2011国民春闘共闘情報
全労連HP

第37号 2011年8月5日

2011夏季一時金・第4回集計

単純平均62.6万円 前年比増


 国民春闘共闘委員会(全労連、純中立労組懇、地方共闘などで構成)は8月4日、夏季一時金の第4回最終集計をおこない、27単産部会から報告を受けました。各単産・単組の奮闘で、単純・加重平均ともに前年実績を上回り、とくに製造業関係が10ポイント近い増を獲得しています。

 夏季一時金第4回集計のおもな数値は以下のとおりです。

<回答状況>
2011年
2010年(同期)
登録組合数 721 687
回答組合数 524(72.7%) 549(79.9%)
 うち上積み獲得 123(23.5%) 133(24.2%)
 うち前年実績以上 175(33.4%) 156(28.4%)
うち妥結組合 374(71.4%) 405(73.8%)

<回答内容>
集計方法など  2011年   2010年(同期)   (前年比) 
単純平均 月数 1.89 1.87 +0.02
額(円) 625,999 616,049 +9,950
加重平均 額(円) 652,372 621,975 +30,397
組合員数(人) 137,127 139,454
※単純平均は同一組合対比

<集計結果の概要>

 第4回集計には、別表の27単産部会から報告が寄せられました。今回新たに報告があったのは、合同繊維、全労連全国一般(製造)、検数労連の3単産です。
 これまでに大部分の単組が一時金の支給日を迎え、回答引出し数は登録組合全体の73%に達しました(前年同期は80%)。回答の引出しは、製造業関係がほぼ前年並み、もしくは上回るペースで進んでいるのに対し、建設関係と地方登録組合はやや遅れています。回答を引き出した組合のうち、これまでに妥結したのは71%で、前年(74%)とほぼ同じ水準となっています。

単純・加重平均とも前年実績上回る 製造業関係がリード

 一時金の単純平均額(一組合あたりの平均)は62万5999円で、前年同期比9950円増。加重平均額(組合員一人あたりの平均)は65万2372円で、同3万0397円増となりました。単純平均の前年比増は2年連続です。規模別では、「30人未満」と「1000人以上」がほぼ前年並み。その他の中小・中堅規模組合はすべて前年比増となり、とくに「300〜999人」は2万円以上のプラスを示して加重平均を引き上げています。
 産業別では、製造業関係が前年比で約5万円(9.3%)のプラスとなっているほか、小売・サービス業関係が若干増、金融・マスコミ関係がほぼ前年並み。一方、建設、印刷、地方登録関係では、数万〜10万円程度の大幅減となっています。
 単産別では、金額(単純平均)で前年と比較可能な23単産部会中、プラスが12、マイナスが11となりました。検数労連は、前年実績から12万4000円増(+45%)をかちとり、リーマン・ショックを引き金とした過去2年間の落ち込みから大幅に回復しています。JMIUが5万8000円増、全国一般(製造)が4万3000円増など、製造業関係が好調をキープしているほか、春闘期に苦戦を強いられた生協労連、映演労連、日本医労連も前年比でプラスを示し健闘しています。
 前年実績額以上を獲得しているのは175組合(回答組合数の33%)で、前年を5ポイント上回っています。このうち3万円以上のプラスをかちとっているのは76組合で、JMIUの27組合を筆頭に、出版労連、民放労連などが続いています。
 初回からの上積みを獲得したのは123組合(回答組合数の24%)で、前年とほぼ同じ水準となりました。回答次数では、医労連の組合の第5次を筆頭に、JMIU、全倉運、医労連など32組合が3次以上を引き出してけん引しています。
 「100万円以上」の回答は前年と同じく29組合で、最高額は出版労連の組合の280万円(4.22カ月)となっています。

パート等一時金 0.86カ月 6.0万円

 パート等非正規の一時金は、6単産118組合から報告がありました。支給月数は102組合の単純平均で0.86カ月と、前年同期(0.65カ月)を上回っています。月数・金額ともに前年実績を上回っているのは、医労連、全国一般、生協労連の3単産です。とくに医労連は、少なくない単組で2カ月前後をかちとる成果をあげています。

国民春闘共闘情報