大会宣言(案)

戦争法を強行し、改憲へとつきすすむ安倍政権の暴走をとめようと、歴史的な共同が広がった2年間。安倍政権の暴走が加速し、日本の針路を左右する激しいせめぎあいのなかで、共同の推進力として大きな役割を果たした全労連の運動と成果をもちよって、全労連は第28回定期大会を開催した。

大会は第一に、全労連運動の飛躍をめざして、要求を前面に掲げ、地域と単産の力を結合し、すべての加盟組織が増勢に転じて、社会的な影響力を拡大し、150万全労連に向けた新たな前進を開始することを確認した。

第二に、アベノミクスの企業が世界で一番活躍しやすい国づくりによって、格差と貧困が加速し、地域社会の疲弊が深刻化しているもとで、地域を基礎に共同を大きく前進させること、賃金の底上げ、中小企業支援の抜本的な強化、地場産業・農林漁業の振興、暮らしをまもる公務・公共サービスの拡充を追求し、憲法に依拠した「全労連大運動」、「地域活性化大運動」を強化し、国民的な共同へと発展させることを確認した。

第三に、戦争法を廃止し、安倍政権を退陣に追い込み、改憲策動と「戦争する国」づくりをストップさせるために総力をあげてとりくむことを確認した。

大会討論では、「新4か年計画に基づく組織拡大・強化運動」、「戦争法に反対・廃止するたたかいや参議院選挙での野党統一候補勝利にむけた市民との共同」、「賃金底上げ・社会的な賃金闘争の強化、全国最賃アクションプランの強化、公契条例制定」、「地域活性化にむけた共同のとりくみ」、「労働法制改悪反対・『ブラック』企業なくせ」、「非正規労働者の組織化と処遇改善」、「社会保障解体に反対するたたかい」、「原発ゼロ、TPPなど国民諸階層との共同の強化」、「安倍教育再生反対」、「憲法改悪阻止のとりくみ」、「高江ヘリパッド・辺野古沖基地建設反対・安保破棄」、「全ての争議の解決」、「わくわく講座など学習運動や青年活動の強化」、「都知事選挙をはじめとする選挙で政治の民主的転換」等、地域・職場からの豊かなとりくみが語られ、方針を補強し、たたかう決意が述べられた。

全労連は、「憲法をまもりいかす」立場を貫き、学習を力に、地域・職場のすみずみに憲法がいかされるようにとりくむ。地域・職場から、安倍政権NO!の“共同”をさらに前にすすめ、全労連運動の強化による、社会的な影響力を拡大し、解散総選挙も視野に政府・財界との力関係を変えて、組合員が具体的な“成果”を実感できるたたかいを構築する。安倍政権の暴走と全面的に対決し、要求実現と組織拡大強化の新たな前進を切り拓くために、全力で奮闘する。

全労連は広範な労働者・国民とともに、大会スローガン「つかみとろう!要求と組織の新たな前進、日本社会の未来」「改憲と戦争する国づくりNO!憲法が花ひらく国へ、格差と貧困を是正し、暮らしの底上げ、地域活性化」を掲げ、全力で奮闘する。

以上、宣言する。

2016年7月30日
全国労働組合総連合 第28回定期大会