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韓国の労働者・労働組合への弾圧に対する朴大統領への抗議文

2013年12月24日
東京

大韓民国 朴槿恵 大統領

 貴国警察当局により、韓国鉄道労働組合(KRWU)、全国民主労働組合総連盟(民主労総、KCTU)の組合員、指導部に対して激しい弾圧を加え、組合事務所への襲撃を行ったことに対し、全労連は120万組合員を代表し強く抗議する。

 12月9日から行われているKRWUのストをめぐり、28名の組合幹部への業務妨害を理由にしての逮捕状の発出、うち2名の逮捕、鉄道公社による組合と組合指導部への77億ウォンの損害賠償請求などが起きている。これらは国際的に認められたスト権という労働者の基本的権利への挑戦である。

 また12月22日に民主労総本部に対して、警察当局が催涙ガスなどを利用して乱暴に事務所を襲撃・破壊した。スト労働者と組合指導部の逮捕のために、ナショナルセンターを暴力的に襲撃・破壊する行為は決して認めることはできない。労働者・労働組合の権利ばかりか、市民的権利まで弾圧する貴国政府に対し全労連は厳しく抗議する。

 ILOは貴国政府に対し、結社の自由関連条約の侵害でたびたび勧告を行っている。貴国政府は、国際労働基準を尊重し、労働者・労働組合弾圧政策を直ちに中止し、組合役員への訴追を取り下げ、鉄道公社と労働組合間の誠実な交渉実現のために努力すべきである。

小田川義和
全国労働組合総連合(全労連)事務局長

 
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