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【談話】民主主義への挑戦、長崎市長への卑劣なテロを糾弾する(談話)

 4月17日夜、伊藤一長長崎市長が暴力団組員に銃撃され、18日未明に亡くなられたことに、心より哀悼の意を表する。
 事件の背景が十分には明らかになっていないが、言論活動が最も保障されるべき市長選挙の最中に、このような暴力行為が行われたこと自体が民主主義に対する挑戦といわざるを得ない。自由と民主主義を暴力によって抑圧、妨害する卑劣な行為には、強い怒りを表明する。

 近年、加藤紘一自民党元幹事長宅の放火、作家の溝口氏の家族へのテロ、90年には前長崎市長への銃撃など起こっている。
 暴力によって圧力を加え言論を封殺するテロ行為が、日本の民主主義の根幹を揺るがし、社会の右傾化・反動化を進め、厳罰主義、治安強化の警察国家への動きを加速させていることを危惧する。
 暴力を断じて許さない社会的世論を高めるため微力を尽くす決意を新たにしたい。政府に対しては、テロ行為への厳格な取り締まりを求める。

 亡くなられた伊藤市長は、長崎の被爆者の願いを胸に核兵器廃絶を世界に訴えられ、それに背を向けるアメリカに対する厳しい批判を躊躇されず、日本政府に対しては憲法の平和理念を守り核廃絶のイニシャチブの発揮を求めてこられた。また、秋葉広島市長とともに、平和市長会議の中心として、核廃絶を求める世界の運動においても大きな役割を発揮されてきた。
 伊藤市長のこれまでの核廃絶に向けた真摯な努力の足跡に敬意を表するとともに、その意思も受け継ぎ、強まる「9条改憲」の策動に反対し、反核・平和の運動強化に力を尽くす決意を表明する。

2007年4月18日
全国労働組合総連合
事務局長 小 田 川 義 和

 
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