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なくせ貧困2・13中央行動

最低生活保障の底上げ求め、全国から7千人

写真 寒風吹きすさぶ2月13日、東京・霞ヶ関で、なくせ貧困!2・13総行動が行われた。主催は全労連、全商連、農民連、新婦人、民医連、全生連、東京地評などが呼びかけて作った実行委員会。参加者は全国から3千人が参加、日比谷野外音楽堂で行われた決起集会と各省庁前要請行動、銀座パレード、日本経団連包囲行動を中心に、朝から東京丸の内、有楽町宣伝や国会議員要請、マスコミ要請、各省庁交渉など生活の最低保障の底上げを求めて北風に負けずに終日、多彩な行動を繰り広げた。

一番困っている労働者・国民に光を当てる運動を

写真 集会会場の日比谷野外音楽堂には「生活保護の老齢加算、母子加算を元に戻せ」「最低賃金の大幅引き上げを」「青年に安定した雇用を」「食の安全を守れ」「75歳以上医療制度改悪の中止・撤回を」「ガソリンを値下げしろ」などの横断幕やプラカードがひるがえった。
 決起集会には3000人が参加、主催者あいさつで全労連坂内三夫議長は、国民の要求や運動が政治を動かす新しい情勢が生まれているとして、被災者支援法やC型肝炎訴訟、労働法制の改悪ストップ、最低賃金法の改正や生活保護規準の引き下げストップ、米価安定の緊急措置など、参議院選挙後に勝ち取った数々の成果を挙げた。その背景には全国のあちこちで広がっている究極の格差と貧困があると指摘、一番困っている労働者、国民に光を当てる運動を巻き起こそうと呼びかけた。さらに、大企業減税をやめ10年前の基準に戻せば、7兆円の財源が生まれるとして、若者の雇用対策費を10倍に、中小企業対策費を5倍に、子どもの医療費を中学卒業まで無料に、定率減税を復活し、国民健康保険料を1万円以下に、最賃を1000円以上に引き上げ、中小企業支援に2兆円、これらをすべて実現しても6兆9千億でおつりがくる、実現のために労働者、農民、業者、青年、女性、医療団体すべてが総結集し貧困を撲滅しようと提起した。

日本はこのままではダメになってしまう

 連帯あいさつにたった日本共産党の井上哲士参議院議員は派遣労働は無法の巣窟だと糾弾。国会で福田首相も日雇い派遣という働き方は好ましくない、非正規の増加は中・長期的には好ましくないと答えざるを得なかった。労働法制を労働者を守る方向に展開しようではないかと呼びかけた。反貧困ネットワークの湯浅誠事務局長は生活困難者の自立支援サポート施設「もやい」を訪れる相談者の窮状を紹介しながら、問題は彼らが生活保護を受けるに値するかしないかではない。日本社会が国民生活の底上げをするのかしないかである。「日本はこのままではどうなってしまうのか」と思っている人はたくさんいる。多くの人と手をつないで運動を進めようと発言した。同日、国土交通省・厚生労働省請願と決起集会(3800人)に取り組んだ建設首都圏共闘の池上武雄議長は「建設業界は大きな再編の時期を迎えており、そのしわ寄せが中小・下請けに押し付けられている」として、昨年の建築基準法改正をめぐる現場の混乱や、アスベスト被害の補償を求めるたたかいを紹介し、改憲の動き許さず国民各層と大きな共同を行おうと呼びかけた。

多彩な決意表明

写真 決意表明ではセイネンジャーとともに千葉労連青年部・矢沢純書記次長が登場、非正規だけでなく低処遇の青年正規労働者も増加していると告発し、正規も非正規も8時間働けばまともな暮らしのできる賃金を実現するため奮闘すると決意を述べた。全労連女性部はテレフォンショッピングのCMでアピール。日本を良くするグッズとして、日本国民ならだれでも買えるお得な犬「団体交渉犬」「基本的人犬」「選挙犬」を紹介、今ならもれなく「悪政一掃」掃除セットと「戦争ホウキ」がついてきます!と続け、会場を大いに沸かした。パート・臨時労組連絡会はずらりと全国の最賃審議会委員候補者を壇上に並べ、どんな働き方をしても生活できる賃金をと訴えた。生存権裁判原告、農民連、全商連、民医連の代表がつぎつぎ登壇し、貧困をなくすための運動を紹介し、決意を語った。閉会あいさつで新日本婦人の会の高田公子会長は、沖縄米兵の少女暴行事件を糾弾し、貧困の広がりのなかで子どもと女性が大きな被害を受けている。貧困撲滅の闘いに立ちあがりましょうと呼びかけ、大きな拍手が起こった。

霞が関の各所で省庁前要請行動

写真 この後、参加者は各省庁前で要請行動を繰り広げた。財務省前では無駄な税金の使い方を変えろとせまり、農水省前では中国冷凍餃子問題をあげながら、食料自給率の向上を訴えた。総務省前では自治体リストラに反対し、公共サービスを守れと訴え、自治体非常勤の待遇改善を求めた。厚生労働省前では道の反対側にまで人が並び労働者派遣法の抜本改正、生活保護の拡充、最低賃金の大幅引き上げ、最低保障年金確立、後期高齢者医療制度の撤廃などを求め、宣伝カーの上から次々と訴えた。
 3時になると、再び日比谷公園に集まり、中幸門から様々な扮装で銀座パレードに出発。道行く人にアピールしながら、日本経団連へ怒りの抗議行動を行った。

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