られる。出版労連では8組合が引上げを勝ち取り、1250円(350円増)、1454円(7円増)などが見られ、化学一般労連やJMIUでも月額引上げに連動して時間額が10円、20円、40円などとアップし、パート等の賃上げに連動している。いずれも、コストダウン競争の歯止めになり、ワーキングプアをなくすことや格差の是正につながっている。
 これまでのところ、月額平均は建交労運輸(18歳。首都圏&大阪の計21社)17万4143円、JMIU(7組合平均)13万4254円、化学一般労連(5組合平均)14万4620円、全印総連(7組合平均)15万9333円、日本医労連(誰でも最賃。25組合平均)15万8916円、同(看護師最賃。20組合平均)20万0712円の水準になっている。この結果、企業内最賃の月額平均は16万9588円、日額平均は7341円、時間額平均は989円の水準になっている。

[今後のために] こうした前進面がある反面、運動面から見ると、パート賃上げも企業内最賃も、春闘前段の要求討議での熱意から比べ、今日の回答・妥結段階での報告数は従来の単組が多く大幅増にはなっていない。改めて、パート賃上げ、企業内最賃の意義確認と運動の強化が重要である。



 


2008年 パート等の賃上げ状況

2008年4月03日

単産名 獲得組合数 時間額組合数 1組合あたり平均(単純平均) 改定後 UP額 UP率
新時間額 引上額 引上率 単組数 単組数 単組数
パート時給 全農協労連 2 0 0 0 0
  建交労 7 6 12.8 0 6 0
  JMIU 12 12 912 26.8 6.40% 2 12 2
  化学一般 2 2 810 1 0 0
  郵産労 1 0 0 0 0
  生協労連 45 42 732 6.8 0.49% 1 31 21
  全国一般 11 10 11.3 0.89% 0 8 4
  全印総連 2 1 0 0 0
  日本医労連 23 23 1,025 64.1 9.53% 2 19 4
  105 96 903 25.2 2.09% 6 76 31
  うち日給引上げ 2 170 0 2 0
  うち月給引上げ 7 205,500 2,291 1.11% 1 5 2


 (注)、各項目とも報告のあった件数で除しているため、新時間額、引上額・引上率は各々連動していません。




2008年 企業内最賃改定状況

2008年4月03日

単産名 獲得組合数 月額組合数 1組合あたり平均(単純平均) 改定後 UP額 UP率
新協定 引上額 引上率 単組数 単組数 単組数
建交労(18歳) 21 21 174,143 0 0.00% 21 21 21
建交労(中型最賃) 9 0 0 0 0
JMIU 10 7 134,254 1,380 1.05% 7 7 7
化学一般 7 5 144,620 2,267 1.55% 5 3 3
生協労連 14 0 0 0 0
全国一般 1 1 152,000 1,000 0.66% 1 1 1
全印総連 11 7 159,333 720 0.45% 6 5 5
民放労連 1 0 0 0 0
出版労連 8 0 0 0 0
日本医労連(誰でも) 27 25 158,916 135 0.10% 25 20 20
日本医労連(看護師) 21 20 200,712 749 0.39% 20 17 17
月額・計 130 86 169,588 493 0.32% 85 74 74
うち日額 引上げ 39 7,341 22 0.32% 39 29 29
うち時間額 引上げ 97 989 14.8 1.60% 96 73 73


 (注)、(1)、建交労の企業内最賃は現在調査中です。
     (2)、各項目とも報告のあった件数で除しているため、新協定、引上額・引上率は各々連動していません。




 
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