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ストップ消費税大増税、社会保障大改悪、TPP参加
原発ゼロ、雇用拡大で景気回復・震災復興を
全国から2万4000人

 「消費税増税NO」「談合政治やめろ」―野田・民主党政権が自公と談合の末、消費増税・社会保障自己責任化の「一体改革」修正案を議員提案した情勢のもと、東京・明治公園で開かれた「いのちと暮らしを守れ!怒りの6・23国民大集会」には2万4000人が全国から集まった。

密室談合政治に怒りー主催者あいさつ

 全労連の大黒作治議長は冒頭主催者あいさつで、「期間を79日間延長して、自民、民主公明の三党が、密室談合で合意した消費税引き上げと社会保障改悪を26日にも強行採決しようとしている相次ぐ暴挙に怒りをこめて抗議する」と述べた。「社会制度改革推進法案は、家族相互、国民相互の助け合いを通じて支援するなどとして生存権を社会保障の基本分野から取り外す、財源は消費税でという枠組みをろくな審議もせずに問答無用で押し切ろうとする暴挙だ。国会内外の力を合わせて廃案を勝ち取ろう」と呼び掛けた。
 さらに消費税増税は7割の国民が「今国会で決めるべきでない」とし、大飯原発再稼働も6割近くが反対、昨日は4万1000人が首相官邸前でノーの声をあげた。ほんの一握りの大企業と金持ちのための政治を改め、憲法の精神を生かし社会保障拡充と税の応能負担、在日米軍予算や原発予算、無駄な公共事業などの無駄遣いを改め、内需主導の日本経済への転換を求めたいと訴えた。

被災者の生活に目を向け、「復旧」急げ

 主婦連合会・山根香織会長と復旧・復興支援みやぎ県民センター・綱島不二雄代表委員が連帯あいさつに立ち、日本共産党の志位和夫委員長が政党あいさつ。被災地の岩手県・陸前高田市長からのメッセージが読み上げられた。
 山根会長が「『もう限界』の声がたくさん寄せられている」と消費税増税を批判。綱島不二雄代表員は、「一日も早い『復旧』が求められているのに、政府は被災者から目をそむけ『復興』ばかりを急いでいる」として、石巻の特産、フカヒレを例に、漁師がとってきたフカを地元の経験を持っている中小企業が解体、部位に分けて処理、付加価値の高い製品になる地域経済循環を説明。被災地支援事業で、地元中小業者4500社が4000億円の申し込んだのに融資はたったの27%の一方で、大手建設会社が受注したがれき処理は3400億円だったことを指摘。「農業も大手小売業や流通が入り込み、被災地ビジネスの本拠地になっている」と述べ、「創造的復興の前にしっかりしたリハビリテーションを求めたい」と訴えた。

「こんな時に消費増税なんて」広がる共同

 各分野・地域の代表がのぼりやむしろばた横断幕を掲げて次々登壇。消費税増税・社会保障切り捨て、原発再稼働、TPP参加、日米軍事同盟強化に全国で大きな怒りが巻き起こり、共同が広がっていることを実感させる力強い発言に、大きな拍手が何度も起こった。
「TPP・消費増税に反対集会を県農協中央会、県生協連、保険医協会に呼び掛け、4人の発起人の訴えで県医師会、喫茶飲食業協会、左官組合など100を超える団体・個人が賛同を寄せている」(滋賀民商)。「オール北海道。民主も自民も北海道ではTPP反対を言わざるを得ない状況になっている」(北海道農民連)。

貧困広げる「福祉切り捨て許せない」
時給1000円以上・全国一律最賃を

 「金儲けのために子どもの育ちを犠牲にする子ども・子育て新システムが強行されようとしている。よりよい保育を実行委員会は25・26日、国会傍聴に駆け付ける」(福祉保育労東京)、「年金額を引き下げ、支給開始年齢を先延ばしし、消費税をあげる『やらずぼったり』だ。11万人の年金者組合は日々運動を強めている」(年金者組合)、「構造改革で貧困・格差を広げ、孤立死、自殺、犯罪が蔓延している。最後のセーフティーネットである生活保護制度の改悪は許されない」(埼玉・生活と健康を守る会)、「狭い仮設で夜も眠れずうつ病も広がっている。福島原発事故の原因究明も被災者支援も進まない中、収束宣言は被災者の心を逆なでにした。被災者の生活をこわす消費税反対。原発再稼働反対」(福島浪江町からの避難者)、「非正規労働者に対し、コンプライアンス遵守の立場からダブルワーク禁止をする企業が増えている。時給800円でフルタイム月25日働いても月16万円にしかならない。経営者に『ダブルワーク禁止なら生活できる賃金を』といっても『法違反はしていない』と開き直る。税金を納め社会保険に加入し自立した生活をするためにも時給1000円以上、全国一律最賃制を求め運動を強める」(非正規センター)。

県議選、民自公惨敗―沖縄の怒り

 「危険なオスプレイ配備強行に沖縄県民は怒り心頭。地元宜野湾では抗議集会が開かれた。県議選では民主議員を4人から1人に減らし、自民党の幹事長を落選させ、野党が過半数だ。普天間基地の県外移設を求め、県知事を中心に県民大集会の準備も始められている。『県外移設』から基地撤去へ運動を高めたい」(沖縄統一連)。
 壇上に多くの青年が上がりシュプレヒコール、集会アピールを決議し、参加者は3コースに分かれてデモ行進に出発した。
 集会に先立ち行われた文化行事では、「日本のうたごえ」が、消費税を批判する「冗談じゃない税」を熱唱、南風すすむバンドが「原発とまった♪電気は足りてる♪」と「みんなのエネルギー」を披露し、ヒューマンファーマーズが被災農民のこころをうたった。6月23日は沖縄慰霊の日、和光青年会がエイサーを踊り大きな声援に包まれた。

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