2003年国民春闘共闘情報
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第11号  2003年2月05日

 

許すな!本人3割負担

医療・年金・介護の改悪ストップ!

 2・3国民集会  全国から4200人余が結集

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 国民春闘共闘委員会と日本高齢者運動連絡会、中央社保協が呼びかけた「許すな!3割負担 医療・年金・介護の改悪ストップ! 2・3国民集会」が2月3日午後、東京の日比谷公会堂で開かれ、全国から4200人が参加、会場ロビーも埋め尽くし外まで人と旗があふれました。
 4月から予定されている健康保険本人3割負担の凍結・中止を求めて共同を広げることが訴えられ、参加者は「いのち削るな! 医療とくらしまもれ」などの横断幕を手に、国会までデモ行進しました。集会と平行して厚生労働省への要請も行われました。
 国民春闘共闘の熊谷金道代表幹事(全労連議長)が開会あいさつし、「3割負担凍結を求める運動は、日本医師会はじめ全国に広がっている。野党四党は凍結法案を提出する。凍結実現へ踏ん張りどころだ」と訴えました。
 主催者あいさつした室生昇中央社保協代表委員(保団連会長)は、小泉内閣が昨年10月に強行した老人医療改悪で受診抑制が起きている上に、4月から3割負担が待ち構えていると指摘。他方、私たちの反対運動を背景に、日本医師会、歯科医師会、薬剤師会、看護師協会が反対運動を始め、四野党が共同で凍結法案を準備するなどの動きも強まっているとして「3割負担をくい止めて、明日の日本の展望をひらこう」と呼びかけました。
 日本共産党の小池晃参院議員と社民党の阿部知子衆院議員が連帯あいさつ。民主党の桜井充参院議員からはメッセージが寄せられました。小池議員は「四野党で3割負担の凍結法案を提出する。これを旗印に地域の運動を広げよう」、阿部議員は「集会がうねりとなって国会を取り巻いてほしい」と述べました。
 写真  各地からの運動報告で埼玉社保協は、医師会、看護師協会などと昨年11月に懇談したことを紹介。医師会から「立場は違うがめざしている方向は同じ」などと言われたという。全生連は、都内の介護保険料引き上げの動きにふれた上で、「板橋区で昨年、署名を背景に引き上げ方針を撤回させた」と語りました。
 集会後、参加者は国会に向けてデモ行進。節分の寒風をついて「健保本人3割負担反対」「年金の給付削減反対」「介護保険料引上げ反対」「失業をなくせ・雇用を増やせ」などのシュブレヒコールを霞ヶ関の官庁街、国会周辺に轟かせました。
 集会カンパは会場外の参加者を含め、計71万9215円が寄せられました。



 
 首切り自由化・労働法制の改悪を許すな!

5日、全労連が闘争本部を発足

 全労連は5日午後、「労働法制改悪反対闘争本部 発足会議」をひらき、当面の取りくみ方針、役員などを確認しました。主催者あいさつした熊谷金道議長は、「小泉首相は本日の予算委員会で、日本共産党の市田議員の質問に、最高裁判決で確立された解雇規制のルールを法案に盛り込む、などと答弁しつつ、準備している法案では働くルール、諸権利を剥奪しようとしている」「労働者にとって譲ることのできない"首切り自由化"などは絶対に阻止しなくてはならない。大きな運動のうねりをつくっていこう」と呼びかけました。
 確認された当面の取りくみ方針は、
1)労働法制中連作成の宣伝チラシ30万枚の活用、広範な労組・団体に危険な内容を知らせる、
2)2月28日午後1時から学習決起集会(御茶ノ水・労働金庫会館)を開催する、
3)3月4日の春闘統一行動日に日比谷野音で集会・国会請願デモ・国会座り込み・議員要請を展開する、
4)労働政策審議会への要請と厚生労働省包囲行動(下記)、
5)国会請願署名と審議山場(5〜6月)での座り込み、
6)地方議会での決議・意見書の採択など。

 闘争本部の体制は、本部長に生熊茂美副議長(JMIU委員長)、副本部長に堀口士郎国公労連委員長、事務局長に寺間誠治総合労働局長、事務局次長に井筒百子総合労働局政策局長が選出されました。委員は、単産から建交労、日本医労連、生協労連、全印総連、通信労組、福祉保育労、自治労連、全教、地方から東京労連、埼労連、千葉労連、神奈川労連、事務局は総合労働局員全員が務めます。

署名用紙を7日発送。3/4第1次集約・提出

 労働法制の改悪を阻止するために、国民春闘共闘と全労連は7日、請願署名用紙を各単産・地方共闘に発送します。すでに予算関連の「雇用保険法等の一部を改正する法律案」(改悪法案)が国会に提出され、趣旨説明・審議待ちになっていることから、緊急の取りくみが必要です。
 「労働法制の改悪に反対する請願署名」(5名連記)は、「解雇自由の原則を撤回」「雇用保険給付の削減を行わず制度の充実を」など6項目となっています。全体の目標は春闘期間中に組合員数の150万筆。各単産には組織人員に見合った枚数が送られます。すでに「組織外にも広げたいので予定の倍数を」「あと1000枚増やして」などの追加注文が単産・地方から寄せられています。追加を含め無料です。独自の加工がしたい場合は清刷り(別送)で対応できます。
 第1次集約は雇用保険改悪法案の実質審議入りの前とし、3月4日の第3波全国統一行動。「3・4霞ヶ関行動(国会請願デモ)」のなかで国会提出します。

10日、13日、18日に厚労省包囲行動

 国民春闘共闘と全労連は来る10日、13日、18日の3日間、「首切り自由化・労働法制の改悪を許すな!厚生労働省包囲行動」を実施します。昼の12時15分から13時まで。いずれも労働政策審議会労働条件分科会が開かれ、労基法改悪の法案づくりは最終局面をむかえます。
 各日とも、中央・東京の単産役職員をはじめ、周辺労組からの昼休み参加を含め300名規模を要請しています。すでに、自由法曹団から「3日間とも10名以上が参加する。連帯あいさつをしたい」と弁護士名が報告されました。また、「03労働法制阻止・春の共同行動実行委員会」も13日の昼に同様行動を準備していることから、時間配分を協議。全労連・国民春闘共闘が12時15分〜45分とし、前後の15分間を春の共同行動が行うことになりました。




   春闘スローガン

 春闘で 職場と暮らしの 元気回復








(以 上)