2005国民春闘共闘情報
全労連HP

第 14 号  2005年03月17日

 

ストや抗議行動に全国で25万人

正規もパートも賃上げ、雇用確保を追求

 春闘要求獲得3・17全国統一行動を展開中

 本日17日、国民春闘共闘は昨日の集中回答をうけて「春闘要求実現3・17全国統一行動」をたたかっています。官民25単産がストライキや時間内外の職場集会、地域決起集会を取りくみ、47都道府県ではスト職場の激励、決起集会、駅頭・街頭宣伝行動を実施しています。全体では、約25万人が決起する怒りの大行動になりました。
 本日、ストライキを中心にたたかっているのは、日本医労連、JMIU、通信労組、建交労鉄道本部、出版労連などで、一部がストライキに突入しているのは生協労連、全印総連、民放労連などです。公務の各単産(国公労連、自治労連、全教、郵産労)は、職場集会や民間スト職場の支援、宣伝・ビラ配布、地域の春闘決起集会、憲法改悪反対の宣伝行動などに奮闘しています。



全国260事業所689人が始業時からスト突入

 通信労組  持株会社前の突入集会に100人

 写真

 「ゼロ回答」に抗議する通信労組は17日、全国260事業所の689人が始業時から2時間のストライキを決行しました。東京・大手町のNTT持株会社前では早朝8時からスト突入集会が行われ、国公労連本部と各単組をはじめ、自治労連、全教、郵産労、建交労、東京地評と周辺労組、全労連役職員らが支援に駆けつけました。
 通信労組の岩崎委員長が主催者あいさつ、山田書記長が情勢報告。本日、全国35都道府県260事業所で689人が始業時から10時までのストライキに突入したことを紹介し、「1万円以上の賃金底上げ、定昇・扶養手当を廃止するな、『50歳定年制』をやめ、派遣社員の均等待遇」を掲げて交渉してきたが、NTT各社の回答は「賃上げと扶養手当改善を拒否。成果主義導入時の暫定措置はやめる、自動昇格制度をなくすなど、ゼロ回答どころかマイナス回答だ」と紹介して、怒りのストライキを成功させようと訴えました。東京地本、港分会、原告団の代表が強制配転されている仲間を職場に戻すことを含めたたかう決意を表明しました。
 集会では、全労連・国分副議長が全国的な春闘共闘の回答・闘争状況を紹介しながらあいさつしたのをはじめ、国公労連、建交労、東京地評、郵産労の代表がマイクを握り、スト突入の仲間を激励し共にたたかう決意を表明しました。


7組合がベア獲得、切下げ回答は激減

 日本医労連  全国7万人がスト・集会・宣伝に決起

 日本医労連は16日までに300組合が要求を提出し、199組合がスト権を確立。24時現在、92組合が回答を引き出しました。単純平均は5307円(2.9%)で、前年実績に比べて−187円(0.07P)です。この数年、切下げられた年収の回復、生活改善にはほど遠いもので、あいつぐ負担増などにも対応できません。こうしたなか、経営側が主張する「定昇見直し」の状況のもと、7組合がベアを獲得し、賃下げの思惑を跳ね返しました。
 3・17全国統一行動では、回答引き延ばしや定昇凍結、成果主義賃金導入などへの抗議とともに、介護保険改悪反対、公的医療機関の統廃合反対、医療と雇用を守る諸要求を掲げ、多様な行動を展開しました。健保労組は32支部がストライキ(指名7)、全日赤は14単組がストライキ(指名2)を実施したのをはじめ、全医労、全労災、国共病院も時間内外の職場集会を、全国で108単組が30分から半日のストライキ、指名ストを構え、約7万人の組合員がスト・集会・宣伝などに立ち上がりました 。




