有事法制は許さない!運動推進連絡センター　　

　○○○のみなさん。私は、○○○の△△△です。政府・与党はいま国会で、イラクを軍事占領する米英軍を支援するため、自衛隊をイラクに派兵する特措法案を成立させようとしています。この場をお借りして、このイラク派兵法案がいかに危険なものか、なぜ私たちが反対しているのか、訴えさせていただきます。

　いまイラクでは、国民の米軍占領への反発が高まっています。米軍が攻撃され、連日のように米兵が死亡しています。米軍司令官も「全土が戦闘地域」ということを認めています。イラク国民は、「フセインもいやだが、米軍の占領も認めない」と言っているのです。もともとイラク戦争は、国連も認めていないまま、アメリカが勝手に始めた戦争であり、なんの大義もない、無法な戦争でした。だからこそ、イラク国民は、占領軍に反発しているのです。こんな軍事占領を支援するために自衛隊を派兵させることは絶対に認められません。

イラクへの派兵は、日本が戦後はじめて戦闘地域に地上部隊を送ることになります。小泉首相は9日、国会で、「自衛隊員が殺されるかもしれないし、自衛隊員が人を殺すかもしれない」と平気で答弁しました。自衛隊員を死なせてはなりませんし、イラクの人を殺させてもなりません。なぜ、アメリカが勝手にはじめた戦争の後始末のために、自衛隊が海外にでかけなければならないのでしょうか。武力行使につながり、憲法を乱暴にじゅうりんするイラク派兵法案に反対の声をひろげようではありませんか。

　みなさん。

　そもそも戦争の大義名分とされた大量破壊兵器も発見されていません。それどころか、戦争をするために大量破壊兵器の存在をわざと誇張した情報操作疑惑が大問題になっています。このため、ブッシュ大統領やブレア首相は、窮地に立たされています。最近、アメリカ政府は「イラクが大量破壊兵器を持っているとの確かな情報はなかった」などと言い出しています。まさにイラク戦争の根拠とされたものが、根底から崩れようとしているのです。

　こうしたなか、自衛隊を占領軍の支援のために派兵するなど、絶対に許されません。これは、イラク国民から憎まれ、日本が世界から孤立する道です。いま必要なのは、自衛隊の派兵でなく、イラク国民の意思を尊重した、国連を中心とした人道復興支援です。人道支援をすすめるためには、自衛隊の軍服姿は、かえって危険で有害なのです。だからユニセフの日本大使のアグネスチャンも「軍服姿ではいかないで」と言っているのです。

　イラク国民も望んでいない、占領軍支援のための自衛隊のイラク派兵に反対する声をぜひご一緒にあげて下さるようにお願いして、話を終わらせていただきます。

ご清聴ありがとうございました。