カナダ政府・大使館にアスベスト輸出中止を要請

 全労連は9月9日、建交労、生公連、首都圏建設共闘の4団体共同で東京・港区にあるカナダ大使館を訪れ、アスベスト(石綿)輸出をただちに中止するよう文書で申し入れた。カナダは世界第3位の白石綿(クリソタイル)輸出国で、日本で使用する石綿の6割がカナダから輸入されている。応対した大使館の広報担当官は要請文を本国政府に送付し、後日カナダ政府から文書回答することを約束し、要請に関わる懇談については、期日を延期して応じる旨を表明した。
 この日、大使館にはマスコミ各社が多数取材に殺到し、アスベストによる健康被害問題に対する国民の関心の高さを裏付けた。

主要各紙が報道
 厚労省記者クラブで記者会見を行い、この日の行動は、オーストラリア、フランス、チリ、ナイジェリアなど12カ国20カ所の都市で取り組まれたカナダ政府への国際抗議行動の一環であること、カナダ政府が白アスベストの有害性は低いとの説を主張し行動していることの不当性を明らかにした。会見には12社のテレビ、新聞社が出席し、10日、読売、朝日、共同通信など各社が報道した。


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