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人間らしい生活と労働の保障を求めてつながろう
反貧困ネットワークが「世直しイッキ!大集会」

写真 市民団体や労働組合、法律家などでつくる反貧困ネットワークは10月19日、東京明治公園で「世直しイッキ大集会」を開催し、貧困根絶のための幅広い連帯を呼びかけた。全労連や全労協をはじめさまざまな労働組合、しんぐるまざあず・ふぉーらむ、クレジット・サラ金被害者連絡協議会、全国生活と健康を守る会、中央労福協など市民団体、法律家、個人など2,000名が参加した。

「反貧困ネットは平成の世直し運動」と代表あいさつ
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 秩父困民党のいでたちで現れた宇都宮健児代表はあいさつで「私たちは、貧困を放置するのか、人間らしく暮らせる社会を確立するかの岐路に立っている。消費者運動や労働運動、社会保障運動の垣根を超えて連帯すること、政治的立場を超えて連携することが大切だ」と訴え、「反貧困ネットワークは平成の世直し運動です。一人ひとりが声を上げ、垣根を超えて手をつなぎ、大きな山を動かしましょう」と呼びかけた。

全国キャラバン終結集会―各地でネットワーク立ち上がる

 集会ははじめての7月に北九州と埼玉を出発、東西2ルートに分かれて3か月かけて全国を回った全国キャラバンの終結集会も兼ねていた。キャラバン隊がお揃いの青いTシャツを着て、「最低賃金の底上げを」「生活保護の『水際作戦』をやめて」「教育・住宅の公的支出を充実させて」など様々な要求が描かれた青いのぼりと「貧困問題に取り組まない政治家はいらない」「人間らしい暮らしを求めてつながろう」などアピールが書かれた白いのぼりを掲げ反貧困カーを先頭に入場してきた。キャラバンでは449団体の協力を得、33か所の集会が行われ、6,077人が参加したという。キャラバンを通して、長野、岐阜、富山、滋賀の各県で反貧困ネットワークが立ち上がった。今後広島、愛知、宮城など13県で立ち上げる予定という。

使い捨てか過労死か―労働分科会
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 集会では、会場のあちこちにブルーシートを広げ、12の分科会が行われた。住まい、食の危機、多重債務・消費者問題、死刑廃止、社会保障、後期高齢者医療制度、子ども、女性と貧困、フェアトレードなど、実態報告や交流をおこなった。
 「使い捨てか過労死か これって"カニコー"蟹工船じゃん? 今こそつながろう」と題して行った労働分科会では、派遣労働者や外国人、介護労働者さまざまな労働者がリレートークを行った。また作家雨宮処凛さんの司会で、長時間労働と派遣労働を考えるシンポジウムを行った。日雇い派遣で働く男性は「事前に仕事内容も知らされない。コンテナの積み下ろしやイベント会場の足場搬入などはみな「軽作業」と言われている。朝7、8時に集合して現場に行き、夕方5,6時までやって7千円ではとても生活できない」「文句を言えば仕事を干されるから泣き寝入り。ケガをしたら保障どころか、逆にしかられる。そんなバカな話はない。人として扱ってほしい」と訴えた。
写真  東京介護労青年部の女性は「老人福祉施設で働いて15人を1〜2人でみる。介護福祉士として8年目になるが、手取りは月14万円。仕事内容に見合っておらず、どんどん人が辞めていく」と語った。26年間、旅行添乗員として働いてきた女性は「1年更新の派遣。1回の添乗で27〜36時間も働き、もうろうとなる。それでもミスがあると客に返金し、私たちにその分が請求される。社会保険もなく、体を壊せば貯金を使い果たすことになる」と述べた。野宿者支援の活動をしている男性は「日本では社会的に排除され、差別された人々が非正規労働を強いられてきた。問題を解決するには、労働法だけでなく住居や医療、メシづくりなど社会運動と一緒にやることが必要」と提起した。

「派遣法抜本改正、社会保障費2200億円削減撤回、貧困の削減目標を立てさせよう」
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 集会の最後に、反貧困ネットワークの湯浅事務局長が集会宣言を読み上げた。「労働者派遣法を抜本的に改正させ、社会保障費2200億円削減を撤回させよう。貧困の削減目標を立てさせよう。そして、誰もが生きやすい社会を作ろう。それが、私たちの権利であり責任だ」。大きな拍手が沸き起こった。参加者は「貧困をなくそう」「一人ひとりがもう一歩踏み出して手をつなごう」など訴えながら、ジャズやロックの流れる宣伝カーを先頭に明治公園から表参道を通り、渋谷にむけてパレードした。

世直しイッキ大集会ブログはこちら http://www.k5.dion.ne.jp/~hinky/ikki2008.html

 
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