2003年国民春闘共闘情報
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第25号  2003年3月14日

 

 3・13 全国統一行動 

国会座りこみ行動に150名

アメリカ大使館へ「イラク攻撃するな」と要請

 春闘の最大の山場である「3・13全国統一行動」の一貫とし、配置された国会座りこみ行動には150名が参加し、国会議員要請とアメリカ大使館への要請を行いました。この行動には、国公労連、自治労連、日本医労連、全教、JMIU、自交総連、中央社保協、保団連、全日本民医連、東京民医連、千葉社保協が座りこみました。
 主催者挨拶を行った全労連熊谷議長は、「春闘の回答状況(昨日ニュース参照)、3割負担凍結問題」にふれた後、「イラク戦争ストップの声はアメリカをいま、思いのとおりにさせていない、3・15集会を成功させ、小泉とブッシュを追い詰めよう」と訴えました。
 激励の挨拶を行った、中央社保協代表委員であり、保団連の室生会長は「本日保団連は中央行動を行っている。医師会などと共同をひろげ、なんとしても3割負担を凍結させたい」と決意を述べました。この他、私教連、国公労連、自治労連、JMIU、日本医労連、千葉社保協、全労連が決意表明を行いました。
 日本共産党から大森猛衆議院議員、西山登紀子参議院議員、小池晃参議院議員、宮本岳志参議院議員が国会報告と連帯の挨拶を行いました。


 全国各地で雇用確保など運動を展開 

 北海道  賃金底上げ、雇用確保で春闘共闘が道経協と交渉

 春闘が山場を迎えるなか、北海道国民春闘共闘会議と北海道労働組合総連合(道労連)は10日、北海道経営者協会(道経協)と交渉し、賃金底上げ、雇用確保、サービス残業根絶、パート労働者の均等待遇などを要求しました。
 冒頭、道経協の栗原勝憲専務理事が「厳しい情勢のもとで労使で「何が出来るか話し合いたい」と挨拶。山口康夫春闘共闘代表は「賃下げ、失業増など、特に北海道の深刻な事態を何とかしなければ景気回復はないとの立場から要求を提出しているので、率直な話し合いをしたい」と語りました。
 道経協側は要求に対して「賃上げが貯蓄に回ってしまい、消費拡大につながるとは思えない」「パートと正社員の賃金格差をなくすのに、正社員の賃金を引き下げることも考えられる」などと答えました。同時に、「雇用を維持することが大事だ。失業者を出さないよう各企業に働きかけている」「サービス残業は違法で、なくすのは当然」とも話しました。
 春闘共闘側は、「賃上げは論外、横並びで賃上げする春闘は終わったといいながら、企業は横並びで定昇廃止、賃下げを進めているではないか。それが将来不安をあおり、消費を抑えている」「サービス残業の根絶に本当に真剣に取り組んで欲しい」「企業は働くルールを守る努力を」などと意見や要望を述べました。

(しんぶん「赤旗」 3/14)


 岩手  県立福岡病院春闘集会ひらく

 「雇用・くらし・平和を守る春闘統一行動」の13日、岩手県立福岡病院の労働組合は午前8時から集会を開き、白衣姿の組合員40人が参加しました。
 藤村雄二支部長は「賃上げと職員増は、県民医療の充実と生活を守るうえで欠かせない。団結してがんばろう」と報告しました。

(しんぶん「赤旗」 3/14)



 宮城  春闘統一行動で県医労連がストライキ

 県医労連(吉田久美子委員長)は13日、2003年春闘統一行動で組合員約900人が参加するストライキを実施しました。
 参加したのは、宮城民主医療機関労組と松島医療生協労組の組合員です。県内19ヵ所の医療機関や薬局で、始業時間を30分から1時間遅らせました。

(河北新聞 3/14)



 茨城  中央メーデー会場問題で不当判決

 米国などのイラクに対する攻撃の可能性が高まる中、県内でも戦争回避を求める集会やデモ行進が各地で開かれています。13日には水戸市で、共産党系の団体などでつくる「有事法制に反対する県連絡会」が、JR水戸駅前から繁華街を約1キロのデモを行いました。15日に牛久市で、18日には水戸市でも集会などが予定されています。
 この日行われたデモ行進には、約100人が参加しました。プラカードをもって、ジョン・レノンの「イマジン」を歌いながら、戦争反対を呼びかけました。シャボン玉を飛ばしたり、ウサギのぬいぐるみを着たりする参加者もいました。

(朝日新聞 3/14)



 埼玉  中央メーデー会場問題で不当判決

 「職人らしくイラク攻撃反対を呼びかけよう」と建設業で働く人の組合「埼玉土建大宮支部」(佐藤憲市支部長)が13日、大宮駅周辺で2トントラック10台と宣伝カー1台によるデモ行進を行いました。さいたま市吉野の事務局から同駅まで約7キロの道のりを往復しました。
 埼玉土建の組合員は大工、壁塗装、基礎工事などを請け負う自営業者が多く、仕事がら資材を積むためにトラックを使う人がほとんど。そこで「特技を生かそう」とトラック行進が決まったといいます。デモに参加したさいたま市の住宅リフォーム業自営の男性(59)は、「不況なので戦費の負担は出来ない」と日焼けした顔をしかめました。

