2009国民春闘共闘情報
全労連HP

第 5 号  2008年12月08日

産業別・単産別総括表   個別回答一覧へ    パートの一時金獲得状況

 

平均は2.22カ月+αの71.1万円

回答出揃い3万円余の減額

 年末一時金第3回集計  パートも奮闘、決着へ

2008年12月08日 国民春闘回答集計センター

1.国民春闘共闘委員会は12月5日、年末一時金の第3回集計を行った。この間、新規回答を引き出した全農協労連、繊維産労、建交労鉄道、検数労連、金融労連、全証労協、映演労連、特殊法人労連など27単産・部会から報告が寄せられた。

2.回答+妥結状況は各々総括表のとおりで、その特徴はつぎのような諸点である。

 
1) 登録組合数 711組合 登録28単産中 27単産・部会に回答
2) 回答組合数 497組合 回答引出し率 69.9%
  第2次回答以上 134組合 回答数の 27.0%
  前年実績額以上 123組合 金額回答数の 35.4%
3) 妥結組合数 254組合 妥 結 率 35.7%
4) [回答+妥結] 組合数・人数 回答月数 金  額
  単純平均 497組合 2.22カ月+α 710,906円
  前年実績 (同一組合)   742,339円
  引上げ率 (同一組合対比)   −4.23%
  加重平均 131,154人   842,405円
  前年同期(07.12.04) 133,394人   859,313円

3.支給日の12月上旬を前に、各単産は年末一時金の「決着」をめざす統一行動などをとりくみ、統一交渉とストを含む闘争強化で回答引き出し、上積みを追求してきた。その結果、春闘共闘の集計参加28の単産・部会のうち27の回答が出揃い、70%の組合が回答を引出き出し、36%の組合が妥結した。昨年とほぼ同水準の進ちょく状況であるが、単純平均は2.22カ月プラスαの71万0906円で、前年実績に比べて月数で0.06カ月減、金額でも3万1433円(4.23%)減という状況で、3週間前の第2回集計時点の▲3.6%がさらに悪化した。
 今回の特徴は、日を追って景気の後退が深刻化し、経営の先行き不安が増すもとで、前年実績を超える一時金獲得が非常に困難になってきたということである。とりわけ300〜999人の中堅企業では▲7.5%と顕著である。
 前年実績対比でプラスになっている単産は、27単産・部会中の7で、検数労連の7.8%、建交労・建設3.5%、全倉運2.8%、郵産労2.65%をはじめ、化学一般労連、通信労組と地方登録組合である。これらの単産を中心に前年実績額以上(同額含む)が123組合みられる。これまでの最高は出版労連傘下の273万円余で変わらず。第2次回答以上の上積みは134組合(回答組合数の27%)がかちとり、最高回答次数はJMIUの組合の第5次、このほか日本医労連2組合とJMIU2組合、全証労協1組合の5組合が第4次回答まで追上げている。

4.パート一時金について パートなど時間給労働者の一時金回答は、日本医労連の88組合、生協労連の43組合、全労連全国一般17組合、全印総連2組合の計150組合から報告があり、平均支給月数は0.918カ月分、金額にして7万5680円になった。前年実績比で0.17カ月の減になっているが、遅れている金額計算がすすめば増額になる可能性もある。




 
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