2003年国民春闘共闘情報
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第18号  2003年2月28日

 

くらしと雇用をまもろう

 03春闘、各単産の要求提出すすむ

 国民春闘共闘の各単産は28日、03春闘の賃上げ、パート時給、最低賃金要求や労働時間、雇用保障などの要求を各企業に提出しました。すでに要求提出が終了している建交労、JMIU(いずれも19日)、検数労連(20日)に加え、本日までに全労連繊維、自交総連、通信労組、生協労連、全労連全国一般、全信労、地銀連、全印総連、出版労連、民放労連、日本医労連、福祉保育労などで要求提出がすすんでいます。本日要求提出した各単産の回答指定日は3月12日、翌13日に統一行動を構えています。


 JMIU  ほぼ前年並み。「合意協力型」労使関係めざす

 JMIUの要求提出状況の特徴は、19日に208支部分会が提出し、要求額は支部平均で2万7972円、10.5%になりました。要求提出数は、倒産や会社解散など減った組合を除けばほぼ昨年並み、要求額は統一要求基準を見直した関係で約3000円減少しています。また、03春闘の最重点課題として取りくんできた「くらしと雇用を守り、企業の将来展望をつくる『合意協力型』労使関係の実現をめざす要求書」(統一要求書)は、195支部分会が提出しました。これらについて、JMIU本部では、「中小・中堅企業の経営困難、財界の『春闘終焉』論、連合労組が要求を放棄するなかで、産業別労働組合として、激励と団結を強め、要求討議とたたかう態勢づくりに取りくんできた結果」としています。JMIUの回答指定日は4日で、翌5日には地方ごとにリレーストを構えています。

 建交労  450組合平均で4万2312円の要求

 建交労の要求提出状況は、19日を中心に450組合(支部分会)が提出しました。交渉単位が838もあるため、提出率は53.7%となっています。全国平均の要求額は4万2312円と高額です。うち、JRが4万1000円、運輸関係の283組合平均が4万3301円、建設関係89組合平均が3万9879円、自治体関連36組合平均が4万0944円、一般31組合平均が4万1380円となっています。建交労では、「今年の4月は、いっせい地方選挙への集中をはかるため、遅くとも2月中には全職場から春闘の要求提出をやりきり、3月末での決着をめざす統一行動への結集が強く求められています」としています。

出版90組合。民放、繊維、生協、信金も提出すすむ

 本日提出の各単産は現在集約中です。うち、出版労連では28日に87組合がいっせいに要求提出、以前に提出した3組合を含め90組合(前年比4組合減)が提出を完了しました。要求額は若干減少傾向のようです。一時金要求は、年末に年間提出した2組合を含め85組合が提出しました。
 全労連繊維の中野篩絹労組は4万4600円(13%)の賃上げ要求を提出しました。このほか、民放労連では28日までに過半数を超える組合が提出済み、生協労連、全信労なども同様で、全体が提出するのは次週いっぱいかかるようです。
 3月3日からの週に要求提出するのは、全農協労連、化学一般労連(いずれも5日)、建設関連労連(7日)、映演総連(上旬)などで、いずれも準備が急ピッチです。



  3割負担凍結・見直し、年金給付削減許すな

イラク攻撃ストップ、労働法制改悪反対 増税反対

3日間で、のべ890人が座りこむ

国会ゆるがす年金者、労働者、医師の叫び

 『年金切り下げと社会保障の改悪に反対する』年金者組合などの国会前座り込み行動3日目の28日、年金者組合の埼玉・千葉県本部を中心に、国公労連、東京自治労連、中央社保協、東京社保協が連帯して約170人が11時から15時まで衆議院第2議員会館前に座り込みました。座り込みには、新聞労連、農民連から連帯激励メッセージが寄せられ、日本共産党国会議員が連帯のあいさつで参加者を激励しました。
 年金者組合の座り込みは、26日からの3日間でのべ450人、全国各地から小泉医療改悪に対する怒りを結集して、参加者は中央・地方の社保協や各単産代表、保団連のお医者さんを含め、のべ890人に達しました。すでに決まっている年金給付の切り下げは、制度創設以来はじめての常識を破るもの。昨年10月からの高齢者医療費の負担増、介護保険料・利用料の値上げ計画が出されているもとで、高齢者に三重苦をおしつける年金給付の削減は、絶対に許さないと怒りの声が国会に響きました。

国公労連、東京自治労連、中央社保協などが決意表明

 27、28日と連日連帯して座り込んでいる国公労連・青木中執は「労働者の状況は過密労働のなか、病院にすらいけない状況。官庁街は10時、11時でも明るい。年金・医療は若い人たちにも問題だ。社会保障の改悪ストップのためにさまざまな宣伝活動をしている。ともにがんばろう」と訴えました。中央社保協・山田事務局長は「寒いこの季節に高齢者に座り込みをさせる政治に怒りを覚える。アメリカのイラク攻撃、医療費の3割負担に国民が反対している。私たちの行動は国民の怒りを示す行動だ。このたたかいで社会保障全般への攻撃をはね返そう」と決意を表明しました。
 また、東京自治労連・平賀副委員長は「3日間交替で座り込みに連日参加している。自治体労働者として介護の問題を話したい。介護保険の基盤整備の不備で、特養ホームの待機者が増えている。また、介護を支えるヘルパーや施設職員など労働者の劣悪な労働条件のもと、要介護者と対話する時間もなくなって、本来の介護ができずに労働者は悩んでいる。小泉構造改革を打ち破っていく運動をすすめよう」と呼びかけました。
 12時からの集会には日本共産党参議院議員・池田幹幸・富樫練三・吉川春子、同党衆議院議員・矢島恒夫の各氏が激励に駆けつけました。
 年金者組合は、予算審議の山場となる3月12日にも全国から1000人を動員しようと呼びかけ、国会前座り込み行動を展開する予定です。


 

全労連&労働法制中央連絡会の

「労働法制の改悪を許さない学習決起集会」に

会場満席の120人以上

  2月28日午後、東京・労働金庫会館で全労連と労働法制中央連絡会が主催する「労働法制の改悪を許さない学習決起集会」が開かれ、各単産・単組の役員や弁護士、学者ら120人以上が参加、会場は満席になりました。(詳しくは次号)

  




 
 春闘で 職場と暮らしの 元気回復