(埼玉新聞 1面 3/14)



 京都  中央メーデー会場問題で不当判決

 京都自治体労働組合総連合(京都自治労連)は、13日午前9時から京都市役所前で、「アメリカはイラクを攻撃するな」「平和でないと地方自治も職場も守れない」と座り込みを始めました。午前9時から午後5時まで、15日は午後2時のピースウオークに合流します。
 この日は、京都北部の久美浜町など府内各地の組合からの参加者が「力を合わせて戦争をくいとめよう」などの横断幕やプラカードでアピールしました。
 平和へのメッセージを呼びかけていた岡本貞人さん(29)は、「戦争をとめたい一心で参加しました。説明しなくても、高校生などが気軽に応えてくれます」と話していました。
 京都自治労連では、組合員をはじめ広く参加を呼びかけています。

(しんぶん「赤旗」 3/14)



 大阪  総行動に1万人が参加

 大阪春闘共闘・大阪労連は13日、03年春闘の第4波統一行動の3・13大阪総行動を、早朝のターミナル宣伝から夕方の関経連要請まで、元気よく行いました。また、夜も各地域で集会や様々なとりくみが行われました。
 4コースの求心デモ(ランチタイムパレード)には、府下各地域から3000名を超える仲間が参加。緊迫の度合いを深めるイラク情勢に、「イラク戦争反対」「戦争を後押しする有事法制阻止」、さらに「労働法制改悪反対」「働くルールの確立」など、元気よくシュプレヒコールをあげて、大阪市役所に集合しました。
 午後からは、「労働法制改悪阻止・裁判官はリストラを当然視するな」と、600名で裁判所包囲行動を行い、要請団を送り出しました。また、今年はじめて近畿人事院と関経連への包囲行動を実施。西梅田公園で1300名の集会をひらき、中之島センタービルめざしてデモ行進しました。デモ到着後、堤防の遊歩道に結集し、岩佐議長ら5名の要請団を関経連へ送り出しました。

(「大阪春闘共闘ニュース」3/13付)



 広島  中央メーデー会場問題で不当判決

 県労連などでつくる国民春闘県共闘員会は13日、広島市中区の県庁前広場で「春闘勝利総決起集会」を開きました。約400人が参加し、雇用を守れ、米国のイラク攻撃反対、医療制度改悪の凍結などを求めるアピールを採択しました。
 県労連の氷見繁樹議長は「イラク問題で日本は戦争にひた走り、サラリーマンの医療費3割負担など国民の我慢は限界を超えています。小泉内閣は即刻退陣すべきだ」と訴えました。参加者は集会に引き続き、市内をデモ行進して「雇用とくらしを守ろう」と呼びかけました。

(中国新聞3/14)



 愛媛  共闘会議が総決起集会

 愛媛労連などでつくる2003年国民春闘愛媛共闘会議(田福千秋議長)は13日、松山市のJR松山駅前で春闘勝利総決起集会を開き、加盟労組の組合員ら約100人が要求実現に向けて気勢をあげました。
 共闘会議は今春闘で、1万円以上の賃上げと、パート労働者の時給50円以上の引き上げなどを要求。田福議長はあいさつで「企業には、労働者の生活を守る社会的責任がある。職場、地域で一層団結を強め、不況を打開するための賃上げ闘争に挑もう」と訴えました。参加者が「収益が上がらないと言って、てっとり早く人件費を削減するのは許さない」などと決意表明しました。
 パート労働者を含むすべての労働者の賃上げ実現や、医療費負担増、米国のイラクへの武力攻撃に反対することなどを盛り込んだ集会アピールを採択し、団結ガンバローで締めくくりました。
 同日は、共闘会議に参加する通信労組、建交労鉄道本部などが時限ストを行いました。

(「愛媛新聞」3/14)




 
 映演総連  ドイツ大使館から返事が来ました

 映画人の「イラクへの戦争に反対する緊急アピール」と賛同者リストを、各国の大使館等に送付してきましたが、ドイツ大使館から以下のような返事が届きました。



   

 映画演劇労働組合総連合 様

 拝啓

 この度は、ヨハネス・ラウ大統領宛ファックスを頂戴し、誠に有難うございました。

 ドイツは、現在の国連安全保障理事会議長国として、世界の安全と平和の維持に向けた自らの責任を自覚しております。

 ドイツ政府は、イラク問題の平和的手段による解決のために全力を尽くします。

 敬具   

 ドイツ連邦共和国大使館参事官  ウイリッヒ・クレックナー (署名)

   


 
 春闘で 職場と暮らしの 元気回復