2014国民春闘共闘情報
全労連HP

第21号 2014年4月1日

2014年春闘・第2回進ちょく状況調査

奮闘を反映し回答引き出し率UP

 国民春闘共闘委員会(全労連、純中立労組懇、地方共闘などで構成)は3月31日、加盟全単組を対象とした2014年春闘における第2回目の「春闘進ちょく状況」調査を実施し、18単産(2338組合)からの報告をまとめました。

1.要求提出状況
 第2回進ちょく状況調査には、あらたに検数労連、郵政産業ユニオン、特殊法人労連から報告が寄せられ、別表の18単産での集計となりました。交渉単位では、2338組合となります。
 このうち、3月31日段階で要求提出が確認できた組合は、1454組合(62.2%)です。要求提出率100%の単産は、第1回調査(3月17日現在)で確認した合同繊維、全損保に、検数労連、映演労連、郵政産業ユニオンが加わりました。これに、全倉運(92.5%)が9割台、通信労組(88.5%)、特殊法人労連(87.5%)、民放労連(80.2%)が8割台、JMIU(75.6%)、出版労連(74.5%)、化学一般労連(74.4%)が7割台と続いています。
 第1回調査(1321組合・56.6%)と比べ全体で133組合・5.6ポイント増えています。単産別にみると、映演労連(+26.3ポイント)、全農協労連(+20.3ポイント)、民放労連(+11.1ポイント)、生協労連(+9.2ポイント)、建交労(+6.3ポイント)、化学一般労連(+5.6ポイント)、全印総連(+2.9ポイント)、建設関連労連(+2.4ポイント)、JMIU(+1.2ポイント)など各組織で要求提出率が上昇しています。
 前年同期(2013年3月29日現在:1521組合・62.1%)と比べると、組合数では下回っていますが、比率はほぼ同水準であり、要求提出の状況は例年なみです。前年同期比で提出率が向上している単産は、全農協労連(+9.0ポイント)、合同繊維(+16.7ポイント)、民放労連(+2.6ポイント)、映演労連(+75.0ポイント)、特殊法人労連(+9.7ポイント)の5単産で、建交労、建設関連労連、検数労連、全倉運、生協労連、全損保、郵政産業ユニオンの7単産が前年同率、前年同期比マイナスが6単産となっています。

2.スト権確立状況
 調査組合のうち、ストライキ権を確立したのは982組合・43.7%で、第1回調査から135組合・5.9ポイント上昇しています。前年同期(950組合・38.8%)との比較では、32組合増・プラス4.9ポイントとなっています。
 全組合でストライキ権を確立しているのは、前年同様、検数労連、通信労組、全損保、郵政産業ユニオンの4単産で、これに、映演労連、特殊法人労連(各87.5%)、JMIU(69.1%)、合同繊維(60.0%)が高率で続いています。

3.回答引出し状況
 要求提出した1454組合のうち、回答を引き出したのは803組合・55.5%となりました。回答引出し率100%の単産は、建設関連労連、通信労組、郵政産業ユニオン、特殊法人労連です。出版労連(83.6%)、民放労連(82.2%)が8割台で続き、JMIU(78.0%)、全印総連(76.4%)、生協労連(76.0%)、が7割台、化学一般労連(67.2%)、日本医労連(61.4%)が6割台となっています。
 3月25日を回答指定日に設定した全倉運で21組合が回答を引き出したのをはじめ、建交労(66組合増)、日本医労連(55組合増)、JMIU(39組合増)、民放労連(37組合増)、化学一般労連(16組合増)など、回答引出しは、第1回調査(521組合・39.4%)から全体で282組合・16.1ポイント増えています。
 前年同期(727組合・47.8%)との比較では76組合・7.7ポイント上昇しています。単産別にみると、建交労(45組合増)、JMIU(13組合増)、民放労連(10組合増)など8単産で回答引出し組合数を伸ばしています。
 消費税増税や原材料費の高騰などを背景に、経営が「様子見」傾向となり回答を出し渋っているとの報告も寄せられる中、日本医労連が3月24日から27日までを回答促進ゾーンに設定したたかいを進めるなど、集中回答日以降も、各職場で闘争強化がはかられ、粘り強い交渉によって、回答を迫っていることが伺える状況となっています。今後、4月9日(水)に設定した第2次集中回答日も節目に、回答引出し・追い上げをはかるため、一層の取り組み強化が求められます。

4.回答の内容
 <定昇制度あり>の職場(492組合)からみていくと、「定期昇給+ベア」回答を引き出した組合は108組合で回答組合中22.0%となっています。第1回集計(70組合)からは38組合増えており、前年同期(57組合・15.2%)と比べ51組合・6.8ポイント上回っています。
 単産別では、日本医労連(31組合)、JMIU(18)、化学一般労連(17)、民放労連(14)、出版労連(10)、建交労(7)、生協労連(5)、全農協労連(2)、建設関連労連、合同繊維、全倉運、郵政産業ユニオン(各1)などです。しかしながら、8割弱にあたる381組合が「ベアゼロ・定昇のみ」回答であり、定昇凍結や賃金引下げ提案も3組合から報告が寄せられており注意が必要です。
 <定昇制度なし>の職場(回答あり266組合)では、「有額獲得」を引き出した組織が220組合(回答組合中82.7%)と第1回集計(140組合)から80組合増えています。前年同期(87組合・76.3%)を比率で6.4ポイント上回っています。「ゼロ回答」は第1回調査(20組合)から26組合増え46組合(回答組合中17.3%)となり、前年同期(27組合・23.7%)から6.4ポイント減少しています。
 全体としては、「ベアゼロ・定昇のみ」の回答が多数となっていますが、前年と比べ「ベア回答」と「有額回答」は増えており、今後の上積み回答引出しに弾みをつける結果となっています。

5.平均賃上げ額・率と妥結状況
 回答があった803組合のうち、単純平均(一組合あたりの平均)額の掲示があったのは、577組合で、その平均賃上げ額は5,109円です。第1回調査(5,513円)に比べ494円減ったことや、前年同期(5,311円)比で202円下回っている点が気になりますが、これは全体平均を下回る水準ではあっても、頑張って回答を引き出した組合が前年より多いことの反映です。
 平均賃上げ率は、333組合の平均で2.08%と、第1回調査(2.07%)からはほぼ変わらず、前年同期(1.94%)を0.14ポイント上回っています。
 第1回調査からの推移を単産別にみると、JMIU(97円増・+0.02ポイント)、生協労連(74円増・+0.06ポイント)、日本医労連(31円増・+0.08ポイント)などで微増していることが確認できます。
 現時点で妥結もしくは妥結方向となっているのは、要求提出組合の8.1%にあたる118組合です。第1回調査(46組合・3.5%)から72組合・4.6ポイント増えました。前年同期(77組合・5.1%)と比べると41組合・3ポイント上回っており、3月決着に向けて交渉を進めた状況が伺えます。

6.ストライキ実施状況
 現段階で、216組合からのべ281回(調査組合中12.0%)のストライキ実施の報告が寄せられています。これは前年同期とほぼ同水準です。
 3月13日の全国統一行動日以降も、18日に郵政産業ユニオンが全国28職場で72名がストライキに決起し、検数労連は3月23日、29日に全国港湾での24時間ストライキを敢行しています。

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