2009国民春闘共闘情報
全労連HP

第41号・パート一時金  2009年06月17日

 

パートの平均は0.7カ月分

臨時・嘱託含め8単産126組合に回答

 09夏季一時金「パート・アルバイト等の回答・妥結状況」の集約について

2009年6月17日 ●国民春闘共闘委員会


パート・臨時・嘱託の総括表へ




 [集計結果の概要] 国民春闘共闘は6月16日、「パート・アルバイト等の夏季一時金回答・妥結状況」を集約した。獲得状況は一覧表のとおりで、建交労、生協労連、日本医労連、全労連全国一般、全印総連、出版労連、民放労連、映演労連など8単産からのべ126組合(前年同期は134組合)の獲得状況が報告された。うち、時間給のパート71組合の平均支給月数は0.70カ月分(同一組合の前年実績0.72カ月分)になった。日給の臨時・嘱託・非常勤49組合では平均0.88カ月(同0.94カ月)の回答・妥結状況になっている。傾向としては、正規労働者の第2回集計が月数で前年比0.21カ月減、金額では9万8758円の大幅減になったのに対して、パート・アルバイトなどの集計結果は前年比の支給月数が、時間給パートで0.02カ月の減、日給中心の臨時・非常勤などでも0.065カ月減になっている。(注:金額対比は計算が遅れているため対比不能)

ギリギリの生活に、減額の追い打ち

 [雇用形態別の特徴] パート(短時間勤務)の夏季一時金は月数報告が多く、5単産・59組合の平均で0.70カ月分になった。これを引き出したのは生協パートの27組合、日本医労連20組合、全労連全国一般の10組合などである(別表参照)。

 集計にあたり、前年実績や今季支給額についても合わせて報告を求めたが、春闘が遅れていることもあり、金額計算が進んでおらず多くの未報告があった。そこで、月数の単純平均同士で比較すると、前年実績が0.717カ月分、今季が0.700カ月で0.017カ月分の支給減になる。なお、春闘で計算基礎となる時間給を平均19.6円引き上げているが、これを加味しても今のところ増額にはならない。

 産業別に見て、支給月数がプラスになっているのは日本医労連だけで、月額増になった背景については「介護報酬の引き上げにともなう労働条件の改善」と指摘している。マイナスになっている生協労連では「消費不況」「安売り競争」の影響を受けて、対比可能な組合では月数減(13組合)と前年同月数(13組合)とが同数みられる点に原因がある。

 つぎに、臨時・嘱託・非常勤(勤務日数が正規より少ない)では、日本医労連の15組合、生協労連14組合、全印総連4組合など6単産・36組合の平均で0.879カ月分(前年比0.065カ月減)になった。報告のあった各組合の09年月数と08年月数を対比すると、各単産とも「同月数」が圧倒的に多いなか、生協労連と建交労、全印総連では前年比マイナスが見られ、日本医労連では前年比プラスが見られる。

 今回の回答・妥結状況は、集計組合が商業・サービス産業中心であることや中小企業が多いのが特徴で、前年同期比では支給月数で同月が多く、一部に減額という回答状況となった。先に集計したパート等の賃上げ回答状況では203組合からの報告があり、残る組合の奮闘に期待する。

(以 上)



 
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