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7月23日(水)

1日目の様子

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副議長
田中千恵子

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全労連議長
坂内 三夫

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農民運動全国連合会
白石淳一会長

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新日本婦人の会
高田公子会長

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労働運動総合研究所
牧野富夫代表理事

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反貧困ネットワーク
宇都宮健児代表

メッセージ・祝電紹介

全労連第23回定期大会によせられた海外友好組合からのメッセージ

(メッセージ到着順に掲載)

2008年7月22日現在
全労連

ポルトガル労働総同盟(CGTP-IN)

 同志と友人の皆さん

 ポルトガルの労働者を代表し、全労連の重要な大会に連帯メッセージを送ることは大変な喜びです。ポルトガル労働総同盟(CGTP-IN)と全労連は、両国と世界の労働者の権利と利益の前進を目指す強力な連帯と協力による歴史的な関係をもっています。

 全労連大会では、貧困削減と労使関係の向上に着目したこの先二年の方針を話し合われることと思います。それらの課題は日本の労働者と国民の課題ですが、世界の労働組合の課題でもあります。実際、新自由主義的グローバル化は前世紀の終わりから加速され、多国籍企業の海外直接投資に促進された生産のグローバル化がすすみました。国連貿易開発会議(UNCTAD)によれば、6200万人の労働者が働く7700の多国籍企業とその関係企業77万社が、世界の市場、新しいテクノロジー、世界の貿易の3分の2を独占しています。

 銀行、株式市場、ヘッジファンド、証券会社などの私的な資金によって支配されたグローバルな金融システムが形成され、世界規模での資本の動きをコントロールし、投機を集中的に行うことで、世界が金融危機に陥りやすくなり、経済、社会コストは上昇し、労働者や貧困層、より貧しい発展途上国が困難に陥っています。

 記録的な合併や買収などでわかるように、かつてない規模での資本の集中が起こっています。

 新自由主義は、世界の強国であるG8によって政治的に、経済的に支配されています。IMF、WTO、世界銀行とOECDは、それらの強国、特に米国によって支配されています。

 資本によるグローバル化によって、労働と労使関係が規制緩和されています。収益は労働者ではなく資本の取り分が増えています。企業は生産拠点を移し、このことによって団体交渉が弱まり、実質賃金を引き下げられ、労働の規制・規則が弱体化しています。増え続ける移民が、社会的ダンピングと労働者の搾取を加速させる手段として使われています。生産やサービスを賃金の低い国に下請けに出すことが集中しており、失業率が上昇し、資本と政府による法改悪によって不安定雇用労働者が増大しています。

 ヨーロッパでは政府はとかく「欧州社会モデル」を守るといいますが、青年の失業率が平均17.4%で、この状況が25年以上も続いているモデルのことなのでしょうか?この10年間、不安定雇用は15〜20%の水準のままです。ポルトガルでは、不安定雇用が過去4年の間に44%も上昇しているのです。

 多くのEU諸国で、労働者は労働者・労働組合の社会的権利を破壊する大資本と政府の攻撃にさらされ、実質賃金は下がり、公共サービスは縮小され、生活必需品の値段は上昇し続けています。石油価格の高騰がその例です。EU機構と政府が、石油大企業と金融資本が歴史的な収益をあげ、失業と不安定雇用、貧困がかつてなく深刻化しているこの瞬間に、直ちに行動を起こさないことはスキャンダルといえます。

 同志、友人の皆さん

 ポルトガルで私たちはこれらの政策に反対して大規模な行動を組織しています。6月5日と28日には30万人近い人々がリスボンとそのほかの都市で、団体交渉権を侵害し、残業代なしの労働時間延長、不安定雇用の拡大などの政府の新労働法に反対してデモを行いました。経営者によって賞賛され支援されているこの政府の新労働法制に反対して私たちはたたかいつづけます。

 同志、友人の皆さん

 多くのEU諸国政府と使用者はリスボン条約を支持しています。CGTP-INはこの条約は社会的側面を適切に保障できないと考えています。私たちは、この条約が新自由主義的アプローチをヨーロッパの社会、経済、政策に導入する可能性が大きいと考えています。

 アイルランドの国民投票でのリスボン条約否決は、ヨーロッパ市民の利益とは条約がかけ離れていることを示しています。ポルトガルでも、総選挙が予定されていますが、我々が要求している条約に対する国民投票を政府が約束していません。アイルランドでの否決が、リスボン条約の反社会的内容の完全な見直し、社会条項の挿入の機会となると考えます。ヨーロッパの労働組合運動はこの点での運動を継続、強化しなければなりません。

 同志、友人の皆さん

 この機会に、パレスチナ、イラク、アフガニスタンなどの外国軍支配が続き、レバノン、ゴラン高原など紛争と多くの死に苦しんでいる中東地域の状況への深い懸念を表明します。国際法違反の行為は直ちに、全面的に停止されなければなりません。侵略、占領軍は、その侵略、占領、封鎖、脅迫を直ちにやめ、主権と独立の精神で関係する国連決議を尊重して人々の自決権を認め、地域の平和と安全に向けた真の対話を受け入れ、開始しなければなりません。

 日本の近くの朝鮮半島でも困難な状況が続いています。労働者として、平和を愛する人民として私たちは真の対話によって、平和への解決策が示されることを希望します。

 全労連が、この時期に世界平和労組会議を開催し、原水爆禁止世界大会の成功に貢献するという二つの重要な任務を果たすことに心からの祝福を送ります。このことは、平和と持続可能な開発、社会正義のための労働者・労働組合としての大きな貢献です。

 全労連と同様、CGTP-INも国際労働組合組織に加盟しておらず、労働者の権利と利益を守ることを基本に、常に階級的方向性とすべての人類を進歩的な未来のために、全労連と同じく例外なくあらゆる傾向の代表的労働組合との協力を進めています。

 我々の強い意志は、全労連との2組織間関係と協力を引き続き強化し、日本とポルトガルの労働者の間の関係を強化することで国際労働組合運動の団結の強化に貢献したいと考えています。

 同志、友人の皆さん。ポルトガルの労働者とCGTP-INのこの意思をご理解ください。

 全労連第23回定期大会万歳!

グラシエテ・クルス
CGTP-IN国際担当書記

開会あいさつ
全労連議長あいさつ
来賓あいさつ
農民運動全国連合会
白石淳一会長


新日本婦人の会
高田公子会長


労働運動総合研究所
牧野富夫代表理事


反貧困ネットワーク
宇都宮健児代表


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