雨天決行!賃上げ実現、憲法改悪許すな

 MIC  春闘勝利めざし200人が書店街デモ

 写真



団交開かず安全も無視するJRに抗議

 建交労鉄道  鎌倉車両分会が半日ストライキ

 3月17日、建交労鉄道本部神奈川地本鎌倉車両分会は、11時45分から8人の仲間が、3万6000円の賃上げ、時短、社会保障改悪反対、工場機能廃止反対などを要求し半日ストライキに突入。12時15分から鎌倉総合車両所センター前で開かれたストライキ集会には、建交労と支援の神奈川県内各労組の代表など約80人が参加しました。
 ストライキ集会では、建交労鉄道神奈川地本の村瀬委員長が「今年は春闘が始まって50年の節目の春闘。JRは内部留保1兆4000億円のほんの一部を取り崩すだけで賃上げできる。工場の一方的廃止は安全輸送にとって大問題だ。春闘と国鉄闘争勝利に奮闘しよう」と呼びかけました。建交労鉄道東日本本部の土内委員長は「今日のストライキは団交も開こうとしていないJR、工場の一方的廃止、安全を無視、地域への責任も軽視するJRに抗議したたかう決意を示すストライキ、また憲法改悪阻止など国民共通課題も掲げたストライキだ」と報告しました。
 激励にかけつけた全労連の西川副議長は「05春闘で全労連は“もう一つの日本は可能だ”をスローガンに、大幅賃上げ、底上げ、企業の社会的責任追及、憲法改悪阻止などに全力をあげている。大企業の横暴を許さず、春闘と国鉄闘争に勝利しよう」と挨拶しました。
 神奈川労連、国労大船工場支部、鎌倉労連、日本共産党の鎌倉市議、鎌倉市職労の代表が連帯挨拶し、ストライキに突入した建交労当該分会の川口書記長が最後までたたかい抜くと決意表明。分会では、職場集会、鎌倉総合車両所センターの工場機能廃止反対での地域宣伝・署名など終日行動を行っています。



新たな地域春闘へ、元気にガンバルぞ!

 埼玉春闘  18組合がリレースト。大型バスで激励

 埼労連・埼玉春闘共闘では17日、県内3コースの18職場をめぐるリレーストを決行、官民各単産や地方・地域の代表が大型バスや乗用車を仕立て、ストライキでたたかう各職場の仲間を激励しました。
 大型バスで移動するメインコースには56人が参加。朝7時半にさいたま新都心駅に集合。駅近くの国公職場共同集会でエールを交換したあと、通信労組スト集会、北村バルブスト、東京セキスイ集会、日本信号ストを激励し、日本ヘルスへの申し入れなど7ヶ所を訪問、激励して回りました。全労連の今井常任幹事は、春闘共闘と連合大手の回答状況を紹介し、「大企業がひとり勝ち、労働者も中小企業・業者も農民も疲弊し、きわめていびつな経済状況のもとで、経済のまともな発展のために、大幅な賃上げによる再配分がどうしても必要になっている」「マスコミや多くのエコノミストも賃上げによる内需拡大をアピールしている。賃上げは社会的大義をもったたたかい。胸をはって断固としてたたかおう」とあいさつし、たたかう仲間を激励しました。
 各コースの参加者は18時30分から埼玉教育会館で開催する「春闘勝利、元気にガンバル決起集会」に合流します。
 なお、埼労連は2・23地域総行動で県内の全自治体に対し、
1) 公共工事、業務委託に係る労働者の賃金・労働条件の改善、
2) 自治体直庸の臨時・非常勤労働者等の賃金・労働条件の改善、
3) 中小企業退職金共済制度の普及、拡充

を申入れてきましたが、16日までに一部自治体から誠意ある回答がありました。


 東京・三多摩  統一ストライキ集会に500人

 3月17日、午後3時より東京・立川市において「3・17三多摩統一ストライキ集会」が行われました。主催は三多摩国民春闘、JMIU東京西部地協。参加は500名に。
 オープニング、2名の主催者挨拶に続いて3名の連帯挨拶、各団体から4名の決意表明が行われました。
 JMIU超音波支部の高沢新吾青年婦人部長は「16日の交渉の中で、7,390円がいっぱい、いっぱいとの会社側の回答には将来展望が見出せない」と憤怒。また、「職場アンケートでは専門で学んだ技術を活かせる職場配置でない。また女性には雑用や当初から長期ラインにつかせないなど格差があるという意見。打開すべく要請行動をする。」と決意表明。
 決議文を採択し、参加者は3悌団に分かれ立川市内をデモ行進しました。



 
 つなごうよ くらしと平和 守る手を




国民春闘共闘情報