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正規も非正規も一緒にディーセントワークの実現を
 「非正規ではたらくなかまの全国交流集会inいわて」にのべ800人

写真 全労連は6月1〜2日、岩手県一関市で「第21回パート・派遣などの非正規ではたらくなかまの全国交流集会inいわて」を開き、のべ800人が参加。正規・非正規労働者が一体となってディーセントワークの実現、誰もが不安なく働き続けられる社会を実現するため、全国各地で奮闘していくことを確認した。1日目は全体会、2日目は13の分科会・講座、見学分科会とパレードを行った。

安倍内閣の成長戦略で
大半が非正規労働者に

写真 全体会のオープニングは、「岩手のうたごえ合同合唱団」による合唱。東日本大震災を題材にした詩や復興支援ソング『花は咲く』など3曲を熱唱。目を潤ます参加者も。
 全労連の大黒作治議長(非正規センター代表)が主催者あいさつ。「この間のマツダ判決や生協での無期化転換など、非正規のたたかいで大きな成果をあげている。しかし、安倍内閣は成長戦略として雇用改革を行おうとしており、今、労働者の3分の2の正規労働者を一握りの正規労働者と大半の非正規労働者にするもので、劣悪な労働条件、低賃金に押し込めるものだ。参議院選挙で政治の転換をしないと労働条件はよくならない。この集会でたたかいを意思統一しがんばっていこう」と呼びかけた。
 いわて労連の金野耕治議長は歓迎あいさつの冒頭、東日本大震災での支援に対する感謝を述べ、「住宅や生業の再建、復興はまだ進んでいない。山田町では、復興事業を受託したNPOが破産し、130人の労働者が解雇されるということが起きている。23人がいわてローカルユニオンに加入したたかっているが、団交を拒否しているため、労働委員会に申し立てた。泣き寝入りする労働者を作らない、働きがいのある職場をつくる、庶民いじめとたたかう大きな輪をつくっていこう」と訴えた。

宇都宮弁護士が記念講演
「政治は、一番立場の弱い人に光をあて、手をさしのべなければならない」

写真 「弁護士は見た!日本の貧困と政治」と題し、宇都宮健児弁護士が記念講演。宇都宮氏は、「長年、多重債務者の救援を行ってきたが、多重債務者の背景には、サラ金などに手を出さなければ生活できないという貧困の問題がある」と指摘。また、生活保護の問題について、「子どもにおなかいっぱい食べさせてあげたかった」とのメモを残し餓死した大阪の母子の事件について「生活保護が受給できていたら、子どもは死なないですんだ」と声を詰まらせながら話し、「失業時の保障、生活保護水準以上の年金支給、非正規の待遇改善、最低賃金引き上げなどをすれば、生活保護の受給者を減らすことができるのに、政府はバッシングで予算を削減しようとしている。政治は一番立場の弱い人に光をあて、手をさしのべなければならない」と政府を批判した。

 全労連非正規センターの江花新事務局長が基調報告を行い、住民本位の被災地復興、「改正」労働契約法を活用した無期転換や労働条件向上、パート法・均等法の実効ある改正、最低賃金の引き上げ、派遣法の抜本改正などの取り組みを非正規労働者が先頭に立って強化していくこと、そして運動を発展させるためにも地域での交流、宣伝などの取り組みを強化して行こうと呼びかけた。
 「東日本大震災被災地からの報告」を岩手県医労連の鈴木哲夫書記長が、全労連「オーストラリア介護労働者組織化調査報告」を全労連ヘルパーネットの北口明代世話人(生協労連委員長)が行った。
 その後、8人がリレートーク。北海道医労連・はまます福祉の里労組、JMIU可児加茂分会ソニー班、岩手自治労連・三陸福祉会職員労組、福島生協労組パート部、郵政産業労働者ユニオン、福祉保育労北海道地本・葦の会分会、岩手県農協労連、全医労岩手支部がたたかいを報告した。争議団紹介では代表してマツダが報告、アピール採択の後、閉会あいさつを全労連非正規センターの柳恵美子副代表(生協労連副委員長)が行った。

 
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