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【アピール】核兵器のない世界のために行動を
全労連議長アピール

 広島と長崎に原爆が投下されてから、今年で66回目の夏を迎えます。
 今、世界には2万発を越える核兵器が貯蔵されています。
 昨年のNPT再検討会議は、日本国民の「核兵器のない世界を」求める運動の積み重ねの中で、「核兵器のない世界の平和と安全を達成する」ことを目標とすることに合意しました。今世界は、圧倒的に多数の国が「核兵器のない世界」を求める一方、わずかな核保有国が核兵器に固執し、「目標」の実現を阻んでいます。NPT再検討会議前夜2010年5月1日、国連潘基文事務総長は「地平線の先には核兵器のない世界が見えている」「これを実現しようと活動する人々が見えている。どうか行動し続けてください」と呼びかけました。NPTの合意の実行を迫る、ひとまわりも、ふたまわりも大きくなった私たちの行動が求められています。

 こうした中、今年3月11日に東日本を襲った巨大地震と津波は、死者・行方不明者2万8千人にのぼる犠牲者を出し、青森県から千葉県にかけて壊滅的な打撃を与えています。さらに福島原発の大事故が引き起こされ、被害に追い打ちをかけています。その深刻さは国際原子力事象評価尺度の最高レベル7まで達するものとなっています。今回の事故は、核兵器から派生した原子力の利用は、いまだに人間の制御が及ばず、研究・開発途上のものであることを明らかにし、核の恐ろしさをあらためて認識させるものとなりました。一日も早い原発依存からの脱却が求められています。そして人類が長い歴史の中で築いてきた科学技術や豊かさは戦争や軍事開発に使うのではなく、平和と自然に優しい地球環境、人々の命とくらしを守るためにこそ使わせましょう。

 最強の核保有国アメリカをはじめ核保有5カ国も、そして現民主党政権も新防衛大綱の中で、核兵器を「抑止力」として美化し、「核」があるから「安全」という概念にしがみついています。核兵器廃絶の「明確な約束」の実行を求め、世界の平和運動が力を合わせて次のステップに上るために、被爆国である日本のおおきな運動が求められています。私たち労働者はその運動の先頭に立ちましょう。

 日本原水協はNPT合意の実現のために「核兵器全面禁止のアピール」署名を提起しています。
 また、原水爆禁止2011年世界大会は、ヒロシマ・ナガサキ・フクシマとして世界が核兵器の廃止・原発事故問題で注視する大会となります。この大会の成功に向けて、被災地の復興支援活動と結び付いた国民的な核兵器の廃絶の運動の前進のために平和行進も出発しました。

 すべての組合員が、アピール署名に署名すること、アピール署名をひろげること、一歩でも二歩でも平和行進に参加すること、世界大会を成功させ、核兵器廃絶の世界的な潮流として広げていくことを呼びかけます。

2011年5月6日

全労連議長 大黒作治

 
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