全労連第27回定期大会 2014年7月27日〜7月29日
大会宣言

 全労連は、「希望に輝く未来のために、いまともにたたかおう」のスローガンを掲げ、結成以来、労働者とともにたたかい続け、様々な逆風や攻撃にも屈することなく、「すべての働く者の人間らしい生活を実現」することを追求し、25周年を迎えた。
 安倍内閣は、日本を「戦争する国」へと大転換させる、改憲クーデターともいうべき集団的自衛権の行使容認を閣議決定した。また、「世界で一番企業が活動しやすい国」をめざし、大企業には法人税減税等を行う一方、残業代ゼロ・限定正社員制度の導入、労働者派遣法改悪等の労働法制の改悪を進めている。さらに、消費税増税、社会保障制度改悪等の暴走政治を加速させている。こうしたもとで、労働者、国民が全労連にナショナルセンターとしての役割をいっそう発揮・奮闘することを期待するなか、第27回定期大会が開催された。
 大会は、第一に解釈・立法・明文改憲の動きが強まるもとで、憲法を守りいかすため、「かがやけ憲法署名」の500万筆達成をめざす、第二に労働者保護法制の大改悪、社会保障制度解体攻撃に対するたたかいと結んだ「憲法をいかし、安全・安心社会をめざす大運動(全労連大運動)」に継続してとりくむ、第三に要求闘争と一体に組織拡大運動を中心課題に位置付け、150万人全労連への道筋を切り開く組織拡大運動と、次世代育成にとりくむことを確認した。秋には、「戦争する国」づくりストップ、安倍雇用改革反対の運動を中心に、労働者・国民生活をかえりみない安倍政権への悪政批判を強め、退陣を迫る国民総意の形成に向けた憲法キャラバンを実施する。
 大会討論では、「ベアあたり前の春闘、全ての労働者の賃金底上げにこだわった春闘を」、「全国一律最低賃金1000円以上、公契約法制定」、「ブラック企業なくせ」、「労働者派遣法改悪阻止等労働法制のたたかい強化を」、「非正規労働者の組織化と処遇改善」、「医療・介護の破壊、年金削減など社会保障解体に反対するたたかいを」、「原発、消費税、TPPなど国民諸階層との共同の強化」、「安倍教育再生反対の強化を」、「集団的自衛権行使容認の閣議決定を撤回させるとりくみの強化」、「辺野古沖基地建設反対、オスプレイ訓練全国拡大反対で安保破棄運動の強化」、「解雇リストラ反対、全ての争議の解決」、「総がかり作戦をはじめとする組織拡大運動」、「工夫を凝らした青年活動を」、「沖縄知事選、いっせい地方選挙を始めとする選挙勝利で政治の民主的転換を」等、職場・地域からの豊かなたたかいが語られ、方針を補強し、たたかう決意が述べられた。
 今こそ、たたかう時である。
 全国で湧き上がる「安倍政権打倒」の声に呼応して、全労連は安倍政権早期退陣を求めてたたかう。そして、大会スローガンの「許すな!『戦争する国』づくり、労働者使い捨て社会。つくりあげよう たたかいの砦『150万全労連』」を掲げ、平和と民主主義を守り発展させ、労働者の雇用とくらし、権利を守るため、たたかいを強めるとともに、広範な労働者、国民との「一致点での共同」を運動の中心に据えてたたかうことを決意する。
 以上、宣言する。

2014年7月29日
全国労働組合総連合 第27回定期大会