2002年国民春闘共闘情報
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第20号  2002年3月22日

回答組合数減って、スト増える

 第1回進ちょく状況調査   中小が回答引出し中。妥結は11組合

 国民春闘回答集計センターは22日、各単産に加盟する全単組を対象とした春闘進ちょく状況の第1回調査を実施しました。13日に第1次回答を引出した9単産から報告があり、調査結果の概要は以下のとおりです。パート賃上げ、企業内最賃等制度的要求の獲得状況も中間集約しました。(制度要求獲得状況=パート賃上げ・企業内最賃)


[スト権確立、要求提出数]

 調査組合数は建交労の881組合、日本医労連の459組合、JMIUの330組合など調査組合数は2455組合で、ほとんどが中小労組です。このほかの単産を含めた全体計は約4100組合あります。
 うちスト権を確立したのは1305組合で、報告計の53%(前年同期は70%)でした。通信労組が100%で、JMIUが70%、化学一般労連66%、建交労62%などです。
 要求提出は、計1574組合で64%(同75%)になります。通信労組が100%で、出版労連81%、民放労連76%などが高率です。


[回答引出し、妥結数]

 回答引出しは計544組合で、22%(同29%)の低水準です。こうしたなかで、通信労組の100%をはじめ、出版労連52%、民放労連42%、JMIU39%などが高率になっています。しかしながら、回答内容は「ベアゼロ」が圧倒的に多く、通信労組のNTTグループは全社、民放労連の95%、日本医労連の97%などと報告されています。
 うち妥結または妥結方向に達しているのは、出版労連の7組合、化学一般労連の2組合など僅か11組合で1%にも達していません。


[スト実施数]

 ストライキを実施した組合数は、3・14第1次全国統一行動を中心に358組合(前年同期は348組合)で全体の15%に当たり、前年より10組合増えたのが特徴です。比較的高率なのは通信労組の100%、JMIU(のべ)45%、出版労連31%などです。
 以上、春闘共闘の02春闘進ちょく状況は例年より遅れ気味で、3月下旬のたたかいと「4・12」に向けてこれからが本番といえます。





02春 闘 進 ち ょ く 状 況

(第1回集計)    2002年3月22日 国民春闘共闘委員会

  調査 スト権 春闘要求 回答引出し スト実施組合 妥結・妥結方向
単産名 組合数 確立数 提出数
建交労 881 543 62% 543 62% 36 4%        
JMIU 330 232 70% 232 70% 128 39% 150 45% 0 0%
化学一般労連 137 90 66% 95 69% 25 18% 0 0% 2 1%
通信労組 13 13 100% 13 100% 13 100% 13 100% 0 0%
生協労連 188 19 10% 68 36% 54 29% 2 1% 0 0%
全印総連 166 48 29% 98 59% 40 24% 3 2% 0 0%
民放労連 143 80 56% 109 76% 60 42% 30 21% 1 1%
出版労連 138 80 58% 112 81% 72 52% 43 31% 7 5%
日本医労連 459 200 44% 304 66% 116 25% 117 25% 1 0%
報告計 2455 1305 53% 1574 64% 544 22% 358 15% 11 0%
前年同期 2463 1727 70% 1842 75% 712 29% 348 14% 62 3%