2007国民春闘共闘情報
全労連HP

第 20 号  2007年03月16日

個別回答状況一覧  産業別・単産別総括表

 

 11単産が第1次回答を引き出す

153組合単純平均 6,313円(2.03%)

一人当り加重平均 5,845円(1.98%)

前年同期比429円プラスでスタート


 1.国民春闘共闘に結集する22単産は14日、回答指定日(JMIUは第2次)をむかえ、いっせい団交、集団交渉で回答引出しに奮闘しました。15日午後5時現在、JMIU、化学一般労連、日本医労連、建交労、生協労連、全印総連、出版労連、民放労連、地方マスコミ(新聞)など11単産・部会から回答報告が寄せられました。集計登録組合の回答状況は、153組合の単純平均で6313円、2.03%(前年同期比429円増、0.19P増)となっています。
 2.第1次回答の特徴は、第一に回答引き出し数で見ると、「2年連続の賃上げ」世論が反映して、登録組合では前年同期を若干上回っていること、第二に単純平均額ではJMIU、全印総連、民放労連、日本医労連などが前年同期比を各々上回ったことです。第三に、翌15日に設定したストライキを含む抗議行動によって、財界・大企業が繰り返し主張する「春闘変質」や「総額人件費抑制」の攻撃をはね返しつつあることです。
 しかしながら、大企業での「ベア1000円」や「業績配分は一時金で」の回答を受けて、共闘参加の大手労組を中心に「ベアゼロ」や低額回答が押し付けられています。中小企業では売上げが伸びているにも拘わらず、原油・素材値上げなど経営環境の悪化が続いており、大企業や親会社の「過去最高益」と裏腹の不公正取引を反映した、きびしい回答が見られます。こうした産業間・地域間格差や、労働者の生活実態、要求を無視した回答に組合員の怒りが広がっています。

「1万円以上」27組合が獲得。最高は2万6102円


 こうしたなかで、JMIUや日本医労連、出版労連、民放労連などの27組合が定昇込みで5桁・1万円以上を引き出しました。最高は日本医労連の港勤医労が2万6102円を引き出し、JMIUの日本ロール支部は第1次回答に1万円上積みの1万7000円に到達しています。

平均24.5円。パート賃上げ45組合が引き出す


 3.今春闘の重点要求として重視してきたパート・アルバイト等の賃上げ回答については、JMIU、生協労連、日本医労連など計45組合(時間給のみ)が第1次回答を引き出しました。
 これまでの特徴は、労働力不足も反映して、10円、20円、最高200円などの回答を引き出し、平均は24.5円(前年同期は10.6円)となっています。日本医労連では看護師、薬剤師、ヘルパーなどの専門職を中心に100〜200円の引き上げ、JMIUでは正規労働者の賃上げ率と同率で40円アップ、生協労連でも10〜30円アップの回答が出ています。
 一方では、生協労連を中心に、ゼロ回答や「定昇のみ」が数組合見られ、消費不況の影響を受けつづけている商業・サービス産業では正規労働者同様に、きびしい回答内容です。




 
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