全労連第26回定期大会 2012年7月29日〜7月31日
全労連第26回定期大会によせられた海外友好組合・団体からのメッセージ

(19カ国、28組合/組織、4国際/地域組織 メッセージ到着順に掲載)

2012年7月27日正午現在
全労連国際局仮訳

ニュージーランド労働組合評議会(NZCTU)

 ニュージーランドの労働組合からあたたかいご挨拶を送ります。
 みなさんと同じく、ニュージーランドの人々も世界経済危機とその深刻な経済・社会的影響に苦しんできました。世界の進歩勢力は、この危機を作り出した無責任な行動を可能にした金融システムにより強力な規制をかけ、雇用と生活条件を建て直し、無実の人々を危機の影響から守る方策を求めています。
 みなさんと同じく、ニュージーランドの人々も少なくとも182人が死亡しさらに多くが負傷し、国内第二の都市クライストチャーチで多くが住まいと仕事を失った最近の破壊的な地震に苦しみました。日本のみなさん、特に地震、津波と原発事故の被害にあったみなさんに心からのお見舞いを送ります。私たち同様、地域で良質な雇用を提供し、震災以前より良い公共の建物、住宅、交通や公共サービスをできるだけ早く構築するために、全労連の仲間のみなさんも努力されていることと思います。
 みなさんと同じく、ニュージーランドの労働者も労働者の権利、団体交渉権、団結権、労働条件と社会保障制度への激しい攻撃を経験しています。失業が依然高水準で、より多くの雇用が非正規などの不安定雇用となり、新たな雇用法のもと委託などを活用することで使用者の責任が回避されています。ニュージーランドの税制はますます富裕層に有利なものとなり、低所得者層に負担を求めています。私たち二つの組織はこの反労働者的政策を変更させるためにたたかい、経済の頭脳であり筋肉である働く人々が尊敬され、経済の繁栄を享受し、働けない人にも手を差し伸べる社会を作るためにたたかっています。団体交渉の範囲を拡大し、より公正な税制をつくり、賃金引き上げとより回復力のある経済をめざし、強く公正な社会保障制度を促進する政策が受け入れられるよう、友人や仲間とともにたたかっています。
 みなさんと同じく、ニュージーランドは交渉当事国であり、日本はその参加を目指しているTPP協定に懸念を強めています。TPPのルールの下では、私たちが求める進歩的政策を国内で実現することはますます難しくなります。多国籍企業に労働者の利益となる政策を阻止し、金融部門の力を強化し、公的サービスを攻撃し、薬・文学・音楽のコストを引き上げ、自由なインターネット使用を妨害することを可能にする力を与えようとしています。みなさんと同じく、私たちは企業の利益に資するTPPに反対し、交渉過程を透明化し人々が検討できるようにすることを求め、国内でも国際的にもほかの労働組合や社会運動とともにたたかっています。
 全労連第26回定期大会の成功を祈念し、討論を通じて皆さんの組織が将来もより強化される子尾を期待します。

ヘレン・ケリー 議長