2014国民春闘共闘情報
全労連HP

第3号 2013年11月15日

11・14中央総行動

全国から2500人が参加

暮らし・いのち・雇用を守れ!かがやけ憲法!

 秋季年末闘争が本格化し、国会では特定秘密保護法などの悪法が狙われるもと、国民春闘共闘委員会は14日、全労連や国民大運動実行委員会などの諸団体とともに「11・14中央行動」を展開し、全国から2500人が参加しました。昼の「国民要求実現11・14総決起集会」には2000人の仲間が日比谷野外音楽堂に結集。集会後、国会に向けデモ行進を行い、「解雇特区などの雇用破壊阻止、雇用の安定」、「秘密保護法の廃案」などを求め国会議員要請を実施しました。宣伝や各省庁前での行動、要請など単産・部会の独自行動なども展開され、真冬並みに冷え込んだ霞ヶ関は熱気に包まれました。

写真 トランペットアンサンブル「野郎ファイブ」のオープニング演奏が流れる日比谷野外音楽堂に参加者がぞくぞくと結集。12時過ぎ、ファンファーレの合図で、「かがやけ憲法!暮らし・いのち・雇用を守れ!国民要求実現11・14総決起集会」が幕を開けました。
 主催者を代表してあいさつした大黒作治・国民春闘共闘代表幹事(全労連議長)は、「国会では、国家戦略特区関連法案、プログラム法案、生活保護法改悪法案、秘密保護法案など様々な悪法の成立が狙われている。また、4月から消費税増税を国民に押し付けようとしている。安倍内閣の暴走ぶりを、知れば知るほど国民の怒りが増すのは必至だ。本日の行動をバネに、くらし破壊の安倍内閣の暴走政治をストップさせるたたかいを大きく発展させよう」と呼びかけました。
 東京過労死を考える家族の会の代表で、「過労死防止基本法」実行委員会事務局をつとめる中原のり子さんが連帯あいさつし、「44歳で夫が過労自殺し、労災認定に11年がかかった。この国では命と健康は守ってもらえないと痛感し、過労死防止基本法の制定を求めてたたかっている」とのべ、「多くの人が名ばかり管理職やパワハラにより過労死に追い込まれている。過労死防止基本法100万人署名にとりくみ、現在48万筆集まっている。まずは50万の署名を集めて国会を動かしたい」と訴えました。
 国会から駆けつけた日本共産党の小池晃参議院議員は、戦前の暗黒時代に逆戻りさせる秘密保護法案の廃案を求めつつ、「民主主義を破壊する安倍内閣の暴走に正面から立ちむかい、憲法を守りいかす政治を実現するために力を合わせていこう」と呼びかけ、大きな拍手に包まれました。
 その後、国民大運動実行委員会の黒田健司事務局長が、国会での法案審議や来年度予算をめぐる状況などを報告し、職場・地域から署名・宣伝をさらにひろげることを提起しました。
 7団体の代表がたたかう決意を表明。交運共闘を代表して発言した建交労の相木伸之副委員長は、「交通・運輸で働く仲間の仕事と暮らしは、景気回復の実感を全くもてずに悪化の一途をたどっている。それに追い打ちをかける消費税増税、社会保障の大改悪、規制緩和を許すわけにはいかない」と安倍暴走政治への怒りを露わにしました。また、JR北海道の事故に言及し「政府が安全確保に責任を持つべきだ」と力を込めました。「今、国会では高校無償化に所得制限をかけ改悪しようとする法案が提出されている。廃案に追い込むために奮闘していく」(全教・波岡知朗中央執行委員)、「介護労働者として、介護保険制度の改悪は許せない。安心して暮らせる社会保障制度の確立へともに運動をすすめよう」(東京民医労勤医会支部・本間則子副委員長)、「生活保護法の改悪に反対して連日、国会前で座り込んでいる。政治の責任を果たさせるため断固たたかう」(全生連・野口将人全国理事)などの発言が続きました。
写真 鹿児島県労連の平良行雄議長、道労連の黒沢幸一議長が、全労連「かがやけ憲法!全国縦断キャラバン」でのとりくみを報告し、「新自由主義構造改革は、地方に大きな傷を残している。憲法を守ること、国民主権、平和主義、基本的人権の重要性を訴えてきた」(黒沢議長)、「自治体要請では、話題が大いにかみ合った。このことを確信に奮闘していく」(平良議長)など経験が報告されました。
 また、全農協労連の星野慧(さとし)青年部事務局長は、過日、強風豪雨のなか明治公園で開催した「10・20青年大集会」に参加した若者から、「登壇者の話を直接聞き、心を動かされた。ブラック企業の規制や若者が夢をもって働ける社会に出来るように活動していきたい」とのメールが届いたことを紹介。「あの日、あの会場に集まったからこそ繋がりあった思いがあった。青年大集会に集まった仲間が、これから全国各地でがんばろうとしている。青年に期待してもらいたい。応援してください」と訴えると、会場から大きな拍手が沸き起こりました。
写真 その後、農民連の上山興士さんのリードで、「消費税増税は中止せよ!」「秘密保護法反対!」「憲法をくらしにいかそう」など熱いシュプレヒコールを響かせました。最後に、全商連の鎌田保副会長が閉会あいさつをのべ、「消費税増税の中止を求める。82歳になる戦争体験者だからこそ、平和の大切さを身にしみてわかっている」として、憲法改悪を許さない決意が表明され、全員で団結ガンバロウを三唱し、集会を締めくくりました。
 集会終了後、参加者は、国会にむけて請願デモに出発。国会デモ解散後、参議院議員会館で要請行動にむけた意思統一集会を開き、国会議員に対して、労働法制改悪反対、秘密保護法廃案、公務員賃金改善、労働基本権回復などを要請しました。意思統一集会には、日本共産党の田村智子参議院議員が参加し、参加者を激励しました。

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