全労連第27回定期大会 2014年7月27日〜7月29日
全労連第27回定期大会議案討論 第1日

京都総評  梶川 憲

京都では労働実態、生活実態をリアルにつかむため集中的に議論した。今日の貧困問題の根底には、個人責任の押しつけがある。「個人責任だから」と諦めてしまう労働者に、諦めないことを迫る角度必要になっている。2点目の集団的自衛権の問題について、総評は全力あげる。

山口県労連  宮浜 克好

マツダ派遣切り裁判、高裁で勝利和解を勝ち取った。安倍暴走内閣の誕生の地としてたたかいに全力。農業攻撃の中心は農協解体だ。これは対立と分断を使った攻撃で、農家と農協の対立、中央と地方の対立、国民と農家の対立をあおったもの。全労連の暖かい支援をお願いする。農協労連もその支援に答えるだろう。

通信労組  宇佐見 俊一

特定秘密保護法をさらに危険なものにするのが、来年の通常国会で議論が予定されている通信傍受法、いわゆる盗聴法だ。盗聴手法の限定調査を拡大して、通信事業者の立ち会いなしで盗聴を可能にするもの。NTTは8社の賃金を引き下げて統一を図ったが、地場ではさらに低い賃金、非正規はさらに低い賃金で分断を進めている。是正のためにも全労連に結集して頑張りたい

全印総連  白原 滋

印刷産業では大企業は仕事の横取り、賃金ピンはねなどで自分たちだけが儲けている。全印総連では産業政策提言を発表し、経営の維持発展、印刷出版関連産業の再生と中小零細経営者と労働組合が共同して産業民主主義を確立を目指している。教科書は大学ノートより安い、そのしわ寄せは印刷、製本、取次ぎ、配送業者まで及んでいる。文部科学省を相手にして法律を変えて正さなければならない。

全教  米田 雅幸

教職員の勤務実態調査を行い長時間過密労働の実態が明らかになった。解消に向けて全力で取り組む。この問題でILO・ユネスコ共同専門委員会に申し立て、スペインCCOO,FECCOOと交流懇談した。日本の教員の実態に驚かれた。同時にスペインでも労働法制改悪の動きがあり、労組権利の侵害が起きていること・公務分門の民営化が進んでいるなども知った。労働運動に地球的規模で攻撃がかけられていると実感した。 全労連でも教育を良質な雇用と結びつけてより重視して取り組んでほしい。

JMIU  川口 英晴

財界はここ数年、春闘は終わったというが、ますます重要性がハッキリした。一言メッセージ、春闘アンケートを持って対話し、家計を見直そうと提起した。やれたところは確信を持って闘えている。賃上げこそ景気回復につながるというのは、私たちが何年も言ってきたことが社会的世論になったことに確信を持って春闘を戦うことが必要だ。すべての仲間の賃上げ、正面から向き合った職場は派遣の人たちの賃上げや正社員化を勝ち取り、組織拡大につながっている。賃金闘争が組織拡大の土台になっている。
春闘再生3年目の春闘。地域での春闘をどう進めて行くか、JMIU地域春闘に果たす役割が明らかになった。