2005国民春闘共闘情報
全労連HP

第 9 号  2004年02月10日

 

「企業通信簿チェックリスト」7800枚を配布

あなたの会社を採点しましょう

品川・新橋・大手町  全労連、春闘共闘が共同で

 全労連・国民春闘共闘と東京春闘共闘は10日早朝、05春闘の重要課題である企業の社会的責任(CSR)を追求する宣伝行動として「企業通信簿チェックリスト」付のティッシュペーパーを配布しました。この時期、全国で取りくまれている配布活動に呼応して、大企業本社が集中する品川、新橋、大手町周辺に、中央・東京の単産や周辺労組などから135名が参加し、出勤を急ぐサラリーマンらにティッシュ約7800個を配布しました。




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  JR品川駅港南口での行動には、自治労連、建設関連、通信労組、全労連全国一般、化学一般労連、東京春闘共闘、品川春闘共闘、全労連などの仲間36人が参加して、約2800個のティッシュを配布・宣伝しました。
 宣伝カーからは全労連の宮垣事務局次長、沢中常任幹事、東京春闘共闘の永瀬幹事らがCSR運動とはどのようなものか。企業の社会的責任を問うCSR運動について訴え、出社を急ぐ人たちに『あなたの会社を採点しましょう』『ティッシュを受け取って、採点してみてください』と呼びかけました。
 配布・宣伝活動は駅前広場前2階のレインボーブリッジで行われましたが、新幹線の発着駅になった同駅では東京駅以上の乗降客があり、用意した2800個のティッシュは予定の1時間より早い45分で全ての配布が完了しました。品川駅頭での宣伝は東京春闘共闘、全労連も行っていなかったためか、ティッシュを受け取った人の中には、宣伝カーを物珍しげに立ち止まって話しを聞き入っている人もいました。参加者も『ここは良いな。人は多いし、受け取りも良い』『次もここでやる時は真っ先に手を上げるよ』と話していました

 新橋駅ゆりかもめ口の行動には、国公労連をはじめ医労連、JMIU、建交労、郵産労、全労連の役職員と港春闘共闘から51名が参加し、ティシュを配布、宣伝行動を取りくみました。
 宣伝カーの上から全労連の今井、中山両幹事、国民春闘・渡辺事務局次長、国公労連・工藤中執、東京地評・菊池常幹らがマイクをにぎり、大企業の社会的責任(CSR)問題を中心に、05春闘への参加を呼びかけました。「今度の春闘では誰でも1万円、時間給50円の引上げを要求しています。ご一緒にたたかいましょう」(今井氏)「自動車の欠陥隠しや食品の偽装表示、不正入札、原発点検の虚偽報告、株券操作など大企業の不祥事が相次いで、社会問題になっています」(中山氏)「野村證券がヨーロッパの投資格付会社から『投資不適格企業』に指定され、野村は賃金や昇進・昇格の女性差別を改善せざるを得なくなりました」(渡辺氏)「大儲けのトヨタ自動車はベアゼロ主導や下請いじめをやめ、労働分野のCSRで模範を示すべき」(菊池氏)「大企業は日本経団連の『企業行動憲章』を隠れみのにしている。民間企業に、公務・公共サービスを売り渡すのは問題です」(工藤氏)など、いろいろな角度から企業の社会的責任(CSR)を訴えました。
 立入り禁止や注意事項を伝達、要望しにきた両駅関係者が見守るなか、用意した3000個のティッシュと企業通信簿チェックリストは50分ほどでなくなりました。

 地下鉄大手町サンケイ前の行動には、自治労連、全農協労連、通信労組、特殊法人労連、公務労組連絡会、都教組、日高教、東京地評、全労連などから48人が参加。大手町周辺は出勤時間のピークが9時30分頃で、その前に行動の終了時刻になってしまいましたが、宣伝に合わせて約2000個のティッシュを配布しました。
 宣伝カーから全労連の西川副議長、自治労連の川俣副委員長、東京地評の中山議長、日高教の工藤副委員長と国民春闘共闘の岩田事務局長が訴えました。西川副議長は、日産村山工場のことを例に「住民が土地を提供し、自治体が恩恵を与え守り育ててきたにも関らず、採算があわないと平気で閉鎖し、地域や労働者を苦しめた」ことなど大企業の身勝手さを述べ「企業の社会的責任を問うCSR運動が世界的規模で広がっている。人間らしく生き、働ける社会にしていこう」と訴えました。

 なお、行動参加者の多くは、東京・日比谷野外音楽堂で開催される「憲法改悪・大増税反対2・10中央決起集会」や、愛知県豊田市で開かれる「トヨタシンポジウム」(10日午後)にも参加して奮闘しています。



 
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