2009国民春闘共闘情報
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第 16 号  2009年03月06日

 

生活悪化をかえりみない低額回答。ストで抗議

一人当り4,531円。前年比▲1171円

 JMIU  64支部が第1次回答引き出す

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 金属情報機器のJMIU各組合は4日、09春闘の回答指定日を迎え、全国64支部分会が第1次回答を引き出しました。支部平均は4,319円(1.40%)、組合員ひとり当たりの加重平均は4,531円(1.55%)で、加重平均が前年同期比1,171円の減額です。
 回答の特徴は、村松フルート支部12,366円(埼玉)、池貝支部11,776円(茨城)、電設支部10,057円(東京西部)などが5桁回答を引き出すなど、厳しい経営状況のもとでも労働者の生活を考慮した一定の水準を引き出したところが見られます。しかしながら、全体としては殆どの支部分会が昨年の初回回答水準を下回わり、回答延期が相当数見られます。
 こうした回答状況について、JMIU中央闘争委員長見解は、「労働者の暮らしを守れないどころか、将来の展望も『不況』を打開しようという活力も生まれてこない。いま必要なことは労働者のやる気を引き出す回答と労使関係である」と指摘しています。そのうえで、「なぜ要求に応えることができないのか?」「賃上げができないのなら、できるためにどうするのか」「企業の将来展望をどうつくろうと考えているのか?」など、職場から徹底して追及していこうと呼びかけています。
 JMIUでは翌5日、第1次統一行動を展開。全国約100支部分会3000人が30分〜2時間の統一ストライキ・職場決起集会に決起しました。東京各地域、埼玉、長野、京滋、大阪では、ストライキなどに入った職場を激励するリレーストや回答促進の統一行動が取り組まれました(写真)。東京各地域と埼玉のリレーストには、全労連・春闘共闘の役職員が同行し、ストライキでたたかうなかまを激励しました。JMIUはこのあと、11日には回答促進行動、12日に第2次統一スト(半日など)を配置して回答の上積みをめざしています。


 建交労  6首都圏運輸集交、関東清掃集交で回答前進

18歳最賃17万5500円、裁判員制度など前進

 4日、建交労の各地集団交渉が開催され、賃上げ以外の制度的要求に対する回答を求めました。
 首都圏運輸基本集交(13社労使)の第1回交渉では、@18歳最賃を500円引き上げて17万5500円に(7社)、Aトラック最賃に合意する(10社)、B非正規の雇用確保に努力する、C裁判員制度は不利益扱いをしないなどの回答を引き出しました。
 関東清掃集団交渉(13社労使)でも、@清掃労働者最賃(18歳以上)月額基準内を500円引き上げて17万5500円に、パートなどの時間給労働者1000円(据え置き)、A清掃運転者最賃(18歳以上)月額基準内19万6000円(据え置き)、B9単産トラック最賃・大型・時間額を80円引き上げ1230円に、同小型を80円引き上げ1060円に、などで合意しました。
 大阪トラック基本集交は7社でスタートしましたが、賃金要求については回答を示す状況には至らず、年齢別最賃などの制度的要求は昨年と同額の回答のため合意できる状況にはありません。裁判員制度の要求と軽油取引税暫定税率の廃止については合意の方向が示されました。




 
 貧困・生活危機突破の大運動で、かえるぞ大企業中心社会 




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