2004年国民春闘共闘情報
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第 19 号  2004年3月27日

 

要求提出72%、回答27%に

 第1回進ちょく状況調査  スト権確立は65%。中小が回答引出し中

 国民春闘回答集計センターは26日、各単産に加盟する全単組を対象とした春闘進ちょく状況の第1回調査を実施しました。これまでに第1次回答を引出した9単産から報告があり、調査結果の概要は以下のとおり。パート賃上げ、企業内最賃等制度的要求の獲得状況も中間集約しました。(制度要求獲得状況=パート賃上げ・企業内最賃)


[スト権確立、要求提出数]

 調査組合数は建交労の774組合、日本医労連の442組合、全労連全国一般の360組合、JMIUの300組合など、この段階での調査数は2432組合で、ほとんどが中小労組です。
 うちスト権を確立したのは1576組合で、報告計の65%で前年同期と同率になりました。全労連全国一般と通信労組が100%で、JMIUが83%と高率です。
 要求提出は、計1749組合で72%(前年同期は66%)に増えたのが特徴。通信労組が100%で、出版労連84%、JMIU83%、全労連全国一般79%などが高率です。


[回答引出し、妥結数]

 回答引出しは計651組合で、27%(同24%)の低水準ながら昨年を上回りました。通信労組の100%、出版労連54%、JMIU52%が高率ですが、全労連全国一般14%、建交労9%などはこれから本格化します。回答内容は「ベアゼロ」(定昇のみ)が圧倒的に多く、生協労連の90%、全労連全国一般の80%、日本医労連の67%などと報告されています。通信労組のNTTグループは全70社が「ベアゼロ」で、51歳以上は定昇なしです。昨年のような「定昇攻撃」の報告は減っています。
 妥結または妥結方向は、建交労26組合と出版労連8組合など僅か36組合にすぎません。


[スト実施数]

 3・18全国統一行動を中心にストライキを実施した組合数は193組合で、JMIU(昨年は150)の報告が入っていません。通信労組が100%で、比較的高率なのは出版労連の20%、日本医労連16%です。
 以上、04春闘の進ちょく状況は昨年より改善されていますが、各単産とも3月下旬のたたかいと「4・15」に向けてこれからが正念場です。





第1回 04春 闘 進 ち ょ く 状 況

2004年3月26日 国民春闘共闘委員会

  調査 スト権 春闘要求 回答引出し スト実施組合 妥結・妥結方向
単産名 組合数 確立数 提出数
建交労 774 539 70% 539 70% 71 9% 5 1% 26 3%
建設関連労連 55     5 9% 2 4%        
JMIU 300 250 83% 250 83% 156 52%        
通信労組 70 70 100% 70 100% 70 100% 70 100% 0 0%
生協労連 134 30 22% 80 60% 48 36% 3 2%    
全国一般 360 360 100% 285 79% 50 14% 5 1% 1 0%
全印総連 155 33 21% 84 54% 45 29% 12 8% 0 0%
出版労連 142 92 65% 119 84% 77 54% 29 20% 8 6%
日本医労連 442 202 46% 317 72% 132 30% 69 16% 1 0%
報告計 2432 1576 65% 1749 72% 651 27% 193 8% 36 1%
前年同期 2267 1469 65% 1496 66% 535 24% 195 9% 6 0%




 
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