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街賃上げ・内需拡大で景気回復を 大企業は雇用と社会的責任を果たせ!
東京・新宿・池袋と霞ヶ関などで新春宣伝

 「国民春闘共闘と東京春闘共闘は8日早朝、2010年春闘のスタートをきる「新春宣伝行動」を実施。東京、新宿、池袋駅と霞ヶ関、虎ノ門、大手町周辺には中央・東京の単産や周辺労組などから326名が参加、足早に出勤するサラリーマンらに今春闘の課題・要求や雇用確保を訴え、新春ビラ1万6900枚を配布しました。

写真 <東京駅> 朝8時、東京駅丸の内北口の新春宣伝行動には、千代田区労協など地域労組をはじめ、各単産、東京地評、全労連などから42人が参加し、2000個の新春ビラ入りティッシュを撒ききりました。
 宣伝カーの上でマイクを握った国民春闘共闘の大黒代表幹事(全労連議長)は、一昨年から始まった金融・経済危機のなか、欧米や中国、韓国の各国政府が、国民の購買力を引き上げ、内需を拡大することで危機を打開する方策をとっている一方、日本の大企業は赤字決算のなかで、賃下げ・リストラをおこないつつ株主配当を続けていることを指摘し、「圧倒的多数の勤労者の懐を温めてこそ、景気が回復する」「いまこそ大企業は、ため込んだ内部留保を吐き出すべきだ」と強く訴えました。また、雇用と社会保障の拡充が重要だとして、「人間の基本である衣食住の確保、医療、保育、教育などの公的サービスの拡充が必要」と強調し、今春闘を「不況打開の第一歩とするため、あきらめず、ねばり強くたたかおう」と呼びかけました。このほか、東京地評・平山副議長、出版労連・大久保副委員長、東京春闘・影山事務局次長、都教組・児玉委員長、全労連青年部・野村書記長、映演労連・金丸副委員長が次々に訴えました。

<新宿駅> 今年の新宿駅西口での新春宣伝は、雲一つ無い晴天、風もほとんど無く日蔭という場所にかかわらず例年になく温かい中、早朝8時からスタートしました。全農協労連、金融労連、建設関連労連、生協労連、通信労組、全印総連、民放労連、全教、新宿区労連、渋谷区労連、全国一般東京、東京自治労連や東京地評、全労連などから56人が参加して、出勤するサラリーマンらに新春ビラ入りのティッシュ配布を行いました。
 井筒常任幹事の司会で、宣伝カーの上に国民春闘共闘の国分代表幹事(全農協労連委員長)をはじめ、全労連の柴田副議長、生協労連の桑田委員長、民放労連の高橋書記次長、東京地評の高畠事務局長、寺下事務局次長の6人がつぎつぎマイクを握り、「将来に希望をもって働くことができる社会を」「民主党政権に国民への公約実現を迫ろう」「最賃1000円以上に引き上げよう」などと訴え、来る春闘で各職場から労働者が声を上げることや、10春闘への理解と支援を呼びかけました。
 身にしみる不況のせいか、例年にない温かさのためか、ビラの受け取りは良く、参加者のがんばりで新春ビラ1600枚を配布しました。

写真 <池袋駅> 8時から始まった池袋駅東口での宣伝行動には、東京土建、自交総連、JMIU、建交労、日本医労連、郵産労、首都圏青年ユニオン、年金者組合、豊島区労協、北区労連、全労連、東京地評など12団体から過去最高の114人の組合員が参加。ティッシュとともに新春ビラ2000枚を出勤途上のサラリーマンらに配布しました。
 国民・東京両春闘共闘から5人が弁士に立ち、新春の宣伝を行いました。
 全労連の小田川義和事務局長は、昨年の「年越し派遣村」に続き、今年はオリンピック青少年センターに開設された「公設派遣村」に833人が身を寄せたことに触れ、「非正規労働者が3分の1となり、年収200万円以下のワーキングブプアが1000万人超えとなった。一方、企業はこの10年間で内部留保を倍増させ429兆円も貯め込み、昨年3月期決算でも積み増している。90年代半ばの法人税率、賃金水準、正社員雇用の状態に戻しても、内部留保は残るし、貯め込み続けることは可能だ」と指摘し、「大企業はいまこそ応分の社会的負担を、内部留保を社会に還元しろ、企業は賃上げと雇用、働くルール整備のために社会的責任の発揮をの声を強めよう」「大企業に社会的責任の発揮をせまる政治の実施を鳩山政権に迫ろう」と訴えました。
 日本医労連の田中千恵子委員長は、後期高齢者医療制度の速やかな廃止、医師、看護師、介護職員の増員をもとめ、2010年を安心して医療が受けられる年にしようと訴えました。

 <霞ヶ関&虎ノ門>
 公務各単産は、霞が関の日比谷公園角と虎ノ門の地下鉄駅周辺を担当しました。両駅とも新春ビラ入りティッシュの受け取りは良く、霞が関で1600枚(参加者54人)、虎ノ門で2000枚(参加者20人)を配布しました。日比谷公園角の噴水にある喫煙コーナーでは、一服しながらビラを読む公務員労働者が見られました。

 
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