TOP 全労連紹介 ニュース オピニオン 労働法制 賃金闘争 憲法・平和 くらし・社会保障 非正規全国センター 全労連共済 青年 女性 English
 
BACK
TOP
ニュース
 

第78回メーデー 全国369カ所で開催
中央メーデーに4万2000人が参加

写真 「働くものの団結で生活と権利を守り、平和と民主主義、中立の日本をめざそう−ストップ!海外で戦争する国づくり、なくせ貧困と格差、労働法制改悪反対、働くルールの確立を、安心して暮らせる社会を実現しよう!」―第78回メーデーは5月1日、全国369カ所で開催された。あいにくの雨模様のなか、中央では代々木公園に4万2000人が参加。たたかうメーデーの歴史と伝統を受け継ぎ、世界の労働者と連帯し、憲法を守り、労働者・国民の要求実現のため共同してたたかいをすすめていく決意を固めあった。

 坂内三夫メーデー実行委員会代表委員(全労連議長)が主催者あいさつ(別掲)。日本共産党の志位和夫委員長、映画「日本の青空」の監督である大澤豊氏が連帯あいさつした。大澤氏は「日本国憲法がGHQの押し付け憲法であるということを否定するためにこの映画を作った。憲法を改悪させてはならない。9条を守らなければならない。力をあわせ憲法を守ろう」と呼びかけた。3団体が決意表明。格差是正・青年雇用問題についてのたたかいを首都圏青年ユニオン、均等待遇・最賃大幅引き上げの実現にむけたたたかいを生協労連、国民投票法案・憲法改悪反対のたたかいについて民放労連が発言した。

 「団結がんばろう」の唱和につづき「がんばろう」の全員合唱。明治公園、大久保、恵比寿の3コースでデモ行進し、沿道の人たちにアピールした。


坂内議長「主催者あいさつ」
 はたらくすべての仲間の皆さん。仕事は1日8時間、8時間は眠り、あとの8時間は自由に暮らすという労働時間の短縮を求めて、いまから120年前の1886年5月1日、アメリカ各地で35万人の労働者がストライキに立ち上がりました。このたたかいに連帯して、「万国の労働者団結せよ」、このスローガンのもとに、1980年から労働者の祭典・メーデーがはじまりました。

 それから120年、労働者は世界中で、資本による悪らつな攻撃や、政府による激しい弾圧を労働者の統一と団結の力ではね返しながら、人間らしく生き、「人間らしく働くルール」の確立をめざしてたたかい続けてきました。日本でも、労働者が「安心して働く権利」「健康で文化的に生きる権利」「団結して労働組合を結成し闘う権利」を認めさせ、日本国憲法に明記させてきました。

 しかし21世紀初頭のいま、労働者の血と汗によってかちとってきた権利を、根こそぎ奪いとろうとする財界と政府の攻撃が、ふたたび労働者と国民におそいかかっています。独占資本、多国籍企業のあくなき利潤追及のために、弱肉強食のルールなき競争社会、差別と貧困の格差社会をつくり出そうとする新自由主義が、世界でも日本でも野蛮な牙をむいて立ちはだかっています。

 そしてこの攻撃は、400万人の罪なき人びとが家を追われ、数十万人の市民が殺害されている残虐で無法なイラク戦争にみられるように、暴力をもって他人の生命と財産を奪い、平和を破壊する攻撃をともなっています。「二度と戦争はしない」と世界に誓った日本でも、安倍政権のもとで憲法第9条を改悪し、再び海外で戦争する国に変える攻撃が目の前に迫っています。

 メーデー参加の皆さん、どうしたらこの攻撃をくいとめることができるのでしょうか。どうしたら歴史の流れを、労働者と国民が安心してはたらき、人間らしく生きられる社会に、戦争と核兵器のない平和で安全な社会に向かわせることができるのでしょうか。現代を生きる私たちと明日の世界と日本を担う子どもたちのために、いま何をしなければならないのでしょうか。

 私は、心から皆さんに訴えたいと思います。いまは、疲れた体を引きずり出してでもたたかうべき時です。第1に、職場・地域・学園から、昨日まで発揮してきた力をあと一回り強めて、対話と共同、集会やデモ行進、宣伝や署名、国会行動に結集し、財界と安倍内閣を包囲しようではありませんか。

 第2に、すべての労働組合と中小業者、農民・学生・女性団体、民主勢力が、各戦線において苦しみもがいている幾百万人の人たちを仲間に迎え入れ、たたかう隊列をひろげ、強めようではありませんか。そして要求実現の壮大な統一戦線をきずいて、政府と財界を追いつめようではありませんか。

 第3に、財界の通信簿におびえて格差と貧困を拡大するとともに、憲法9条、25条などの改悪をたくらむ改憲勢力が3分の2を占める国会の力関係を変えようではありませんか。間近に迫った参議院選挙で、労働者と国民の利益を擁護し、平和をまもる私たちの代表を国会に送りだそうではありませんか。

 メーデー参加者の皆さん。一人ひとりの力は小さくとも、日本国憲法があるかぎり、この国の主人公は私たちです。労働者と国民が統一し団結してたたかえば、必ず世の中は変わります。日本国憲法をまもる運動をさらにさらに大きくひろげましょう。改憲手続法、教育改悪三法の強行を阻止しましょう。

 労働者の皆さん。労働者の実態こそ、あらゆる社会状況の土台であり、労働者のたたかいこそあらゆる社会運動の出発点です。労働者の統一闘争によって、ワーキングプアをなくし、格差と貧困を解消させましょう。すべての労働者にたいする賃上げと、最低賃金の大幅な引き上げをかちとりましょう。

 職場闘争と制度・政策闘争を結合して、リストラ「合理化」や労働ビッグバンをやめさせ、働くルールを確立しましょう。偽装請負・不払い残業を根絶しましょう。若者と女性、すべての労働者に安定した雇用を保障させましょう。

 すべてのメーデー参加者の皆さん。国民的共同を大きくひろげ、庶民大増税、消費税の引き上げをストップさせましょう。医療・年金・介護など、社会保障の拡充をかちとりましょう。主権者の一票で政治の民主的転換をはかり、安心して暮らせる社会を実現しましょう。世界の労働者と連帯し、核兵器のない平和で安全な地球をきずきましょう。第78回メーデー万歳。

写真はこちら

 
〒113-8462 東京都文京区湯島2−4−4全労連会館4F TEL(03)5842-5611 FAX(03)5842-5620 Email:webmaster@zenroren.gr.jp

Copyright(c)2006 zenroren. All rights reserved.