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13国春闘勝利3・5中央行動
ただちに賃上げと雇用の改善を!
13春闘勝利にむけ3000人が決起

 全労連・国民春闘共闘は3月5日、正規・非正規、民間・公務すべての労働者の大幅賃上げで内需中心の景気回復、全国一律最賃1000円以上の実現などを求めて中央行動に取り組み3000人が参加しました。日比谷公会堂での決起集会(コア集会)の前後には、各単産の省庁前行動・要請、国会議員要請、集会などが取り組まれました。

●雇用を増やせ、最賃引き上げ、TPP参加阻止へたたかおう
 日比谷公会堂の決起集会に会場いっぱいの2000人が参加

写真 12時すぎからは日比谷公会堂で「13春闘勝利をめざす3・5総決起集会」が開かれ、2000人が参加しました。
 デキシーユニオンの演奏で開幕。主催者を代表してあいさつした全労連の大黒議長は、「267兆円の内部留保をため込む大企業に、社会的責任を果たさせることがどうしても必要だ。マスコミも賃上げが必要と報道し、経団連への批判も強まっている。私たちの力で賃上げの風をもっと強く吹かそう。国民と力を合わせてねばり強くたたかおう」と呼びかけました。
 連帯あいさつで、JAL支援共闘共同代表でもある全国港湾の糸谷委員長は、JALの不当解雇と断固たたかう決意や港湾労働者をとりまく厳しい現状を報告しつつ、「非正規労働者を正規にすることが社会を活性化させる。この集会をきっかけに、働くものの連帯で労働条件を改善しよう」と訴えました。
 安倍首相がTPP交渉参加をねらうなか、厳冬の北海道から駆けつけた農民連の白石会長は、「TPP参加に踏みだし、暴走をつづける安倍首相に農村では怒りが渦巻いている。日本の国の形を変えるTPP参加を何として阻止するためがんばる。国民的な声で安倍内閣を包囲しよう。春闘勝利へみなさんの積極的なたたかいに期待する」と参加者を激励しました。
 全労連の小田川事務局長が、13春闘をめぐる現状と国民春闘共闘のたたかいについて簡潔に情勢報告をおこない、とりわけ労働者の賃上げを敵視する財界に対して、賃金底上げ、最低賃金改善の要求を高く掲げてたたかう重要性を強調しました。
写真 決意表明では、5つの単産が登壇。午前中の国土交通省への個人請願を終えて会場に駆けつけた自交総連の高城委員長は「最賃以下のタクシー労働者もいるなかで、最賃を1000円に上げることが賃上げにもつながる。自交総連からも最賃委員に候補を立てて奮闘したい」と述べました。全教の加門副委員長・日高教委員長は「戦争をする国づくりへ教育分野でも安倍首相は暴走している。青年を『国防軍』の兵士にしてはならない。4億筆を超える署名を確信に、30人学級の実現へ全力をあげる」と述べました。被災地から参加したいわて生協労連の阿部恵子さんは「岩手県の最賃は全国で2番目に低い。1人ひとりが強い気持ちを持ち、運動をひろげて最低賃金1000円以上を勝ち取ろう」と決意表明。自治労連の山口毅副委員長は「賃上げを財界に要請しながら公務員に賃下げをせまる安倍内閣は『あべこべ内閣』だ。賃上げと正規労働が当たり前の声をひろげるため官民共同で奮闘する」と決意をのべました。日本医労連からは、白衣の看護師のみなさんが「夜勤・交替制勤務の改善を」などの横断幕をかかげて壇上に並ぶなか、全日赤広島の三上さんが「准看護師は同じ仕事をしても一番安い賃金になる。働きつづけられるだけの賃上げを勝ち取りたい。看護師になって良かったと思えるような職場にするためがんばる」と力強く決意を述べました。
 最後に国民春闘共闘代表幹事で出版労連の大谷委員長が閉会あいさつし、「山のような内部留保をため込んだ大企業は社会的責任を果たせ。アベノミクスは物価だけ上がって生活は苦しくなるだけだ。人間らしく生き働く社会の実現へ大いに奮闘しよう」とのべ、参加者全員で団結ガンバロウを三唱して集会を締めくくりました。
 集会後、銀座パレードに出発し、ノボリ旗や横断幕、プラカードなどをかかげ、「賃上げでこそ景気回復を」「暮らしを壊すTPP参加反対」などとシュプレヒコールをあげて目抜き通りを歩く人たちに要求を訴えました。

●労働者を犠牲にする「財界の総本山」を仲間たちが完全包囲

写真 銀座パレードを終えた参加者は、大手町の経団連ビルに歩いて移動し、「ため込んだ内部留保は雇用と賃金に回せ!日本経団連包囲行動」に取り組みました。
 主催者あいさつした国民春闘共闘代表幹事の伊藤東京地評議長は、「公務員の賃下げは、デフレ脱却という安倍内閣の政策と矛盾している。原発推進やTPP参加など財界がねらう攻撃に反対して、国民との共同を地域から強めよう」と、横暴勝手をつづける財界へのたたかいを呼びかけました。
 行動に連帯して駆けつけた全商連の鎌田副会長は、「働く人の賃金が増えて、正社員が当たり前の社会にすることでデフレを克服できる。消費税ほど不公平な税制はない。消費税増税をやめさせるためみなさんとともにたたかう」と決意をこめてあいさつしました。 4人の決意表明では、郵政産業ユニオンの須藤書記長が、春闘ヤマ場でストライキを配置してたたかうことや、年収200万円以下の非正規社員の実態を報告しつつ、「財界・大企業は、膨大な内部留保をため込みながら、賃下げと非正規を拡大している。怒りを持った人はすべて立ち上がる春闘にしよう」とのべました。
 全労連・全国一般の青池書記長は、「賃上げを財界に要請するならば、安倍首相は、まず最賃引き上げを決断すべき。結局は公務員の賃下げで官民の賃金を下げようとしている。職場からしっかりたたかう決意だ」と述べ、JMIUの三木書記長は、「3月6日を回答指定日にして統一ストライキでたたかう。インフレターゲットと言うなら、賃上げをターゲットにしろ。経営トップは、今すぐに賃上げを決断すべきだ」と経団連に迫り、「経団連のみなさん、あなたたちはすでに包囲されている。ムダな抵抗はやめて要求に応えよ」と声を上げたいわて労連の金野(こんの)議長は、「全県が最賃C・Dランクの東北では、最賃キャラバンに取り組んで奮闘する。財界はたまっている内部留保を活用しろ」と被災地から怒りをこめて発言しました。
 全労連女性部の大西事務局長のリードで、参加者全員が経団連ビルにむかって怒りのシュプレヒコールをぶつけ、全労連の根本副議長が閉会あいさつし、「きょう1日の行動を通して、雇用と賃上げの必要性がいっそうはっきりした。われわれの後ろには幾千万の労働者の要求がある。本日の中央行動を契機にして、国民と連帯しておおいにたたかいぬこう」とのべ、最後にガンバロウ三唱で団結を固め合いました。

 
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