2002年国民春闘ニュース NO.2

2002年2月6日

●医療改悪反対、有事法制許すな!
「雇用」「暮らし」「いのち」を守る国会前座り込み行動
2日目。全労連と国民大運動200人が参加

 6日9時30分過ぎ、前夜からの雨があがった衆議院第二議員会館前に、単産・地方の代表が続々つめかけました。全労連の「雇用・暮らし・いのちを守る」国会前座り込み行動は2日目をむかえ、大量参加の年金者組合、国公労連、埼労連をはじめ、東京、神奈川、静岡、愛知、岐阜、京都など地方代表も参加して朝から100名を突破。昼休みの集会には国民大運動実行委員会の各団体も合流して200人に達しました。参加者は、小泉首相の施政方針演説に対する代表質問(衆議院)が行われている議事堂に向かって「医療改悪反対」「有事法制許すな」「雇用・暮らし・いのちを守ろう」と唱和したたかう決意を固めました。

●主催者あいさつ 全労連・小林洋二議長
医療改悪法案を提出させない構えで

 小泉首相は、今国会に有事法制、医療改悪法案を出そうとしているが、雇用には何の手も打っていない。アフガン復興支援会議へのNGOの代表参加をめぐって、切ってはいけない人(田中外相)の首を切って支持率の後退を招いたが、この大不況に対して何の手も打っていないことへの国民的な不満が支持率低下につながっている。施政方針演説でも、不況対策、雇用対策は何ら打ち出していない。
 今こそ、私たちの要求で小泉内閣を包囲し、打倒する構えでたたかっていきたい。とくに今、「医療改悪反対」の世論が急速に高まっている。日本医師会、歯科医師会、医団連も反対表明し、自民党の医療族もこれに同調せざるを得なくなってきた。改悪法案を提出させない構えでたたかっていきたい。
 小泉内閣には「有事法制」など提出する資格もない。準備されている法案は、道義なき戦争に国民を総動員する法律だ。第一分類、第二分類などを示しているが、いずれも憲法第9条の改悪につながるもので、仕上げは9条改悪そのものである。こうした反動的な策動は、最初に潰さなくてはならない。今国会の初戦で大きな力を発揮しよう。国民過半数の反対をかちとっていこう。雇用を再建し保障せよ、解雇規制法の制定をめざして国会を変えていこう。ともにがんばりましょう。
(10時からのスタート集会では熊谷副議長が、午後3時からの閉会集会では沢中常任幹事が主催者あいさつを行いました)

●激励挨拶 日本共産党・小沢和秋衆議院議員
小泉に“失業者の痛み”の認識なし

 座り込み行動ご苦労さま。春闘の第1波だが、国会論戦も本日より開始された。小泉首相の施政方針演説のなかで、雇用問題について「製造業は減ったが、サービス業は50万人増えた」と言ってのけた。しかし、失業率は5.6%で最悪である。失業者の痛みは計り知れない。そういう認識が彼にはないのだ。不良債権の早期処理は、もっともっと首切り・失業を生み出していく方向だ。医療改悪は、健保本人3割負担で、保険料も値上げするというもので、自民党のなかでさえ「これでは国民の支持が得られない」と待ったをかける族議員が出てきた。
 今国会では、みなさんのたたかいに呼応して、ヨーロッパ並みの解雇規制法、サービス残業をなくす法律を是非実現させたい。いま、小泉内閣の支持率は一気に30ポイントも下がってきた。国民のみなさんが「構造改革はどうもおかしい」と思っていたところへ、田中外相はずしで「今までの自民党と同じだ」と気が付いたもの。みなさんとごいっしょに、日本共産党はがんはります。
(座り込み中、激励と国会報告を兼ねて、日本共産党より大森猛衆議院議員、春名真章衆議院議員、藤木洋子衆議院議員、穀田恵二衆議院議員、赤嶺政賢衆議院議員、宮本岳志参議院議員があいさつし、たたかうなかまを激励してくれました)
◇「医療改悪反対」の署名1000万筆超える
 昼休み集会では、年金者組合と神奈川労連の代表が「医療改悪の中止を求める請願」署名を日本共産党国会議員団に託しました。この日提出した署名は2万3338筆です。これまでに各団体が集約した署名はつぎのとおり(数字は各々「約」です)。
日本医師会=500万筆。歯科医師会=200万筆。社保協=320万筆(うち全労連20万筆)。
合計=1020万筆。このほか、連合が1000万反対署名に取り組み始めています。

●決意表明 京都総評京建労・中川常任中執
不況で仕事なく、この政治を変えよう

 本日は4人で参加した。京都では景気が悪く、失業率は6%台になっている。1日数千円で働き最賃すれすれだ。そのうえ月に何日も仕事がない。先日もなかまが不渡りを掴まされ、たいへんな目に遭っている。組合では、住宅改築の際に自治体から補助金を出す制度をめざし、板橋区など多くの自治体が実施している制度を京都でもと24万人の署名を集めて交渉中だ。4月に迫った府知事選挙では森川氏を擁立して要求実現をめざしてたたかっていきたい。蜷川氏の名言に「15の春は泣かせない」というのがあり、山形でも「橋や道路は待たせても子どもたちは待ってくれない」というのがある。京都から国民一揆のようなたたかいを巻き起こして勝利していきたい。ともにがんばりましょう。
(決意表明は、埼労連・児玉副議長、年金者組合東京・遊佐副委員長、国公労連・遠山副委員長、神奈川労連・沢田事務局次長からいただきました。また、連帯のあいさつを農民連・佐々木会長、国民救援会・望月事務局長からいただきました。ありがとうございました。)

*つぶそう 小泉医療改悪
「安全・安心の医療を守ろう2・14国民大集会」を成功させ、

●サラリーマン本人3割負担反対!
●高齢者の窓口負担引上げ許すな!
●保険料値上げ反対!
●差額ベッドなどの保険外負担の拡大を許すな!

日 時 2002年2月14日(木)13 :30開場
会 場 さいたまスーパーアリーナ(京浜東北線「さいたま新都心」駅前)


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