2003年国民春闘共闘情報
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第10号  2003年1月22日

 

賃下げ許すな!リストラやめろ!

日本経団連へ怒りのデモ

 第1波全国統一行動  東京でのべ1100人が結集

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 国民春闘共闘と東京春闘共闘は21日、金融庁、厚生労働省に要請するとともに、丸の内・大手町周辺で「賃下げ許すな!リストラやめろ!日本経団連抗議行動」を取りくみました。国民春闘共闘・全労連の第1波全国統一行動の一環で、中央・東京の各単産や周辺労組から、のべ1100人が参加。03春闘の本格的スタートをアピールしました。
 午前10時前、北風が吹き抜ける金融庁前に、組合旗が立ち並び、組合員がぞくぞく結集。東京春闘共闘・伊藤事務局長の司会で金融庁要請行動がはじまりました。同・藤沢代表委員が主催者あいさつして、「賃下げ許すな!リストラやめさせるために今日一日の奮闘を」と要請。JMIU、生協労連、銀行労連の代表が決意表明し、「不良債権処理の加速はやめろ」「地域金融機関を守れ」とシュプレヒコールを唱和しました。
 参加者は厚生労働省前に移動。「独立行政法人化にともなう賃金職員の解雇反対」を掲げて座り込む全医労のなかま約100人と合流して500人の要請行動になりました。国民春闘共闘・坂内事務局長があいさつ。たたかう全医労のなかまを激励するとともに、厚生労働省がすすめる「解雇の自由化」など労働法制の全面改悪の策動をきびしく批判しました。自由法曹団の志村弁護士が連帯あいさつ、建交労、全医労、出版労連の代表が決意表明しました。参加者は「首切り自由化反対」「失業者に公的就労を確保しろ」「全国一律最賃制をつくれ」などとシュプレヒコール。一人ひとりが同内容の個人請願書を手渡しました。

春闘デモ。オフィス街の注目集める

 昼休み。大手町にある日本経団連にむけて丸の内仲通りからデモ行進。公務、民間、地域の組合旗をなびかせ、約600人が「リストラ首切り反対」「大企業はボロもうけを吐き出せ」などとシュプレヒコールを繰り返し、沿道のサラリーマンの注目を集めました。
 日本経団連の前では、国民春闘共闘・中沢代表幹事があいさつし、日本経団連が「春闘を春季討論(春討)」と呼び変えようとしていることについて、「経営側が本気で討論する気があるならいつでも受けて立つ」と述べるとともに、「主要大企業20社が37兆円もの内部留保を溜め込む一方で、リストラ・賃下げを行っていることは断じて許されない」と強調しました。
 国公労連・山瀬副委員長は、大企業でサービス残業がまかり通っている実態を指摘、「財界がグローバルスタンダードを口にするなら、労働者の人権を守る国際ルールも遵守せよ」と訴えました。自交総連、全労連全国一般の代表が労働者の悲惨な実態を紹介しながら、「規制緩和反対」「全国一律最賃制の確立」などを主張、各々日本経団連ビルの役職員にも届く大声で訴えました。

 13時30分。参加者は近くのNTT持株会社前に再結集。ゼッケン姿で参加した通信労組の組合員を包みながらの要請行動となりました。NTTリストラ闘争本部の熊谷闘争本部長・国民春闘代表幹事があいさつし、「11万人リストラ」の前代未聞の不当性を追求し「異業種・遠隔地配転はやめろ」と強調しました。



 神奈川 大企業は社会的責任果たせ 千葉 

 この日、神奈川県国民春闘共闘は、「トヨタ、NTTなど大企業は社会的責任を果たせ」「アメリカはイラン攻撃をやめよ」などの課題を唱和し、横浜市役所前から市内、県庁方面への昼休みデモ行進を取りくみ、約200人が参加しました。このほか、県内全域での宣伝行動、主要企業、行政機関などへの要請行動も展開しました。

 千葉県労連は21日早朝、大企業のオフィスビルが林立するJR海浜幕張駅周辺のNTTビル前、富士通システムラボ前で宣伝行動を行いました。各単産、周辺労組から50人が参加して、ビラを配布しながら宣伝カーやハンドマイクで「大企業のリストラ反対」「解雇規制法をつくろう」「NTTの攻撃は違法行為です」などと訴えました。このあとも、NTT、富士通への申入れ、商工会議所連合会などへの訪問、NTT富士見ビル前での座り込み行動など、終日行動に奮闘しました。