2004年国民春闘共闘情報
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第31号・夏季第2号  2004年6月23日

産業別・単産別総括表   個別回答一覧へ

 

増額の流れ堅持し3.75%アップ

過半数に回答、加重で85万円

 夏季一時金第2回集計  04夏季闘争は山場へ

2004年6月23日 2004年国民春闘回答集計センター

 1.2004年国民春闘回答集計センターは6月21日、各単産・地方共闘より6月中旬の夏季一時金回答報告を受けて第2回集計をおこなった。登録組合の53%にあたる424組合が回答を引出し、うち173組合が妥結している。

2.回答+妥結状況は別表のとおり、集計結果は以下のとおりである。

 
(1) 登録組合数 807組合    
(2) 回答組合数 424組合 回答引出し率 52.5%
  2次回答以上 111組合 上積み回答率 回答数の26.2%
  前年実績額以上 168組合   回答数の39.6%
  妥結組合数 173組合 妥 結 率 登録数の21.4%
(3) [回答+妥結]      
  単純平均 424組合 2.12カ月+α 728,001円
  前年同期比 (03.06.19) 701,674円 +3.75%
  前年実績比 (同一組合) 719,901円 +1.13%
  加重平均 7.1万人   848,733円
  前年同期比 (03.06.19) 815,006円 +4.14%

3.回答・闘争状況の特徴はつぎのような諸点である。
 1) 6月中旬を迎え、「夏のボーナス軒並みアップ」などマスコミ報道も出始め、多くの労組が一時金の回答指定日を迎えている。この間、各単産は春闘未解決対策とともに、交渉集中日、統一行動日などを設定して回答引出し、上積みのとりくみをすすめてきた。前回集計時(6月7日)以降、新たに回答を引出してきたのは化学一般労連・紙パと郵産労、全倉運の3単産で、回答引出し・上積みがすすんでいるのはJMIU、化学一般労連、建交労・運輸、同・鉄道、全信労、全証労協、日本医労連、地方マスコミ(新聞)の各組合などである。こうして、登録31単産・部会のうち26組織の回答が出揃ってきた。また、支給日が6月30日や7月上・中旬に集中していることから妥結する組合も増えつつある。

 2) 回答状況の傾向は、他の調査機関の集計が全体としてプラス傾向であるのと同様、春闘共闘の集計も同一組合の前年実績比で1.13%増、前年同期比でも3.75%増と、増額の流れを維持していることである。対比可能な23組織中、引上げ率がプラスになっているのは全証労協の39.3%、建交労・運輸の11.3%の二桁アップをはじめ運輸通信業と金融保険業の単産など14組織で、同マイナスになっているのは建設業、卸売小売業、マスコミ関係業などの9組織となっている。前年比プラスの背景には、春闘にひきつづく産業別統一行動による各組合の奮闘とともに、賃上げでガマンを強いた分、一時金で加減したり、仕事量が増えたことから若干の増額に踏み切るなどがあげられる。個別にみると168組合(回答組合数の40%)が前年実績額を上回って奮闘している。

 3) 回答月数は平均2.12カ月で、前年の2.11カ月分を若干上回った。また、多くの組合が若年者救済の一律支給(プラス・アルファ)を堅持しているのも春闘共闘参加組合の特徴である。ただし、配分にあたって「能力・業績配分」の提案が春闘につづいて報告されており、これを押し返すために交渉を継続している組合もみられる。

 4) 最高回答次数はクレシア労組(化学一般・紙パ)とサンテレビ労組(民放労連)の2組合が第5次回答を引出している。最高月数は地方マスコミの組合が夏季だけで5.17カ月分、次いで出版労連の3組合が5.0カ月分など。高額回答については出版労連の組合が272万円余を獲得しているのをはじめマスコミ関係中心に150万円以上が12組合報告されている。



4.他団体の集計結果について


連 合 6月10日現在 月 数 金 額 (引上げ率)
単純平均 274組合 2.03カ月 555,369円 +4.33%
加重平均 92.0万人 2.39カ月 717,078円 +4.44%


日経連 6月16日現在 月 数 金 額 (引上げ率)
単純平均 主要150社   687,186円 +3.61%
加重平均     846,343円 +3.31%




 

 5.今後の闘争強化について
 夏季一時金は、賃金引上げが不十分ななかで、労働者の生活維持・改善のためにかつてなく切実な要求になっており、また、消費購買力を高め真の景気回復に結びつけるためにも重要な課題になっている。いま、ほとんどの単産が回答指定日を迎えたものの、ようやく過半数の組合が回答を引出した段階である。
 多くの単産が支給日との関係で一時金の決着期を「6月末」または「7月上旬」としており、21日からの週に最大の山場を迎えている。各民間単産では、改めて交渉集中、闘争強化の統一行動で決着をはかろうとしている。

 また、昨日(22日)は春闘共闘・全労連・公務労組連絡会の「第2次最賃デー」が終日展開され、25名が664分のハンガーストライキを決行したのをはじめ、昼休みから午後の厚労省・人事院要請行動には官民1000人の仲間が結集する大きな高揚をつくりだしてきた。
 こうして、夏季一時金、最低賃金、公務員賃金改善の人勧闘争と、参議院選挙での「年金改悪の実施を許すな!」のアピール、世論づくりが連動した熱い夏になろうとしている。


(以 上)







 
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